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まで。 本日午後1時から、NHK BSプレミアムで、「野火」を放送したとか。 よく放送しましたね。それって、NHKの大事な役割だと思う。 BSじゃなかったら、もっとよかったのに。 映画の世界から現実に引き戻される鬱陶しいCMもなく、 視聴者はもしかしたら田村一等兵と共に、草むらで息を殺していたかもしれない。 実はつい、ほんの数日前まで同じGYAO!で「野火」が観られた。 私が知る限りだけど、GYAO!で「野火」が観られたのは、それが2度目だった。 最初に遭遇した時、迷うことなく観た。 ストーリーは初めてのものだったけれど、「描かれた出来事」は初めて認知したことではなかった。 昔読んだ戦争経験者の証言を集めた幾冊かの本の中の、 ああいう事なんだろうなあという内容を、記憶から引き出していたから。 亡夫は、父親が歳がいってから生まれた子ども。 義父は戦争経験者で、ニューギニアに出兵経験がある。 毎年夏になると、戦友会から何らかの通知が届いていたのをよく覚えている。 けれど、出兵の事実以外のことは何一つ聞いたことがない。 社会のことに興味を持つようになっていろいろ本を読んだり、 テレビのドキュメンタリー番組をよく観るようになった。 ニューギニアに出兵…。 それ以外誰かに話せることなど、なかったのかもしれないなあと私が思ったころには、 もう義父は亡くなった後だった。たとえ存命だったとしても、 訊ねることは躊躇われただろうなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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