テーマ:女性のうつと体(24)
カテゴリ:うつ・不安障害
朝が辛い。午前中が辛い。眠れないまま朝を迎えて、朝食の準備をしてポニョを保育園に連れて行く。洗濯物を干して、PCに向かうのが最近のパターン。夜中に考えたことを打ち込んでいく。疲れたら少し横になる。部屋の中は全然片付かない。当たり前だけど。
昼ごはんを食べて、掃除を少しして、また昼寝をする。ほとんどぼーっと転がっているか本(瀬戸内寂聴の源氏物語。長いから飽きない。チョイスしないで良い。)を読むというより見る。学校から帰ってきた王子たちとおやつを食べて、ポニョを迎えに行く。買い物をして、晩御飯を作る。調子が良いときはきちんと作る。途中で辛くなったり、最初からばあやに頼んでしまうこともある。 会社から帰ってきて、わたしが台所に立っているとダーリンは安心する。でも、調子が悪くなりかけてるときは、顔色で気がついてくれる。 うつの日内変動はよく知られている。午前中は調子が悪く遅刻をしがちだが、午後は調子が出てきて普通に見える。 野いばら姫はわりと朝は機嫌が良い方だった。結婚当初は朝ごはんをちゃんと作っていた。妊娠・授乳中はちょっと辛かったけれど、復職する頃にはきちんと子供たちに朝ごはんを食べさせて、洗濯物を干して出勤していた。そんな生活が7年。 超早起きと転勤・ポニョの入院・アスペ王子の登校拒否といろいろ重なって、3年前にうつを発症してから、洗濯は寝る前にするようになり、干すのはダーリンの仕事になった。朝はぎりぎりまで布団の中にいて、子供たちには惣菜パンを食べさせた。ダーリンには朝食はなかった。 そのうち、ダーリンも調子が悪くなってきた、1年半前。ますます起きられなかったダーリン。そのダーリンより遅くなってしまうようになっていたこの半年の野いばら姫。逆に調子が良くなってきたダーリンは朝バナナを始めた・・・ 変だったんだ~やっぱり。今思い返すとそう。でも、調子が良いときの方がわたしの人生では少ない。(ような気がする。) ダーリンとの新婚生活は満たされていてとても幸せだった。あの幸せをもう一度取り戻したい。 子供のときも、登校拒否になったことがあった。最初の転校のとき、田舎の学校になじめなかった。登校時間にお腹が痛くなる。昼ごはんを食べると良くなって布団から出ると、白雪姫に「仮病」と言われた。でも、本当に痛かった。関西の中学ではストレスを感じると胃が痛むようになった。保健室から早退した。転校して関東へ帰ってきて良くなった。大学受験のとき、よく1時限目をサボタージュした。少し先の駅で降りて、田んぼを眺めると気分が良くなった。胃が痛むときは、牛乳とビスケットを食べることを覚えた。かばんにいつもビスケットかカロリーメイトを入れて歩いていた。 大学時代は充実していた。資格取得のために朝の1限目から6限まで入っていても平気だったし・・・。 就職して、卵巣脳腫を患って、子宮内膜症の治療で入院やホルモン療法を受けてるときは、少しブルーだったかもしれない。そのうちにダーリンと出会って、結婚の約束をして、ホルモン療法は不妊治療を始めるまでストップになった。 考えると、その前から野いばら姫は朝遊びが苦手だった。幼稚園の頃は、夏休みに友達が呼びに来てもあまり乗り気がしなかった。幼稚園でも調子が出ないときは図書室にいた。 午後は遊びたいという気持ちになっても、白雪姫が邪魔をした。「部屋を片付けてから行ってちょうだい。」幼稚園児に完璧を求める人だった。取り敢えず床の物を放り込んだおもちゃ箱をひっくり返して、「これは片付けたって言わない。ゴミまで入ってるじゃない、やり直し」と言う人だった。幼稚園児にとっては宝物も白雪姫にはゴミだった。何度もやり直しで、泣きながらより分けた。「片づけ」が終わった頃には、日が暮れていた。 白雪姫の機嫌が悪いときは静かに絵本を見ていることを覚えた。「遊びに行きたい」というと「お片づけ」と言われるから。 うまく抜け出したときは見つからないように家から離れて遊んだ。でも帰るとドアに鍵がかけられていた。あるいは玄関から上がることを禁じられた。小人の王様が帰らないときは夕食は抜きだった。許されても気分が悪くなってそのまま布団にもぐりこんだ。 お説教は長々と続き、わたしの人格を否定して終わる。 「何か言うことはないの?」「・・・ごめんなさい」「まったく謝ることも出来ないなんて最低の子ね」。 口を挟めないほどまくし立てて、話題がころころ変わって、結局何を注意されているのか分からない・・・。 「ごめんなさい」は、「だめな子でごめんなさい」という意味だった。 当然運動量が足りないので、野いばら姫はひ弱に育ってしまった。 運動は嫌いではないし、運動神経は悪いほうではないと思う。水泳、ソフトボール、バトン楽しんで部活した。学校の体育の時間は好きだった(運動会は嫌い)。いかんせん体力がない。持久力がない。血圧が不安定で、肺活量が少ない。 「内臓全体の発育が、子供サイズで止まってしまっているね。」と医師に言われたことがある。「内臓量や筋肉・脂肪量が少ないから、女性ホルモンが十分に作れない。女性ホルモンが少ないから生殖器の発育が遅れているんだ。ホルモン投与、今から始めないと、将来子供は産めないよ。」生理不順で受診して19歳でそんな宣告を受けた。白雪姫を説得してホルモン投与を受け始めた・・・。 「栄養失調ですね~」ちゃんと食べてるのに。 ・・・細いことは野いばら姫とって何の価値もない。褒められても、「体質なの」と答えるしかない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年09月18日 12時14分05秒
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