カテゴリ:癌全般
こういう、一品食品で「○○に効果がある」という報告は、 眉に唾をつけて読んだほうがいいでしょうね。 薬に思わぬ効果 論文はフランスの国立保健医学研究所を中心とする共同研究で、米国科学アカデミー紀要オンライン版に掲載されたものだ。タイトルは、「レスベラトロールとアスピリンは4倍体細胞を除去してガンの予防薬剤として有効だ(Resveratorol and aspirin eliminate tetraploid cells for anticancer chemoprevention)」だ。 タイトルを読むと、私が喜ぶ意味も、またこの論文のメッセージも理解していただける。というのも、ここで言う「レスベラトロール」というお薬は、ワインに多く含まれている成分である。抗酸化作用があり、フランス人が健康を保てる秘密と考えられている物質だ。 一方、アスピリンとは、血液が固まるのを防ぐ効果を持つ薬。低容量のアスピリンを服用すると、炎症を抑え大腸がんの予防にもなると大規模調査で確認されている。 今回の研究では、これらの予防薬に「4倍体の細胞」を選択的に除去する力があると報告している。4倍体とは、遺伝情報を持つ染色体の数が異常に増えた細胞を言っている。通常の細胞は2倍体となっている。私も不勉強で知らなかったが、様々な原因で2倍体の細胞が4倍体の細胞になることががん化の重要なメカニズムの一つになるらしい。 この研究ではまずレスベラトロールが4倍体のがん細胞を試験管内で選択的に殺す力があることを見つけている。この4倍体細胞除去に関わる生物学的な「シグナル伝達」の経路を明らかにしている。この経路をコントロールできる薬剤を調べたところ、アスピリンも同じ効果を持つことが分かった。最後に直腸がんを発症するモデルマウスを用いてレスベラトロールやアスピリンが予防効果を持つかどうか調べると、4倍体細胞が腸管に蓄積するのを押さえることができたという結果だ。 科学的には、これまで腸管の炎症状態を押さえることでがんの生育を押さえると説明されていたアスピリンが、4倍体細胞に作用して除去するという直接効果があることを示している点が重要だ。 研究では飲む量が多いが 赤ワイン好きで低容量アスピリンを服用している私としては、今の生活習慣ががんに対して新しい効果を持つことを知った意味で大変うれしい研究だ。ただ、よく見てみると、マウスが飲んでいるレスベラトロールは100mg/kg、アスピリンは25mg/kgと、私が毎日摂取している量よりはだいぶ多い。 さて本当に安心できるのか、少し心配だ。 https://www.mededge.jp/spcl/2906 薬剤は服用しないほうがいい、ということは大原則です。 >「レスベラトロール」というお薬は、ワインに多く >含まれている成分である。抗酸化作用があり、 ふむふむ。 >アスピリンとは、血液が固まるのを防ぐ効果を持つ薬。 >低容量のアスピリンを服用すると、炎症を抑え >大腸がんの予防にもなると大規模調査で確認されている。 薬剤というものは副反応が伴います。 そこのところはどうなのだろうね? >さて本当に安心できるのか、少し心配だ。 そういうことですよね。 大腸がんは食事をヒトの食性に合ったものに することによって、十分に予防ができるのです。 人気ブログランキングへ どちらか↑ ↓1つでもクリックしてくださると、とっても嬉しゅうございます。 にほんブログ村 医療情報 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年07月16日 21時07分20秒
コメント(0) | コメントを書く
[癌全般] カテゴリの最新記事
|
|