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カテゴリ:イギリス映画
1914年、イギリスシリー諸島のブライアー島。少年ダニエルと少女グレイシーは、いつも二人で浜辺で遊んでいた。近くの小屋に住む、バードマンと呼ばれる老人に近づかないように大人から言われていた二人だったが、ある時二人はこのバードマンと接点を持つ。しばらくして実際にばバードマンに会った二人は、彼が大人達が言っていたような奇妙な人でなく、物静かで孤独な老人だと知り、段々親しくなっていく。 決して豊ではない島の村。それぞれの家族の持つ悩みと向き合って生きている人々。厳しい自然の中での貧しい生活の中に忍び寄る戦争の足音。そこにバードマンの謎と、鯨にまつわるストーリーが展開されていき、最初所謂ヒューマンドラマかと思っていたら、実は心温まるファンタジーへと広がるラストには意表を突かれました。童話の映画化で、その作家がこの映画の脚色をしているようです。 スコフィールドやミレンのベテラン俳優の安定感のある演技と、二人の子役の活き活きとした自然体の演技が融合していて、とても気持ちよく観られました。子役があまりに役を作りすぎてしまうと少し興ざめしてしまう事がありますから。この子役たちはその辺が自然で、かわいらしくて良かったと思います。 ツッコミ所はあるものの、この二人の少年少女とバードマンの友情の描き方、荒々しい海と、穏やかな海のコントラストがとても美しく、最初はヘレン・ミレンが出ているので観てみよう、くらいの気持ちでしたが、思いの外いい映画にめぐり合いました。 WHEN THE WHALES CAME 1989年 イギリス 監督:クライヴ・リーズ 原作/脚本:マイケル・モーバーゴ 『イッカククジラがきた浜辺』 出演:ポール・スコフィールド、ヘレン・ミレン、マックス・レニー、ヘレン・ピアース、デヴィッド・スレルフォール 他 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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