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僕は、非常に、タレントだとかアイドルに疎い。
普段、コンビニで見かけるグラビアアイドルが表紙を飾る漫画雑誌。 中身を見ることはほとんど無い。 けれども、ビキニを着てこちらに向かって微笑む彼女達は嫌でも目につく。 ああ、これはきっと単純な出版社の策略なのだろうけれども 「ねぇ、わたしを見てぇん」 と呪詛にも似たオーラをビンビンと放ち、 健全な青少年から、脂ぎる独身中年から、 日曜の昼からごろごろして年頃の娘に「臭い」と言われるお父さんまでが、 現物には届かぬと知りつつも手を伸ばす。 僕が、興味がないと言えばそれは明らかに嘘で、 何なら、手にとって一通りグラビアに目を通した後に 彼女が立っているサイパンの砂浜で追いかけっこをしたり、 ビーチバレーしながらも、胸部についた2つの揺れるビーチボールに釘付けだったり、 サンオイルを塗ろうとして、「やだ、エッチ!」だとか、 今年から始めたばかりのくせに「俺、サーフィンやってんだ」と言って、 「うそースゴイ!かっこいい!ねぇ見せて見せて」と言われて 「今日は板持って来てないからさ」と曖昧な笑顔でかわす段取りまでを 頭の中で一瞬にして構築することも出来る。 つまりは、こうだ。 男性がグラビアに夢中になっているのを冷ややかな目で見ている女性達よ。 「水着を見て、何が嬉しいの?」そう思っているのかもしれない。 しかし、彼らが見ているのは、雑誌に載っている彼女たちの裸身に近いボディではない。 その向こう側。 つまり、彼女達が立っている南国での非日常的なひとときを見ているのだ。 考えて欲しい。 グレイのコンクリート・ジャングルに生息する彼らの行き詰まる毎日を。 開放的な南国の描写と、そしてそこに映るグラビアアイドル達の笑顔は、 少しの間だけでも彼らを常夏の島へと連れ出してくれる。 そして、また、コンクリート・ジャングルへと、彼らの場所へと帰っていくのだ。 少しだけの、清々しさを手に入れて。 そうでなければ、よりたくさんの遭難者がこのコンクリート・ジャングルに溢れてしまう。 そう、心の遭難者。 グラビアは、或いは、遭難者を少しでも出さないための、 生い茂ったジャングルの中にある道しるべなのかも知れない。 それはそうと、ヤングジャンプのグラビアよりも、 ヤングチャンピオンのグラビアの方に惹かれるようになってしまっては、 もう清純だとは言えないと思うのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.09.15 12:34:24
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