夢の中で、あなたはどんなふうですか?
私はいつも追い詰められています。
私の見る夢は、大きく分けて2つ。
ひとつは、荒唐無稽な設定でSF調の映画のような夢。
その夢の中での私は、傍観者であっても主人公であっても沈着冷静です。
もうひとつは、設定に少々おかしな点があっても、
基本的に登場人物や場所は、私の知っている現実世界と同じ。
時間が狂っていることはあっても、かなり現実に近くて、
夢の中での私は、現実との区別がつかなくなっている。
今朝見た夢には、久しぶりに父が出てきた。
前半の夢に出てきた父は、亡くなる前の年老いた父。
後半に出てきた父は、まだ50半ばの美しい父。
娘の私が言うのも変だが、若い頃の父は本当に美しかった。
一般人であることが不思議なほどの美貌の持ち主。
役者かモデルのような風貌と、昭和一桁生まれにしては高めの背丈。
子供の頃から、私は美しい父が自慢で自慢で仕方がなかった。
そんな父の美しさは、残念ながら突然変異のようで、
父の父母や兄弟。またその子供たち(私のいとこ)
私や兄にも、まったく父と似通った所がないのが悲しい。
もちろん父は、見た目が良いだけではなく、
学もあり、働き者で、強く、そして優しい人だった。
そんな父がいてくれる事は、私にとって当たり前の事で、
私は精神的にも経済的にも、ずっと父に頼り切りだった。
3年前に急に父が亡くなった。
とは言え父の年齢は、もう80歳であったので、
普通であれば、まあまあ長生きが出来た方だと思う。
でも私たち家族にとっては、それは突然のことで、
特に私にとって父は、いつまでもいてくれる存在であり、
父がいなくなることなど想像もしていなかった。
感覚的には、父が年老い亡くなる事も想像したとしても、
本当に父がいなくなるなど、あの日まで思ったことがなかった。
そんな自分の感覚の方がおかしい事は重々承知しているが、
父がいなくなった今の世界に順応する事は、本当に難しい。
長く続いている私のうつのような状態も、
父をなくした事がそのキッカケである事は間違いない。
先日、母は「もう(亡くなって)3年も経ったのね。」と言ったが、
私にはまだ3年しか経ってないのか?!と言うのが正しい感覚。
父が守ってくれていた40数年よりも、
父がいなくなった後の方を百倍も長く感じている。
父のいないこの世界は、不安で、苦しくて、辛くて、父が恋しくて…。
毎晩寝る前に思うのは、朝が来なければ良いということ。
どんなに辛いことがあっても朝は必ずやって来る。とよく言うが、
私にとって、それは希望ではなく救いにもならない。
どんなに暗い夜にも必ず朝が来て日が昇る。との言葉は、
私にとっては、呪いにさえ聞こえる。
眠ったまま、朝が来なければ良いのにといつも考える。
父のいない世界で、私は常に崖に立っているような不安を感じる。
私の命よりも大切である愛する息子の存在すら、
父のいない不安を打ち消す役には立たない。
以前に比べて、息子への愛情が薄れたわけではない。
ただ、父が開けた穴が大きくて、そこに全てが吸い込まれていく。
大きく暗く深い穴を抱えた心は、どこかで決定的に壊れてしまっている。
そんな私が見る夢の中の私は、いつでも追い詰められている。
せめて夢の中では幸せな気持ちで過ごしたいと望んでも、
見る夢では、いつも追い詰められていて、苦しくて、
うなされて飛び起きる事もしばしばである。
とは言え、眠れるだけまだマシだ。と自分を慰める。
気がつけば、年度末。
会社はなんとか無事に生き延びることができた。
たとえ内情は火の車で苦しくても苦しくても、
また来年度も無事に生き延びることが出来るように祈るばかり。
※ずいぶん放置したままなのに来てくださる方々に感謝するとともに、
久しぶりの日記が、文字のみ内容激暗であることをお詫びいたします。