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2022.01.09
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カテゴリ:短歌…だと思う
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      それはつまり、生まれて初めてのことだったので、       

     やはり悲しかったのだ。       

降雪に気づいた時、ティースプーン一杯分ほどのわずかな高揚感はあった。       

つい数年前までは聞いたことが無かった、住人が増え世代も代わったことを如実に示す、       

入れ替わり立ち替わり夜まで続いた親子の歓声は、       

少なくとも公園でヴァージン・スノーを探すのは難しいだろうと思わせた。       


何かが小匙一杯のエンドルフィンを、雪より先に熔かしてしまったようだ。       

そんなことにめげるなど、なんて老いてしまったのだろうね。 
      


私が踏み締める分のヴァージン・スノーは、       

もう子どもたちに残しておいてあげなくちゃ。
       

ねえ、結女ばあさんや…。       


自分以外に、いつまでも積雪にワクワク感を抑えられないタイプの人がいるなら、       

何歳くらいまでそれを実行したんだろうなあ。       




​​★ The 1975 - A Change Of Heart ★​​

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   Photo by ​森の父さん花鳥風穴





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最終更新日  2022.01.09 22:06:52
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