積極的に拒んだわけじゃなく、でも積極的に望んだわけでもない。なのに溜まっていくポケット

　　　　　　　　　ティッシュ。その割にバッグの中に入っていないとちょっと不安な物。バッグに入れていても、

　　　　　　　　　やっぱりそれほど使う機会のないポケットティッシュ。

　　　　　　　　　道での手渡しなら避けることもできるけど、定期預貯金を預け替えた時にいらないと断っても持

　　　　　　　　　たされる「お土産」の紙袋の中に、いくつか入っていたりとかね。今は山のように溜まっている

　　　　　　　　　わけじゃないものの、捌けないままそこに有り続けるもんだから。

　　　　　　　　　そんなふうになんとなく溜まっていくものが、店で売られてもいる不思議。そう、雑巾が売られ

　　　　　　　　　ているのを初めて見た時思ったことに、ちょっと似ていてちょっと違う。一つもなければ買うこ

　　　　　　　　　とになるんだろうから、買わずに足りているというのはとてもありがたいことではある。

　　　　　　　　　昭和生まれの田舎のおばさんは、雑巾なら自分で作るというか自分で縫って作るのが普通の

　　　　　　　　　ものだったから、でもポケットティッシュは作れないし…と思った時、懐かしいことを思い出した。

　　　　　　　　　昭和生まれのおばさんは、最初からティシュやポケットティッシュがあったわけじゃない。ちり紙

　　　　　　　　　とか花紙とかいうものがあった。子どもの頃それを四つ折りにして、ハンカチと一緒にランドセル

　　　　　　　　　やポケットに入れていた。ハンカチとちり紙とをちゃんと携帯しているかなんてことを、小学校では

　　　　　　　　　チェックされたりしたものだ。田舎だけかもしれないけどね。

　　　　　　　　　そう言えば、昔「ちり紙交換」なる業者が軽トラで巡回してきて、家庭から出る古新聞や古雑誌

　　　　　　　　　を、その重さによってトイレットペーパーと交換してもらえたんだった。ああ、懐かしい。古紙の

　　　　　　　　　相場が落ちて以来、とんと見かけなくなった。

　　　　　　　　　で、ポケットティッシュが目に見えて溜まってきた十年くらい前、パッケージに可愛いキャラクター

　　　　　　　　　があるものは、女の子の子どもがいる友達にあげたりもした。

　　　　　　　　　それで半減したので、ポケットティッシュ用の箱を見つけて買って、意気込んで使おうとした頃、

　　　　　　　　　親切な大家さんが家賃を払うたびに5箱入りの普通のティッシュを下さったりして。（なんとか二

　　　　　　　　　度で食い止めたけど）

　　　　　　　　　その時に自分の習慣の中でティッシュを積極的に使っていないことに気づき、困ったなあと思い

　　　　　　　　　ながらも仕方がないので、それまでは使っていなかった台所にティッシュの箱を置く。使い始め

　　　　　　　　　ると、使うようになり、それまで布巾で済んでいたのに、これでいいんだろうか？なんて思いつ

　　　　　　　　　つも使い続けている。

　　　　　　　　　それでポケットティッシュなんだけど、出すときに普通のティッシュのように片手でシュッと簡単に

　　　　　　　　　はいかず、緊急時にはどうしても普通のティッシュに手が伸びる。最初の意気込みは次第に尻す

　　　　　　　　　ぼみになり、出番が減ってくる。そして再び、ポケットティシュはじわりじわりと溜まる。

　　　　　　　　　以来しばらくポケットティッシュを使っていなかったので、先日一つ使い始めたら、金融機関で

　　　　　　　　　また二つもらった。もしかしたらあれは、使わない方が増えない習性なのかな…？

　　　　　　　　　ちょっと、ポケットを叩いちゃった時のビスケットみたいな増え方をしたものだから…|||||。ー；）

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Pinkちゃんは、ほんとカッコいい​​♥​

★　Pink - Let's Get The Party Started　★​​​