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カテゴリ:たたずめば、たそがれ
あのですね、本日は一般的でない事柄が出てくるぽよよん話が加わるので、 そのつもりで適度に読み流してちょ~だいませませ。<(_ _*)> 信じるのは、皆さんが経験してからでも遅くないと思いますので。 Little Journey Of My Soul - 1 -
現場の警官からの連絡もない。
大家さんによると、さっき警察の人が帰りましたとの事。 家宅捜索のため、近所の人は全員外へ出されたんですと言うので、 ああ、それは犯罪性の有無を調べるためだと思いますと、救急車を呼んだのは 初めてだと言う大家さんに説明する。
言っていましたとの事だった。 ああ、どうやら先の電話の署員は、私の話しをきちんと伝えてくれたようだ。 それなら遺体は、署で安置しておいていただけるだろう。 これで慌てて伊豆へ向かう必要はなくなったし、大家さんにもやすんでいただける。
その辺の死生観、宗教的価値観等々、私は非常に単純で合理的な 考え方をしていて、一般的な人にはその辺は至極ドライに受け取られる だろうなと思っている。 冷たいのは、役目を終えた母の遺体だしって感じ…( ̄▽ ̄;)
この感覚は「依り代」自身にしかわからないものなので、感覚の説明は まず不可能。 でも、あえて言うなら「見えないけど、居る」。 それは、依り代でなくても、信じられる人は感じられることなので、 理解できる人もいると思います。
ほんわりとした温みと、厚みと言うか濃厚な空気のようなものを、体の右側の、 やや後ろに密着するように感じ取っていた。 あんな「感触」は初めてだったな。 で、ん?とその時思ったのは、母とは別な強い意識がいつもの正面やや左寄り にもあり、誰かなあ…って感じだった。 まあ、私のガーディアンの面々…祖母、弟のタカシ、夫、集合体のような感じ。
のようなものが、心の中に入ってくるんである。
母『う、うん…、本当にまあ…大変だったんだね』 私『お疲れ様でしたね』 母『面倒をかけるけど…』 私『うん、ある程度覚悟はしてたしさ』
この状態は、母の方がすごく気を遣う状態なので。 亡くなって、自分の死を自覚した後、私のところへ来ていたかもしれないが、 はっきりとした「虫の知らせ」のようなことは、私にはなかった。
当たり前のように存在していて、誰かと母の話をしている時などは、 「今この話を、母がここで聞いてるんですよね」と言いそうになる。 単なる私のイメージかもしれないのだが、空気が部分的に厚みを増すような 感覚になる。
大家さんだけでなく、生前親しくしていただいたご近所の方々も、 一緒に外で見守ってくださっていたことがのちにわかった。 大家さんに丁重にお礼を言い、母の遺言について説明をし、 香典などもどうぞお気遣いなくと母の意向を伝えた。
何から手をつける?ぐるぐるぐるぐる…。 普段回転がいいとはとても言えない脳みそで、何がベストか考える。 病院で亡くなった夫の時とは、だいぶ事情も違う。 けれど、あの時の経験は活かすに充分だ。 母方の伯母がああ言ってくれたので、私を遮るものも足を引っ張るものもない。
一人もいないので、本当~に助かる。 亡夫のときはそれが充分予想されたので、夫と話し合って先手を打った。 それでもその身勝手な方々は、葬儀当日の席で兄弟姉妹の花の並べ順で 揉めると言う、目が点になるようなことをしてたっけ。 息子の葬式でやることかなあ…仏壇だ、観音様だ、神棚だ、お不動さんだ、 新興宗教系の地の神さまだ…ずいぶん拝んでたのになぁ…( ̄ー ̄;)ゲセナイワ~
この時ほど、パソコンが使えて良かったと思ったことはないかもしれない。 通常ならこんな真夜中に、それをするのは困難に近い。 伊豆へ行く前に、母と私の希望を叶えてくれる葬儀屋を探さなくては…。
僧侶も位牌も戒名もいらないんだけど、どこまで可能なんだろう。 夫の時の経験で、お鈴や線香たてを置いていかれても、その処分に困るし… など、以前から考えてはいたんだけど、まだ当分先のことだと思い、 具体的に調べてはいなかった。
偶然ネットの何かで「直葬」と言う文字を見て、気になったのでそれについて 調べていたのだ。 直葬と名がつけられているということは、密葬とも違うのだろう。 告別式を行わず火葬のみを行うものとの事で、こんな簡素なことが出来るのかと、 初めて知ったのだった。
まあ、こんなことがもしかしたら、「虫の知らせ」になっていたのかもね。
他のところとの比較をするのに、かなり時間がかかった。 直葬を取り扱っているか否か。金銭的なこと、火葬場の場所等々…。 もちろん普通の葬儀よりず~っと低料金だが、直葬でも業者によって 金額にばらつきがある。
あれこれ考えているうちに、無性に煙草が吸いたくなってきた。 あ、こりゃ母の部屋へ行けば煙草があるから、吸うな~と思った。
最初にヒットして入った「小さなお葬式」というのを扱っている、 24時間電話対応のフリーダイアルに連絡することにし、訊きたいことを メモに書き出してから電話した時は、もう明け方だった。 それで、1月26日の記事のサニーさんへのリコメントに、 「本日遠隔通夜状態」と書いたのだった。
それにしても、警察署員からその後私に連絡がないんだが…。 電車の時間を調べて、何時に現地へ着くかを確認後、どこの警察署なのかを はっきり聞いてなかったので、大家さんへ確認がてらの連絡。
伊豆へ着くと、田舎の伯母へ詳細連絡をしたのが朝6時過ぎかな。
それが可哀相で…。手伝えなくて申し訳ないと伯母。 伯母の声は眠れなかったんだろうなあとわかる、疲れた声だった。 「本当に〇子(母)の娘にしては、しっかりしてしててくれるから」
「本当にね~トンビが産んだ鷹だよね~ははは」 なんて言いながら、こちらこそ意向を理解していただけて、本当に助かります。 この後時間があったら、少しでも体を横にしてねと高齢の伯母に言って電話を切る。 長女なこともあり、面倒見のいいやさしい伯母。 これから他の兄弟姉妹へ、電話連絡網を回してくれることだろう。
夜通しで検死だったのかなぁ?全くわからない。 したらば、これから医師による検死を行うのだとか。 その医師が死亡診断書ではなく「死体検案書」を書いてくれるので、 署に着いたらそれを病院へ受け取りに行っていただくことになるとの事。 で、その死体検案書の受け取りには、6~8万ほど支払うことになるので、 そのつもりでいてくださいという。
署で預かっていまして、現金が合わせて10万円近くありましたから、 そこから支払ってもいいかと思いますしと刑事課のTさん。
あとでわかったんだけど、どうやら2月分の家賃や生活費などを、 降ろしたばかりだったようで、結果としてそれが自分の死体検案書代金に なろうとは…。 まあ、素直にありがたく使わせてもらおうと思った。 病院での死亡なら、「死亡診断書」になるので、それだと数千円で済む。 まだご経験のない皆さん、その辺を覚えておくと良いかもですよ。
てなことがかすめ~の、交通の便が悪い現地へ着いたら、 免許も車もないのでタクシーによる移動を余儀なくされる。 それから、あれもこれもそれも…。 お金の算段は現実なので、考えなければならないことの、多いこと多いこと…。
降ろしに行った私なのだった。( ̄ー ̄;)アホ 夫が居てくれたら…何度も考えても仕方のないことを頭に浮かべ、 ま、なんとかなるべ。そっちから手を貸してよと…。
とてつもなく物足りなかった。 私は炊飯器より、音楽を持ち出せるものの方が先にほしいくらいなのだ。 なにせ、音楽を聴くことだけで生きていられたらと思うほどなので。
普段はついそれを忘れがちになるんだけど。 寝てないこともあり鬱や体調が不安だったけれど、途中でブッ倒れたら ブッ倒れたでいいや~。 成るようにしか成らんのだから。
なったのだった。
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