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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:フランス映画
1950年代のフランス。雪に閉ざされた自宅に、クリスマス休暇で長女のスゾンが帰ってきた。しかし、メイドが主人のマルセルの部屋へ朝食を持って行くと、彼はベッドで背中をナイフで刺され死んでいた。犯人が外から侵入した形跡はない。警察に電話をするが電話線が切られ、大雪で外部との接触を完全に裁たれた8人の女たちは・・・。 ダリュー、ドヌーヴ、ユベール、べアール、アルダンなどの豪華女優たちの共演。正確には死体やちょっとした後姿で主人のマルセルでドミニク・ラミューが出てはいますが、ほとんど女性だけの出演作品。 密室での殺人。アガサ・クリスティ作品を思い起こさせるような展開になりそうな雰囲気。大雪に閉ざされた大邸宅。侵入者はいないようだ、では誰か?話が進んでいくうちに女たちそれぞれの秘密や思惑が明らかになっていきます。 最後はちょっと拍子抜けのような感じもしますし、女性だけと言うのはやはりどこかジメジメしたものになりがちですね。しかし、色彩美、家の中の家具やそれぞれの女優たちの醸し出す雰囲気を堪能できるだけでも儲けものです。カトリーヌ・ドヌーヴのちょっと意地悪そうな迫力ある美貌と、ヒステリックなイザベル・ユベール、悪女っぽいエマニュエル・ベアールとファニー・アルダン。そして何よりお元気でまだまだ美しいダニエル・ダリューらの活躍を見ると、栄光のフランス映画の歴史を感じさせられます。 ただ、今回も出た。ミュージカル仕立てのサスペンス、と言う狙いなのかもしれませんが、ミュージカルと呼ぶにはお粗末な歌やダンス。これが良い、という人もいるのかもしれないですが、私は「勘弁して!」と言いたい気分です。 8 FEMMES 2002年 フランス 監督:フランソワ・オゾン 脚本:フランソワ・オゾン、マリナ・ドゥ・ヴァン 原作:ロベール・トーマ 出演:ダニエル・ダリュー、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユベール、ファニー・アルダン、エマニュエル・ベアール、ヴィルジニー・ルドワイヤン、リュディヴィーヌ・サニエ、フィルミーヌ・リシャール 【25%OFF】[DVD] 8人の女たち お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.29 17:03:30
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