コンプレックス
(降らない)雪が解けて、 (どこにもない)川になって…。 もうすぐも何も…すでに春。 コートを着ていれば、シルエットだけはまだ太る前の面影があって、 ああ、冬のコートと一緒に脱ぎ捨てたい…。 それが無理なら、せめて…せめて折りたたんで、 冬物と一緒にどこぞへ仕舞えたら…。 そう、このお肉をね…。誰からも見えない場所へね…。 もう、パンツへ折りたたんで収納するのも限界…(T-T) ん?まだパンツを買い換えていなかったのかって? ええ、わたくしの特技は前出の通り、無駄な抵抗です…( ̄ー ̄;) コンプレックスに関しては、とりあえず自分であきらめがつくまでは、 人様の目に触れない方向へと、隠蔽作戦を練りたくなるものです。 一昨日のことでした。 レジで並んでいる時、何の気になしの前の男性の後頭部に目が行ったんです。 ん?ちょっと違和感が…。 改めて頭部全体を見ると、ちょっとどころではない違和感でした…。 あれは被っていることで、被ってない状態より視線を集めてしまうと思うんですが、 そう思ったことありません? 生え際の後退や髪が薄くなるのは、自然の成り行きなので、 本人が気にせず堂々としていると、特になんとも思わないんですけど、 バーコード状態や1:9分けを駆使して抵抗していることに関してはですね…。 涙ぐましい努力…というよりは、逆に「ちゅうもーくっ!」と言っているようなもの。 でも、大人は気がつかない振りをしなければならない…( ̄ー ̄;) え~いっ!潔く剃っちまいやがれっ! 他人事なので、かように思います。 まあ、職種によってはなかなかそうも出来ないのかもしれませんが…。 昔の職場でのこと、初対面の時の彼は20代後半。 潔く剃っちまってるだけで好感があるのに、 その人はとてもユーモアがあって明るいので、ムード・メーカーだった。 (正確には、最初は5厘刈りくらいだったんだけど) けれど、決してうるさいほどのお喋りでも、軽薄なお調子者でもなかった。 人の痛みのわかるやさしい人だったので、一番最初に気心が知れた。 誰にも愛される性格の彼は、仲間から「チハル~」なんて呼ばれても、 「ハゲって言うな~」なんて返してた。 彼にとって若禿げはコンプレックスではなく、まるでコミュニケーション・アイテム。 もっと若い思春期の頃は、絶対彼も悩んだと思う。 でも、彼の性格がそれをコンプレックスにしなかったんだね。 彼の場合はそれがプラスにしか思えなかったもの。 やさしい目をサングラスで隠して、黒いコートなんか着て組合の仕事から戻れば、 思わず「組長、お勤めお疲れっス…」。 「おう、ご苦労!」ってすかさず乗ってくる彼が大好きだった。 その職場には、彼と同い年で長身で滅茶苦茶ハンサムがいた。 その人もやさしくて穏やかな人だったけど、 もし結婚するなら絶対「チハル」がい~と、勝手に思ったもんだった。 どんなにか楽しい家庭になるだろうと思わせる人だったので。 といっても、「チハル」のほうはすでに妻帯者。 彼の方が既婚者ってことが、納得…という感じがした。 とてもお似合いの、可愛いらしい奥さんだった。 ところで…管理室のアレ、記事にちょこっと書くと引っ込み、 出たので書くとまた引っ込み…。 本当に鳩時計状態なんだけど、合計4種類の表示パターンを見た。 このままずーっと出ないならそれに越したことは無い。 ★ スティーヴィー・W/You Are The Sunshine, Superstition ★