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カテゴリ:おいおい老い
誰でもそうだと思うが、日常的に繰り返してやっていることは、目をつむっていてもできるくらいになる ものだし、順番があることならいちいちそれを意識しなくても、順番通りにやれるもの。
し始めたので、傷めたくなかった。人生最後と言う意味は、やがて私が介護を必要とする状態になった 時、介護してくれる人の手間がかからぬように髪を短くするだろうから、髪を伸ばすのはこれを最後に しようと思った。カット代も節約できるのに、なぜもっと早く伸ばさなかったかなと思ったものだ。
た。彼女はトリートメントの時が効果的だと言っていたけど、私はコンディショナーの時でも毎回それを するようになった。
浸かる。それが功を奏したのか、人生で初めてかと思うほど一本の枝毛も作ることなく、傷まずに今日 に至る。
事、私は再びタオルを巻こうとしていた。
の部分だけをチョキン!と切り取ってしまったかのように記憶が全くの真っ白になり、何度かやり直して も手順が思い出せないのだった。
とたんに、とてつもない恐怖が湧いてきた。
のかもしれないと、湯船に浸かりなら思った。母が亡くなった時の伊豆での話を書き進めていないの で、読んでいる人には意味が解らないかもしれないけれど。
性アルツハイマー…?
は妻も子もいて、病気が進行する前に、家族のために出来ることをしておきたいと、頑張っていたけれ ど、最後には思わぬ結末が待っていた。また、近しい肉親のアルツハイマーや認知症の発症は、にわ かには受け入れがたく本当に大変そうだ。
えた私にとっては幸いだったと言えると思う。けれど、私にはすでに頼れる夫もいないので、自分が病 気の当事者になった時を思うと、心細いしとても寂しい。あきらめるしかなくても「あなたには私がいた のに、私にはあなたはいないんだな…」そんな気持ちはずっとある。
すると…できた!普通にできた!ああ良かったと心から胸をなでおろした。しかしごく日常的にしてきた 動作を突然忘れたと言う事実は、中3の夏にあった出来事の、自己防衛的な乖離性健忘を自覚した時 には感じなかった恐怖だ。
かはわからない。物の名前が思い出せないことはあるが、動作を忘れるだなんて…。「忘れたことさえ 覚えていない」という状況になったら、自分では抗うこともできないのだということが、身をもってわ かった。今まで自分が老境に足を踏み込んでいる事は理解していたつもりでいたが、それは理解では なかった事実を突き付けられた気がした。
えていない」状態になったら、他者が病状の進行の度合いを診断するための材料になるだけなんだろ うか。自分の記憶に、何か尋常ならざることが起きていることを自覚しながら進行していくのは、想像し ただけで恐ろしい。最終段階になった時は胃瘻だけはせずにホスピスへ入れてくれるよう、今から意思 表示しておいた方がいいのかもしれない。
なった。何せもう、出来事の順番など具体的なことを忘れている。書きたい気持ちと、書くための気力 はまた別なことのようで。
の季節に撮影したようで、あちらこちらに薄桃色の部分が点在していた。けれどストリートビューは夏 だった。
ビューで見られたのに、去年はその道路のビューが無くなっていた。数日前、久しぶりでグーグル マップで伊豆へ行ってみた。すると、去年は無かった道路のビューが復活していた。
の工事に使うような事が書かれた看板があり、切られる予定なのであろう木に紐が結び付けられてい た。まったく、人間の都合でいとも簡単に自然を壊しやがる…てなことを思いながら通った。その場所 がストリートビューに映っていた。なんてこった。あんな広範囲を全部埋め立てているなんて。伊豆は山 しかないので、トンネルを掘った残土を運び入れたんだろう。
が、それがそのまま持続できている観光施設なんてあるんだろうか。2013年に本当に久しぶりに歩 いた、当時の目抜き通りのさびれた風景が目に浮かぶ。7年間と言う短い期間だけれど、埋め立てら れてしまった景色に感じる、想い出のある場所が変わってしまう寂しさ。何も変わらないということがあ るのなら、それがどれほど奇跡であるかを思い知る。
来事があって以来、グーグルマップで頻繁に里帰りをするようになった。ああやって画像で見られるこ とが良いんだか、そうでないんだか、益々酷くなっていく今の場所の環境に嫌気がさすばかり。
降り立った時、変わらぬ広さのままの空があった。あの時に感じたあの震えるほどの清々しさは、私が ボケるまで忘れることはないだろう。 ★ JOHN WARREN - I'll Take You In My Arms ★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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