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テーマ:北京オリンピック!!(505)
カテゴリ:その他のスポーツ
北京オリンピックが閉幕して一週間近くになってやっと書きます。最近忙しかったのと、パソコンが調子悪くって…そういう時いろいろ操作するのはものすごく疲れる… さて、本題のオリンピック。 ご存知のとおり色々あって、「やっぱり…」と言う気分。 開会式で、あれだけ多くの人間が一糸乱れぬ動きをするのを観て感動、反面ちょっと怖い、と思ったのだけど、でも、「凄いなー」と言うのが偽らざる感想でした。 しかし、やたらと子供を使ったり、平和の象徴の鳩とかの演出が続きだすとちょっとしらけたのですがね、まさかあそこまでいろんな事があるとは。 いわば偽装ですから、さまざまな事が。 で、閉会式の時なんか思わず穿った見方をしてしまいました。「これはCGじゃないよね」とか「これも口パク?ちょっと音と口があってないんじゃない?」とか。(開会式の例の口パクの女の子が歌っている時、実際音と口が合ってないって思ったもんで。でも、本当に口パクとはその時は考えませんでしたが)だけど、まさかこの期に及んでそれはしないだろう、って事になったのですが、こうなりゃ何も信じられない。 あとマナーね。4年前のサッカーのアジア大会でしたね、メチャクチャマナーが悪かったのは。あの時、4年後のオリンピックはこんなことでどうするの!?と思っていましたが、やっぱりいくつかひどいな、と思うことがありました。ほとんどはみなさんご存知の通りだと思います。対戦国へのブーイングはある程度理解できます。しかし、私が観た中で一番腹立たしかったのは、男子バレーボールの日本対ヴェネズエラ戦。日本が負けると中国チームが有利になる試合だったとは言え、中国と戦っているわけではないのに日本に対する大ブーイングといったら酷くて、ホント腹が立ちましたよ。でもしまいには腹立たしさを通り越して、自分達の恥を世界中に露呈している中国人に憐れみを抱いたほど。自国の選手を応援するのは当たり前だけど、オリンピックにしても、世界選手権にしても、どんな大会にしても、相手選手に対する礼儀はどんな競技にも必要です。 それから、メダルセレモニーで中国選手が誰も表彰台に立たなかった時、どのメダリストにも同等に大きな拍手をしてあげられたら良かったのに、って思いましたね。金メダリストに一際大きい拍手、と言うのはそれは大方どの大会にも見られるけど、今回は特にその差が大きいと感じたのです。金メダリストと他のメダリストへの拍手、歓声の差が大きすぎた。もちろん、中国選手が銀、銅を獲れば、その選手達への拍手は他国の金メダリストよりも大きかったりするのですが。 まあ、これはあくまでも私が観た競技の中だけの話なので、他にはいい話もあるかもしれません。だけど、チベットやウィグルの問題とか色々あったし、他のいろんな事も含めて競技以外では賞賛できるものではなかったと言うことだけは確か。昔から日本にも多くのものを伝え、影響を与えてきた中国4000年の歴史と文化の奥深さを世界中に知らしめた事も確か。しかし一方で中国というより、漢民族のちょっと異質な物の考え方や現中国共産党の体質を改めて世界に知らしめてしまったのも、又どうしようもない事実だと思います。 しかしながら競技自体は、選手達はただ純粋に競技に取り組み、その姿に多くの感動をもらい、「スポーツってやっぱりいいな~!」と心底思った17日間でもありました。 私が今回のオリンピックで一番感動したのは、女子ソフトボール。2日間で3試合、上野投手の3連続当番など、これで勝てるのか、って正直不安になったけど、本当にチーム一丸となって素晴らしい決勝戦でした。泣いた。そして特に上野選手の人柄にも心を打たれました。 一度だけでも、メダルを獲る事さえもままならないのに、連覇するって本当に凄い事です。ですから連覇した選手達はどの人にもただただ尊敬するのだけど、私がその中で今回一番印象に残っているのは、柔道の谷本歩実選手。柔道界も又一本を獲る「柔道」からポイントを積み重ねたり、相手の反則を狙って勝ちにいく「JUDO」へと流れが変わり、そん中勝てずに谷本選手もその流れに乗ってしまおうかと思った事もあったそうですが、それでもやはり本来の「柔」の道を貫いた。谷本選手は最高にカッコよかった! ☆心に響いた言葉 【自分色のメダル】 インタビュアーの「もう少しで銀メダルにも届きそうでしたが」と言う問いに、「今の僕の実力です。これが自分色のメダルです」と答えた水泳の200mバタフライの銅メダリスト松田丈志選手。決して作った言葉ではなく、ありのままの心情を実に爽やかに表しているように思えました。この言葉を聞いた時、すごくドキッ!としましたよ。 【私はずっと ”一本柔道” を教えてもらったので貫きました。これから柔道をする子供達にも一本を取る柔道をしてもらいたいので、良かったです!】 先ほども書きましたが、女子柔道の谷本歩実選手。何の迷いもないように言い切った。 とってもチャーミングな女性ですけどね。アテネ大会の決勝戦で勝って古賀コーチに抱きついた時、なんてカワイイ人なんだろう、って思いました。あなたはやっぱりカッコイイ!男前! 【幸せなオリンピックでした】 そして極めつけは、今回のオリンピックで私の中ではいろんな意味で最も衝撃的だったのが、男子体操の冨田洋之選手のこの言葉。応援してましたから。 種目別鉄棒で着地にミスが出てメダルを逃した後のインタビュー。冨田選手の今回の最後の演技で、メダルの期待もかかり、美しさにため息が出るほどの鉄棒。着地でまさか膝を着いてしまうなんて…。結果6位。団体では逆転で銀メダルを獲ったのに、連覇できなかった事の方に重点を置かれてしまった報道だったし、新星内村選手ばかりがクローズアップされる大会になった。採点方法や体操界の流れやいろんな事が頭の中を駆け巡り、なんとも言われぬ気分で落ちこんでいた時に、実ににこやかにこう言った冨田選手。「最後の着地は悔やまれるけど」と言う言葉の後に「幸せなオリンピック」だと言ったのですが、あの表情は、団体の予選からその種目別に至るまで、代表に選ばれてからのここ数ヶ月、もっと言えばアテネからのこの4年間の彼の体操に対する思いだったのかも…等と思ってしまいました。だって、あんな感じの冨田選手を観たのは初めてのような気がしたものですから。あの言葉を聞いて、今回の彼の思いの込められた美しい体操を観る事が出来て、私も「幸せなオリンピック」でした。 それから、私はそのインタビューは聞いていませんが、団体が銀メダルだった事を悔しくないか、との質問に【みんなで勝ち取った銀メダル。金色に輝く銀メダルのような気がします】とも言ったそうです。アテネの時のメンバー、冨田、鹿島の両選手は、この思いもひとしおなのではないか、と言う気がします。寡黙で不器用で嘘がつけなさそうな冨田選手の言葉は、だからこそ真実なのだと思えます。冨田キャプテン、この4年間で、いろんな面に於いてこの人はものすごく成長したんじゃないでしょうか。 バルセロナ大会だったかなー、メダル期待の男子マラソンの谷口浩美選手がこけて、おまけに靴も脱げて、結果メダルに届かなかった時(でもものすごい追い上げで確か入賞した)、「こけちゃいました。仕方ないですね。」とそれこそ、実に爽やかに決して言い訳をせずにただああ言ったこと、あれと同じような冨田選手の【幸せなオリンピック】という名言でした。 今回は出場辞退した女子マラソンの野口みずき選手と、この冨田選手に特別に思い入れがあって、特にいろいろと胸に響く事が多かったので、あしからず。 野口選手、どうしてるかなぁ… 最後に、毎度の事ながら民放は訳のわからないような芸能人などをコメンテーターとか、レポーターとかにして、ガッカリするような事が多い最近のオリンピックですが、今回一番良かったのは日テレの、「嵐」の櫻井翔だったと思います。「ZERO」で真面目にキャスターをやっているし、今回もインタビュアーとして決しておちゃらけていなくて、選手の事もちゃんと調べてきちんと北京五輪への準備をして来ている感じがしました。とても好感の持てる翔くんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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