Spice up your life

私の日記など、読んでくださる人は多くはない。
それでも公表している以上、書いた言葉には責任がある。
今ではあまりに簡単に自分の言葉が発信できてしまうので、そのあたりが
疎かになってしまいがち。反省とともに、襟を正さねば。

親しくしていたネット友達が、産後のウツから、本物のウツになってしまった。
言葉を掛けてあげたいけど、言葉の選び方が難しく悩んでいる。
彼女の眼の届くところには、傷つけるような言葉を残したくない。
どんな言葉が彼女を傷つけるのか、ある方のアドバイスで考えさせられた。

でも私にも思い当たることがある。
昨年の今頃、私の父は癌に侵されていた。
父の入院中は、些細な言葉にも敏感になり、弱った心に突き刺さった。
死を連想させる言葉を必要以上に恐れ、ニュースで流れる有名人の死にも
胸を締め付けられるような、背筋が凍えるような気持ちになった。
メールの文字変換で痛いが「遺体」、週末が「終末」、なんて出てきたり
それこそ死や終わりをイメージする文字には、どれにもゾッとさせられた。
私の場合、活字で見ると、耳で聞くよりも恐怖感が増した。

父の死から１０ヶ月が経ち、寂しさは残るものの、痛みは和らいできている。
だからこそ、誰かの気持ちを深く傷つけるような言葉には気をつけたい。
冗談でも、いや冗談ならなおさら、何気なく使っている言葉に気を配りたい。
死ぬとか、殺すとか、安易に使ってよい言葉ではないだろう。
自分や自分の周りの大切な誰かが、命の危機に直面していたら、そんな
言葉は聞きたくないし、目にしたくないと思はずだから。
どんぐりんにも、まだ当分は聞かせたくない。

寒い雨の日は、去年の今頃を思い出し、寂しさが身にしみる。
母、妹、私。オンナ３人それぞれの家で、同じ人のことを思っているのだろうか。