ジュール・ヴェルヌ(石川湧訳)『十五少年漂流記』
~角川文庫クラシックス、1958年(1998年75版)~
(Jules Verne, Deux ans de Vacances, 1888)
あまりにも有名な、ジュール・ヴェルヌ(1828-1905)による小説です。
ニュージーランドのオークランドにあるチャマン寄宿学校の生徒たち15名が、スラウギ号という名のスクーナー(大型ヨット)で、持ち主の父たちとともに、6週間の航海をする予定でした。…が、港とスクーナーをつないでいた綱がゆるみ、スクーナーは15名の子供たちだけを乗せて、漂流し、無人島にたどり着きます。そして、洞窟に住居をつくり、狩りなどで食料を得る生活が始まります。
年長で落ち着いたゴードン、面倒見がよく技術もあるブリアン、優秀なのに傲慢でブリアンに食って掛かるドニファンなどなど、個性豊かなメンバーたちの活躍を、わくわくしながら読み進めました。
終盤で物語が急展開してから、ますます面白くなります。
これは面白かったです。良い読書体験でした。
(2023.07.06読了)
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