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■横顔からでさえわかるほどの薄ら笑いを浮かべながら、疑惑の当事者である

国の最高責任者が国会で嘘をつくなど、とても正常とはいえない。2017年2月17日、

‟この数字”なので、安倍元総理の例の国会答弁があった日付をよく覚えている。

必見。公務員の鑑のような赤木さんを追いつめた愚かな首相と、忖度不正官僚。知らないという若者が多いことにもショックを受けた。【ザ！世界仰天ニュース　命をかけた赤木ファイル“文書改ざん”の謎】#TVer https://t.co/dn4K29P8TV

— 平野啓一郎 (@hiranok) January 10, 2024

■再現映像だが所々に実際の映像や、雅子さんからの録音音声や証言が挟まり、

改竄の様子は実に生々しい。また問題点がより分かりやすく、良い‟おさらい”

になる。近畿財務局の部長と部下が赤木さん宅へ訪れた時に、敏夫さんの遺書

があると知った時の部長の様子が録音されており、上司がうろたえながらマス

コミをけん制させようと必死な様子が、事の重大性を物語り悪寒が走った。赤

木雅子さんのテレビ出演を見るたびに、相手が誰であろうと雅子さんは最後は

いつも、相手を思いやる言葉を口にする。俊夫さんが改竄を命ぜられて、部下

にはこんなことをさせるわけにはいかないと、自分一人で背負ったのと同じよ

うに、誰かを思いやれる心を持った真面目な人が、バカを見るような世の中が、

生きやすいわけがない。

国民による国相手の集団訴訟などはいつも長くかかり、高齢の原告が亡くなっ

てしまうことさえあるのに、この雅子さんのケースだけ即「認諾」だなんて、

本当になんて狡猾で嫌な国なんだろうと、それを聞いた時は私でさえ歯噛みし

たものだった。こんな国のままで良いわけがない。