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カテゴリ:子育て
東北で大きな地震があった時間、こちら静岡もシーソーのように大きく長い揺れがありました。
ちょうど、ノンが新体操教室に行く直前で、トーキングトレーナーの真っ最中。 揺れてる間、ずっと音声が鳴り響いていました。 いつも新体操教室の送迎を引き受けてくれる友人が遅れて我が家に到着。 停電で信号が消え、道路が混乱していたようです。 震源地から遠いので、まあ大丈夫だろうとノンを託しました。 日曜日、京都に住む私の両親がノンの卒園式の助っ人で車で来てくれました。 この日ぐらいになると、ガソリンがスタンドで入れられないみたいよ~、スーパーの 棚も保存食品が品薄みたいだよ~などのいろんな噂がかけめぐり・・・ 両親には途中ガソリンを満タンにして来てねとお願いしました。 午前中は家族4人で入園・入学の記念写真を町の写真屋さんで撮ってきました。 チェリーの園服姿は3年前のだぶだぶの園服と長いスカートをはいていたノンの姿と重なり、 胸が熱くなる私。 嬉しそうな恥ずかしそうな2人の写真が撮れました。 日曜の早朝、近所の図書館の芝生で、救援物資を募るメールが届き、信憑性が疑わしかった けれど、東北の震災のニュースを見るたびに何かできないかと悶々としていたので、 だまされたと思ってわずかばかり置いてきました。 月曜日から計画停電が始まりました。 両親が来てくれていたので、本当心強かった。 パパは帰りが遅いからね。 夕方からの停電に備えて、おにぎりをにぎり、子供達と私は事前にお風呂も済ませました。 だんだん外が暗くなり、怖がるノン。 話し好きのおじいちゃんが場を盛り上げ、たくさんの昔話をしてくれました。 チェリーは疲れていたのか、真っ暗な中、1人寝室に行き、そのまま朝まで寝ちゃいました。 火曜日の夜中、静岡を震源とする大きな地震があり、東北の地震があったので、怖さが倍増。 大きな揺れの中ぐっすり眠り続ける子供達のそばに私はずっといて、パパ1人が玄関に コートや靴下を集めたり、情報収集したり、忙しそうでした。 あとで、母が父に対して「じっと固まってるだけで、本当役に立たない・・」とぶつぶつ。 収まった後、パパはぐうぐういびきをかいて寝てましたが、私は不安でいっぱいで眠れなく なりました。 計画停電の影響で、幼稚園の保育時間がかわり、前日に給食がお弁当に変わります・・など 突然予定が変わるのでバタバタ。停電中はスーパーが開いてないので、幼稚園最後のお弁当は 残り物弁当に。可哀そうかと思い、ママからのお手紙をお弁当袋の中にしのばせました。 木曜日は卒園式。ノンはこの日を楽しみにしていて、朝一番に起きました。 この日は計画停電が2回予定されていて、その合間をぬっての式。 謝恩会をカットして短縮して行われました。 卒園式は生のバイオリンとピアノ演奏が素敵で、子供達1人1人の成長が本当に喜ばしかった です。先生に名前を呼ばれると、子供1人が正面に立ち、先生からその子へ送る言葉を かけられます。子供達1人1人を大事にしている園の方針が卒園式で一番よくわかります。 賞状授与もたっぷりと時間をかけ、子供達皆のその誇らしげな表情がぐっときたとパパも後で 言っていました。 園長先生からは「小学校に行ってもお勉強に困らない子を育てていくのではなく、心を育てて いくことに全力投球してきました」とおっしゃっていました。恥ずかしがり屋のノンも3年間で 挨拶ができるようになり、心も体も大きく成長しました。 私もパパも幼稚園時代に楽しい思い出がないのですが、ノンは振り返った時、必ず幼稚園楽しかったなあという思い出ができたはずです。 先生達に暖かく守られてきた時代は終わり、これからは少しずつ社会の荒波に揉まれて行くでしょうが、幼稚園時代に育んだ芽が、いつの日か大きく枝葉を伸ばし、大木となるんじゃないかな。 去年は新型インフル、今年は地震と親も経験したことのない非常事態にあたふたしながらの 幼稚園3年間でした。 入園当初はチェリーが生まれたばかりで、どうしてもそちらに手をとられ、愛情をたくさんかけてやれなかったのではと切ない気持ちで涙があふれてくるんですが、親の心配をよそに、 のびのびと賢く育った娘がこんなに誇らしいと思った日はなかったです。 ノンちゃんありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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