甥の死3
中学校は、残念ながら、実の両親の希望の学校には行けなかったのです。親の面接がありますから、甥と一緒に学校に行ったことなどない、実の両親が急遽、一緒に行っても、うまくいくことはありません。それでも、第二希望か第三希望には行けたのではなかったかと思います。しかし、その頃は、甥は不登校が始まっていました。祖父母は、ずいぶん悩んだようです。しかし、実の両親は、このころはほとんど甥には会わなかったようです。特に、母親は、甥から激しい拒絶をたびたび受けてからは、全く会いに来なくなっていました。拒絶の内容は、母親の姿が見えると、すぐに逃げ出す。母親が、捕まえようとすると、爪を立てて反撃するもっと大きくなってきたときには、母親よりも力が強くなってきたので、逆に母親を鷲掴みにして、振り回したようです。不登校が続きましたが、予備校に行きながら、大学入学の資格をとり、大学入学を目指していたのが、最近のことです。今年になり、私は、甥と連絡を取らないようにと言われました。甥を自立させたいからということが、目的だったので、連絡を取らないようにしていたところ、二日前に、亡くなったと言われたのです。家族そろって、何度も遊びに行きました。もし、実の親が、あそこまで不出来でないなら、私ももっと関わったのですが、余計なとばっちりを喰いたくないと思い、傍観していたことも後悔です。私たち、家族は甥が無くなったことも知らされることなく、葬式も、49日も終わってから、育てた私の両親から、教えられました。実の親は、何事もなかったように、過ごしています。私は、兄弟であるということで、この恐るべき人間を許さなければならないのでしょうか?