昨年からマイク・シノダが、いくつかの国のミュージシャンと、Linkin Parkやマイクのサイド

　　　　　　　プロジェクト「Fort Minor」の曲を数曲セッションしている動画が、YouTubeのマイク名義のア

　　　　　　　カウントで配信されている。マイク曰く、ライブやツアーでなく単純に「セッションがしたかっ

　　　　　　　た」とのことなんだが。


　　　　　　　マイクがソロで新しいアルバムを制作してライブを行ったり、ああした未知の可能性を秘めた若

　　　　　　　いミュージシャンとのセッションや、若いアーティストをプロデュースしたりと、歩みを止めな

　　　　　　　い彼の様子を傍から（英語が解らないので上っ面だけ）見ていたこの７年弱。表には出さないが、

　　　　　　　これは全て、Linkin Parkの新しいステップへの助走なんじゃないかと、自分は捉えがちだけど。


　　　　　　　それにつけてもだ。他の4人のメンバーは今、Linkin Parkのことをどう考えているんだろう。


　　　　　　　数か国でマイクがセッションしたミュージシャンたちは、みな年齢が若い。なんというか…穿って
　
　　　　　　　考えるとだけども、もしLinkin Parkの全盛期の曲をLIVEでやるなら、ヴォーカルのマイク以外の

　　　　　　　楽器演奏がメインの他のメンバーには、ひょっとしてもう体力的に…てなことが危惧されていたり？


　　　　　　　…は、さすがにないか。だって、Linkin Parkよりもっと年上のカッコえーオッサンたちが、バリ

　　　　　　　バリの現役でLIVEしてるんだから。としたら、なんで他のメンバーはもう少し積極的に前へ出て

　　　　　　　こないんだろう。


　　　　　　　いや、いいのよ、他に何か楽しいことを見つけて、Linkin Parkを去るならそれで。マイクでさえ、

　　　　　　　音楽をやめようと思ったことがあると言っているし。でも、マイクは止まったら死ぬかのように、

　　　　　　　表で動き続けている。他のみんなは、いったいどう考えているのかくらいは聞きたいと思う。


　　　　　　　何か意を決したように意味ありげな言葉をつけて、マイクが突然髪を丸刈りにした画像なんぞを

　　　　　　　Tweetすると、ドキッとしてしまうのだ。サングラスをずらした写真の、その指は中指だし、何

　　　　　　　かに憤ってるのかい？何か不安定なのかい？と、親戚のおせっかいなおばさんのように心配した。


　　　　　　　本当を言うと、心の中でマジで謝ったもんな。『ごめん、日本がこんな恥ずかしい国になってし

　　　　　　　まって』って。お爺ちゃんたちが日系人強制収容所へ入れられ、人権と言うものがどんなことか

　　　　　　　をよーく知っている日系三世の彼が、ルーツのある国の世情に全くの無関心であるわけがないか

　　　　　　　ら。


　　　　　　　チェスターの喪失後に動き出した時も、とても心配だった。「POST TRAUMATIC」は「Happy Endings」

　　　　　　　したのか～なんて、勝手に安堵していたら、いきなり気合の入った丸刈りの画像に「Already Over」

　　　　　　　って、直訳しかわからないのでこれらはいったい、どういう思いでつけたタイトルなんだい？

　　　　　　　と、おばさんは若干おろおろしてしまったのだった。


　　　　　　　日本で変なドッキリしかけられてさ…。あれって、日本のワーナーが仕組んだのかな。迷惑系ユ

　　　　　　　ーチューバーは多いけど、そこいらのユーチューバーがノーチェックで接近できるはずはないか

　　　　　　　ら。こんなご時世だし若い人はあれを楽しめたのかもしれないが、たとえどう感じても立場的に

　　　　　　　マイクは笑って済ますしかないよなあと思うと、心の狭い昭和生まれのおばさんは、ちょっと失

　　　　　　　礼だなぁと思ったのだった。


　　　　　　　ところで…Happy Birthday, Mike and my brother