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カテゴリ:自然のこと
登山家の野口健さんが5/15、2度目のエベレスト登頂。 10年前に退却を余儀なくされた中国側からの雪辱戦。 ”偽善者”だとか揶揄される野口健ですが、僕は並大抵では2度のエベレスト登山はできないと思いますので、素直に尊敬するし、おめでとうと言いたい。 ところで、あまり大きく報道はされてないのですが、野口健が登頂直後、日本の商業公募隊の男性が死亡するという状況に出会いました。 滑落とかの事故ではなく、疲労によるショック死の模様。 うずくまってそのまま動かなくなってしまったようだ。 その彼を、野口健は仲間と一緒に100m下ろすが、遭難が危惧される日本人女性がいたこと、これ以上高所で作業をすれば自分たちの命も危ないということで、しかたなく現地に埋葬してきた。 埋葬と入っても、土は無いので、当然雪の中に埋めた。 現場のリアルな状況が、野口氏のブログに書き込まれていましたが、主催者である公募隊の隊長が先に下山していて、野口隊が救助せざるを得なかったことなどから、その隊長を非難するコメントが集中したようで、現在は削除されている。 リアルな状況を読みたい方は、公式ブログをご覧ください。 その商業公募隊のブログのコメントには、「本望だったろう・・」という内容が多い。 野口隊が登ったとき、30隊いた登山隊のうち、28隊が各国の公募隊だったそうだ。 公募隊があるお陰で、とりあえずプロの手を借りて、誰でもエベレストに挑戦できるようになった。 でも、やはり8000mを越える高地は、自己責任の世界。 いかに、プロのガイドとはいえ、「絶対に安全に」ということは保障できない。 野口健は、公募隊というシステムに疑問を投げかけているが、僕個人としては、良いとも悪いとも言えないかなぁ。 ともかく、無くなった方のご冥福をお祈り申しあげます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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