2103439 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

のぽねこミステリ館

のぽねこミステリ館

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

のぽねこ

のぽねこ

Calendar

2023.04.01
XML


山田詠美『蝶々の纏足・風葬の教室』
~新潮文庫、1997年~


 表題作2編のほか、「こぎつねこん」を収録した短編集です。

―――
「蝶々の纏足」幼い頃、引っ越し先の隣家のえり子の「親友」になった瞳美は、ずっとえり子の引き立て役として生きていくことに気付き、えり子を憎み始めていた。しかし、恋愛だけは、えり子の先を行き…。
「風葬の教室」転校先の学校で、うまく過ごしていたはずの本宮あん。しかし、学級委員の恵美子が好意を寄せる先生からかわいがられてしまい、いじめの対象になってしまう。死を覚悟するあんだが、家族のいつもどおりの会話を聞いて、そしてある教師の雑談から着想を得て、彼らを少しずつ「殺していく」。
「こぎつねこん」母が歌ってくれた子守歌に恐怖を抱いた私。それから、とつぜん恐怖に襲われるようになってしまい…。
―――

 吉本由美さんの解説にあるように、表題作2編はどこか共通する要素をもっています(主人公と対立する女子生徒、そして主人公を支える男子生徒の存在など)。そのうえで、私には「風葬の教室」が好みでした。
 そして、好みの理由のひとつの、「自分は他人の日常の一部だ」という自覚は、内容紹介はうまく書けませんでしたが「こぎつねこん」にも通じています。
 表題作に「纏足」や「風葬」という言葉があるように、3編ともやや重たい物語ですが(「こぎつねこん」はタイトルから優しいかと思ったらそうではありませんでした)、印象的でした。
(「蝶々の纏足」のラストのエピソードがまた、うまく理解できませんでしたが印象的です。)

(2022.12.11読了)

・や・ら・わ行の作家一覧へ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.04.01 13:19:55
コメント(0) | コメントを書く
[本の感想(や・ら・わ行の作家)] カテゴリの最新記事


Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

My favorites♪ torezuさん
姫君~家族 初月1467さん
偏った書評ブログ mnmn131313mnmnさん
海砂のつらつら日記 kaisa21さん

Comments

 のぽねこ@ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
 シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
 のぽねこ@ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

© Rakuten Group, Inc.
X