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2010.01.24
テーマ：おすすめ映画(4071)
カテゴリ：日本映画
 『ザ・有頂天ホテル』から久々の三谷幸喜氏の映画。 港町守加護を牛耳るギャングのボスの女に手を出したホテル支配人の備後は、その事がボスにバレ絶体絶命のピンチに陥る。助かる為に備後にボスが出した条件は、５日以内に殺し屋”デラトガシ”を連れてくることだった。思わずデラを知っていると言ってしまった備後だったがそれは大嘘。簡単に見つかるわけも無い。切羽詰った彼は、偽者のトガシを雇う為に映画監督に成りすまし・・・ いや～、笑った、笑った。久しぶりに涙が出るほど笑いました。 まあ、ありえないような話の連続で、所謂ドタバタ風のナンセンスコメディタッチではあるけれど、私はこういうの好きですのですごく楽しめました。『ザ・有頂天ホテル』よりもっと笑ったな～。 まず、撮影所で市川亀次郎が出てきた所で爆笑。あれだけの出演であんなんでいいの？って思ってしまうけど、小日向さんが「カメ、カメ」と呼ぶところから繋がって亀次郎が出てきて、いや歌舞伎ではああいう感じで登場するのはよくあるけど、あそこであれを持ってこられると笑ってしまうなァ。 そして、偽デラトガシの佐藤浩市がボスの西田敏行と対面するシーン。あそこが一番大爆笑シーンでして、こういうシーンはコメディにはよくあるパターンですが、ご丁寧に三回もそれが繰り返されてその度にちょっと驚く西田もおかしい。 まあ、面白いシーンは他にもわんさと出てきます。 名もない役者役を佐藤浩市がやるのにはちょっと存在感がありすぎる気もするけど、上のボスとの初対面のシーンなんかを彼がやるところに面白さがあるのでしょう。もちろん四苦八苦する妻夫木くんもいいのですが、もうこれは佐藤浩市のはじけぶりが面白くさせていると思います。 そしてもちろん、脇の俳優の良さが光ります。小日向文世、戸田恵子などいつもの感じではありますが、期待を外さない面白さ、そしてクールな中にも騙され続ける寺島進も良いです。 そして、えらく真面目なちょいコワの西田敏行。でも、やっぱり出ましたね。コメディ映画で彼がこのままで終わるのか？と思っていたら最後の最後で彼の真骨頂が。  えらく豪華なゲストがほんのチョイ役で出てたり、豪華セットを建てたり（このセットの街の雰囲気は大好きです）と、いったい制作費にいくらつかったのか、なんて下世話な事も考えてしまいますが、何も考えずに笑える映画ってたまには良いものです。 でも、佐藤浩市が自分の姿を映画館の大スクリーンで観るシーンなんかはちょっとほっこりしてしまって、あのシーンはいいですね。 本当は三谷監督感動作にしたかったのかしら？いや、それより私はただ単に思いっきり笑いました。ちょっと長かったのが玉に瑕だけど、でもハッピーになれたんだから、それでいいのだー！ 2008年 監督／脚本：三谷幸喜 出演：佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、西田敏行、綾瀬はるか、小日向文世、寺島進、伊吹吾郎、戸田恵子、浅野和之 他  ザ・マジックアワー スタンダード・エディション / 佐藤浩市／妻夫木聡  【送料無料選択可！】映画「ザ・マジックアワー」オリジナルサウンドトラック / サントラ お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2010.02.03 13:09:01
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