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2012.11.19
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              aki_illust_009.gif

 

                何ヶ月かに一度くらいの割合だけど、ああっ、今デジカメがあったらっ!

               と思うことがある。

               15日にそんな場面に出くわした。

 

               美容院へ向かう時の、信号を渡った場所にあるフェンスの中の地面に、

               なにやら一輪の花らしきものが見えたので、しゃがみ込んでよく見たら、

               本当に生きた花だった。

               ほんのりうす紫色で、時期的にスミレではないし花の形も全く違う。

               背丈は5センチほど。

               フェンスの中で咲いているため、それ以上近寄れなくて残念…。 


               花好きなので少し花の名には詳しいほうなんだけど、

               この時期にあのような花を咲かせる野草は、私の記憶にはない。

               背丈が5センチほどしかない割りには花が大きく、正面から見ると

               ルリマツリという花にちょっと似ている。


               花びらの形状は、たぶん漏斗状だと思う。

               何かの園芸種なんだろうけれど、場所的にどこからか種が飛んで

               きたんだろうなあ。


               う~ん、花の大きさはサフィニアに近いけど、不稔性が高い花なので、

               芽吹きが遅かったか早すぎたために育たなかった、ペチュニアかもしれない。

               よく見えなかったけど、葉の様子もそんな感じに見えた。

 

               ちょうど日当たりのいい一画で、この日中の暖かさで芽吹いたんだろう。

               この辺りではすでに、田舎では見たことがない明らかに外来とわかる、

               繁殖力がものすごい雑草が、公園の隅で何種類かはびこっている。

 

               渡来の園芸種がそんなふうに増えていくとしたら、本来あまり良いことでは

               ないんだけれど、花好きの私は花が綺麗ならやや容認派…。

               本当はいかんのよ、雑草はともかく育ててるならちゃんと管理をしないとね。


               どこかからか種が飛ばされてきて、思わぬ花が咲くほどの地面。

               人が踏み固めてなくて、アスファルトのない地面は、この辺りではとても貴重。

 

               お、ここまで書いて思い出した。

               そういえばるりさんが、風が種を運んできてベランダで咲いた花の事を

               書いてらしたなあ。

               私は数年前までは、屋上で花を育てていた。

               その時に一度、思いもかけない花がプランターに咲いたことがあった。

               るりさんとのコメントのやり取りでそのことを書いたと思うんだけれど、

               その時は何の花だったかはっきり思い出せなかった。

 

               それは、ネジバナ(別名モジズリ)だった。

               とても小さな軽い種なので、充分風に乗ることが出来る。

               数年間屋上園芸をしていて、花が飛んできたのはそのネジバナだけだった。

 

               私がその頃使っていた土は、場所は家から少し離れているんだけど、

               園芸店の中でも一番良いと思った店で購入した培養土で、良い土ですねと

               話していたら、ご主人自ら配合しているとかで、良い土を求めて遠くまで

               足を運んでは買い付けて来るんだとか。

               ちょっと呆れ顔で、そんな風に話してくれた奥さんだけど、

               やはり評判がいいので自慢の土のようだった。

 

               当然ホームセンターなどで扱っている粗悪なものより、値段も少し高い。

               その土にさらにバーミキュライトや振るった赤玉土などを混ぜ込み、

               水はけを良くするなどして、割高の培養土のかさが少なくてもいいように自分で

               工夫もし~の…。

 

               奥さんからは売れ残っていたデンドロビウムから生えていた高芽を、

               ただで分けていただいたりもしたなあ。

               その園芸店が、住民運動で出逢ったKさんのお兄さんの店だったと知ったのは、

               屋上の花に謝りながら全部処分してから何年後だったか…。

 

               最初はバケツ1杯で済んでいた毎日の水遣りが、やがて2杯になった。

               それでも何の苦にもならなかった頃、世話をして花を眺めている時だけが、

               私の唯一の癒しの時でオアシスのような空間だった。

               癒しという言葉はあまり使わない私が、あれは本当に癒しであったと

               心から思い起こす時間で…。

               春から初夏の屋上の花畑は、やはり特別だった。

 

               伊豆にいる時も少し育てていて、こちらへ来る時に亡夫の実家の日当たりの悪い、

               狭い場所に降ろしてきた。

               そうしたら何の必要があったんだか、その上に全部土を盛られてビックリ。

               かろうじて3種類のスミレが生き延びていて、それがスミレだと判別できるのは

               私だけなので、伊豆へ行った時は草むしりも熱心にやったもんだった。

               私が花を育てようとすると、相手はそんな気はないのだろうが???

               なぜか小さなバトル状態に。

 

               人間の、花を育てて愛でたいと思う欲求って、なんなんだろう。

 

               私はもう、今生で花を育てることはないかもしれないなと思っている。

               だから、余計に田舎のあの祖母の自由な花たちが恋しい。

               夫が生きている頃、もしも家を持てたら、田舎の祖母が育てていた花を全て、

               庭に植えることが私の夢だった。

 

               せめてもと思い、公園の片隅で育てていたヤグルマソウだった。

               もう蒔かないと決めた去年の種を、出逢いの公園へ蒔こうと思いながら

               とうとう1年が過ぎてしまったので、去年採った種はもう発芽しないだろう…。

 

               おばあちゃん、そちらの花はこちらの花よりも綺麗でしょうか。

               私がたぶんこれから負わなければならないことは、何という皮肉なんだろうか。

               なぜこうならなければ、ならなかったんだろうね。

 

               全てを運命と片付けるほどの覚悟。

               そんなものを持ったつもりで、時間の経過がカウントダウンに思えるほど

               考えてしまうと、私には疑問しか湧いてこないの。

 

               なぜ私なの?

 

*☆*:*☆*:☆*:☆*:☆*:☆*:☆*:☆*:☆*:*☆*


I'm asking why

Nobody gives an answer


★ ENIGMA/WHY? ★

 

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最終更新日  2019.04.27 03:23:38
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