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テーマ:本のある暮らし(3309)
カテゴリ:のんびり時間
娘のMiXiのブログを覗いたら素敵な本を紹介していました。
江國香織さんの「モンテロッソのピンクの壁」 猫のハスカップが主人公の絵本。 荒井良二さんの絵がとても素敵です。 ハスカップはいつも丸くなって眠っています。 ハスカップはいつも夢を見ているのでした。 夢にでてくるのはそれはそれはきれいなピンクの壁。 目をさますと、ハスカップはいつもそう思いました。 あのピンクの壁のある場所こそ、 私がどうしてもいかなきゃならない場所なんだわ。 なぜだかわからないけど。 ハスカップは夢のなかで通りががりの男の人に聞いた その壁のある街「モンテロッソ」を探して旅にでます。 ハスカップが途中でつぶやく言葉。。 最近の出来事とのシンクロとメッセージ。 何かをあきらめなきゃいけないことくらい、 私はよく知っている。 ある時、ハスカップは、心愉しいしらべを奏でている音楽家と出会います。 それは美しい、あかるく澄んだしらべでした。 でも彼はとてもうちひしがれていました。 自分の音楽と人々の求めている音楽がちがうらしいということに 心を痛めていたのです。 「僕の孤独な心には君が必要なんだ」 「申し訳ないけど・・」 ハスカップはていねいに断ります。 孤独なほうが芸術家のためだということぐらいは わきまえていましたからね。 いろんな人と出会いいろんな場所を通り ハスカップの旅は続きます。 丘をこえて、川を渡って、森をぬけて。。 屋根を歩き、野原で眠り、市場を横切って。。 モンテロッソへいかなくっちゃ。 モンテロッソへいかなっくちゃ。 モンテロッソへいかなくっちゃ。 やさしい風がふくモンテロッソの街にたどり着き、 とうとうピンクの壁をみつけるのです。 とろけそうな幸せをかんじながらハスカップは思いました。 やっぱりここが私のいる場所なんだわ。 ハスカップはそう確信しました。 まっすぐに夢を追うこと。 ちゃんと自分で決めること。 見守ってくれている人たちの優しさ。 時には突き放されたように感じる裏側に 大きな大きな優しさを知ることがある。 幸せのかたち。 優しさのかたち。 目には見えないけれど、 わたしのモンテロッソのピンクの壁は いつかきっと見つかるに違いない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
June 19, 2005 06:21:27 PM
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