半年お休みしていた、小学校の図書ボランティアに復活することにしました。
今年は毎月第3水曜日を読み聞かせに当てているのですが、今月の6年生は修学旅行に当たっています。
今日は、6年生の秋の読書指導に使うレジュメを公開します。
2016.9.1
読書の秋! ということで、特別に
読書感想文をもう少し楽に書く方法を教えちゃいます!!
まず、感想文を書くには読書をしなければならない。これだけはさけられない。
でもね、夏休み中にあわてて読まなくても良いんだよ~。
時間のある夏休みだからこそ、と先生達は言うけれど、夏の暑さの中で本を読むのはしんどい。
エアコンの中でじっとしているのも辛い。(わたしも、夏の読書あまり好きではないです。)
対策・・・来年の夏の読書感想文対策に、読書に最適な秋から読んでおこう。
でも、どんな本を読めばよいのか分からないんだ~!
という読書苦手派は 読書のきっかけを探してみよう!
・以前に読んだことのある本から選んでみよう。(幼児版、ジュニア版を読んだことがある本)
え? 今までの6年間でもう、ねたぎれ? 本当にそうかな?・・・これから中・高6年間あるんだぞ~。
・映画で見たことがあるストーリー、その原作を探して読んでみよう。映画は原作どおりなのかな?
ディズニー
「シンデレラ」、「眠れる森の美女」、「白雪姫」、「ピータ-パン」、「アナと雪の女王」、「アラジン(「アラビアンナイト」 アラジンの話を探せるかな?)」、「美女と野獣」、「リトルマーメイド(原作は知ってるよね?)」、「三銃士」(チャーリー・シーン出演の実写がとっても面白かったよ。)、「王様の剣」(「アーサー王物語」ショーン・コネリーのアーサー王も格好良かった。最近の「キング・アーサー」(映画・原作)もすっごく良いです。)、「コルドロン(「タランシリーズ」と言えば図書館の人は多分分かります。)」、「ラプンツェル(野チシャってどんな野菜?)」
スタジオジブリ
「火垂の墓」、「ハウルの動く城」、「ゲド戦記」、「崖の上のポニョ(原作は?)」、「借りぐらしのアリエッティ(原作は?)」、「思い出のマーニー」、「魔女の宅急便」
宮崎 駿
「アルプスの少女ハイジ」(続編の小説あり。ハイジは双子を産みます。)、「赤毛のアン」 (カナダの映画社の実写版は映像がとても美しいです)、「ルパン三世「カリオストロの城」」
(ルブランの「アルセーヌ・ルパンシリーズ」から2冊を合体しています。美少女クラリスと、ルパンが盗めなかった財宝を探せ!!)
ファンタジー
「ハリーポッター」、「アリス・イン・ワンダーランド」、「ナルニア物語(第2話のカスピアン王子イケメンだったよね~)」、「指輪物語(長い(6~10巻)ので、挫折しても良いです。そこまでで書く!!)」
・実写古典映画
「若草物語」、「小鹿物語」、「名犬ラッシー」、「三匹荒野を行く」
・社会派映画
「ペイ・フォワード」(一人の少年が考えた世界を変える方法とは・・・。)
「日本沈没」 (1973年版と2006年版あり。)
・ まずは漫画で読んでみよう!
・「ベルサイユのばら」
→ 「悲しみの王妃」(ツバイク)、「マリー・アントアネット」(遠藤周作)
・「ブッダ(手塚治虫)」「聖おにいさん」
→ お釈迦様
・「三国志」
→ 漫画も原作も長いけど…。
・偉人伝の漫画化が進んでいるので、それを足がかりにしてみよう。
・ TVアニメやTVドラマで見たことないかな? YouTubeで見れるかな?
・「西遊記」(SMAPの香取くんのは面白かったね~。堺正章のは知ってる?)
・「三国志(三国演義)」(いろんなバージョンがあるよ。)
・「三銃士」(NHKで人形劇やってたね。 ディズニーのところにも出てきたね。今深夜のNHKでやってる「四銃士(マスケティアーズ)」知ってる?)
・NHK大河ドラマって見てない?
坂本竜馬 新撰組(土方歳三)西郷隆盛 直江兼次 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康
武田信玄 上杉謙信 伊達政宗 篤姫 源義経 源頼朝 新島譲(八重) 黒田官兵衛
江姫 吉田松陰(ふみ) 真田信繁(幸村)
・ 偉人伝 憧れの人、気になる人っていない? 自分が将来なりたい職業に近い人は?
イエス・キリスト、ブッダ(教祖を目指す? 悟りを目指す?)
エジソン、キュリー夫人、野口英世、湯川秀樹(科学者は何を目指しているの?)
マザー・テレサ、ガンジー(貧困と戦う。)
ユリウス・カエサル、リンカーン(政治家はどうやって社会を変えるの?)
ヘレン・ケラー、アンネ・フランク(苦難を超えて生きるには・・・)
・将来目指す職業について 「13歳のハローワーク」
・芸能人が書いた本
「火花」「佐賀のがばいばぁちゃん」「ホームレス中学生」(映画にもなったね。)
・話題の本(環境問題)
「ハチドリのひとしずく いまわたしにできること」地球の冷やしかた。
「あなたが地球を変える日」12歳の少女が環境サミットで行なったスピーチ。
・短い作品
シェークスピア戯曲(「ロミオとジュリエット」「ベニスの商人」「リア王」)
宮沢賢治、星新一、阿刀田高、芥川龍之介などの短編集を1冊読んでみよう。感想を書くのは、その中で好きな1編だけでもよいのです。
・父さん・お母さん・家族のお奨めは?
一緒に図書館や本屋さんに行ってみよう!!!
・読書好きの友達と一緒に読む
一緒に読めば2倍楽しい! 感想も2倍! ちがう考え方に触れることができるよ!
とにかく読めたかな?
それでは読書感想文を書いてみよう
ここからを、来年の夏休みに始めればよいのです。
書くためには、もう一度読み返さなければいけません。
読書感想文のために、あわてて本を読むよりゆっくり読めますね。
では、実際に書いてみよう。
★一番気をつけること → あらすじをだらだら書いてはいけません。(これは、読書感想文としては反則でもあります。)
いきなり原稿用紙には書きませんよ。メモ用紙を用意しましょう。
1. まず物語の 起・承・転(展)・結を押さえよう。
2. 自分がどこが気に入った(気に入らなかった)かを、メモ用紙に書き出してみよう。
書き出しが気に入った、→ 引き込まれた。夢中になった。
最初は面白くなかった、少しとばした。(そんなことも正直に書いてよいです。)
○○の努力(勇気)は真似できないとおもった。(自分なら? 友達では?)
○○の行動(言動)は不自然だ。(どうだったら自然? 自分なら? )
表現の方法に着目してみよう。色・音・感覚をどう表現している? この作者はどれが多い?
3. どの登場人物に焦点を当てよう?(主人公じゃなくて、一瞬しか出てこない脇役でも良いのです。)
4. 作者について調べてみよう。
作者が言いたいことは何だろう。なぜ作者はそれを君に伝えたかったのだろう。
(伝えたいことなどなく、ただ、その物語を書きたかっただけのこともあります。)
書くことが決まったら、起・承・転(展)・結に並べてみよう。
文章ができたら、起・承・転(展)・結を入れ替えてみよう。インパクトをだしてみよう。
起から始める 「ぼく(わたし)がこの本に出会ったきっかけは・・・」
承から始める 「主人公の○○は△な子です。(だと思います)」
転(展)から始める 「(わたしは)びっくりしました。なぜなら・・・」
結から始める 「この物語はとても面白かったです。(つまらなかったです。)」
「この物語でぼく(わたしの)価値観が変わってしまいました。」
最後に、声に出して読んでみよう。
「てにをは」がおかしくないだろうか。
「ですます」はそろっているだろうか。
文章のつなぎに(しかし、だから、でも)の使い方がかたよっていないか、確認しよう。
本を探すときには、先生や図書館の「司書」の先生に助けてもらうと早いですよ。
(図書館司書の仕事には、読書の手助けをする「レファレンス」という業務があります。本の貸し出しや整理をすることだけが仕事ではありません。司書に興味がある人は話を聴きに来てね。) 終