テーマ:癌(3547)
カテゴリ:乳癌
私は昨年、妻を癌で亡くしました。 五年前に乳癌が発見され、乳房の全摘手術を施した後、暫くホルモン剤投与にて様子を見ていたのですが、その二年後に肝臓に再発転移し、抗癌剤治療に切り替えました。しかし、一向に改善する様子は見られず、一昨年暮れに末期であると診断されました。 抗癌剤は幾種類も試してみた後で、何れも効果が無く、最後に残された新種の抗癌剤を投与するかどうか妻は悩んでおりました。 私はそもそも抗癌剤には懐疑的で、体力を奪われるだけだからと反対しましたが、妻は最後の望みを託し、投与することに決めました。結果、体力が奪われただけで、健康状態は悪化するばかりでした。 それによって抗癌剤はきっぱりとやめることにし、同時にその頃から食事療法等を重視することにしたのです。それまでも食事には留意していた方ではありましたが、きっぱりと方針を定め、緑黄色野菜に比重を置いた食事を摂るように心懸けました。それに関する書物なども読み、学びました。 私は癌を治すことよりも、まず抗癌剤によって奪われた体力を取り戻すことから始めるべきだとして、身体に負担になるような事象は極力避けるようにしました。月一回の検査も暫く止めるように配慮しました。 義父母も協力してくれました。食事療法に関する書物を戴いたり、野菜ジュースを拵えるジューサーも戴いたりしました。 妻の健康状態はそれで簡単に改善する筈もありませんが、僅かながら変化も見られました。 ところが、中止を決めていた検査を義父が勝手に病院側に申し出て、私も妻も抵抗したのですが、押し切られて受診せざるを得なくなりました。案の定、その時の負担により僅かながらも改善の傾向が見られたものが一気に悪化してしまいました。 義父は食事療法に関して書かれた書物の中に、その体験者が二週間で癌が完治したとあった一文に惹かれて、検査により効果を確認したかったということのようでした。 私たちの意見も聞き入れて欲しかったという無念さは残ります。妻も、実父に逆らえなかったことを後悔し私に詫びていました。しかし、義父にすれば娘を思う気持ちが強すぎたために冷静な判断を誤ったのだと思います。寧ろ、食事療法によりたった二週間で癌完治と記した書物が出回っている点に大きな問題があると思います。食事療法の効果を訴えたいがためと言うよりは寧ろ、書物を売らんがための過剰な惹句を押し出す出版社側の姿勢を疑問視します。 私は、食事療法には大いに期待しておりますし、適切に図っていけば癌治療には役立つだろうと信じております。 本会の規定に完治の表現を原則禁止とされている点に真摯な姿勢を感じ、入会させて戴きました。 今後、皆さまのご発言も参考にしながら、私自身の考えを述べさせて戴きたいと思います。 https://www.facebook.com/groups/577820308960740/permalink/1065967563479343/ 中尾さん、奥様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 ★本日3つ目の記事です。前のも読んでくださいね。 人気ブログランキングへ どちらか↑ ↓1つでもクリックしてくださると、とっても嬉しゅうございます。 にほんブログ村 医療情報 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年08月05日 19時15分56秒
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