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2024.08.17
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有栖川有栖『日本扇の謎』
~講談社ノベルス、2024年~


 犯罪学者火村英生&作家アリスシリーズにして、国名シリーズ第11弾の長編です。
 今回は、記憶を失ったという一人の男性をめぐる物語です。

 舞鶴市の浜辺を散歩していた中学教師―藤枝未来さんが、怪我をした男性を見つけます。彼は、自分の名前も、なぜここにいるかもわからない、といいます。藤枝さんは、救急を呼び、病院まで付き添います。彼はほとんど荷物を持っておらず、手にしていたのは富士山の絵が描かれた扇でした。
 扇を手掛かりに、彼は「家族」のもとに戻りますが、そんな中、その邸宅で殺人事件が発生します。彼が住んでいた離れは密室状態で、中には背中を刺された女性の遺体。そして、彼は再び扇とともに姿を消していたのでした。

 これは面白かったです。
 記憶を失った男の、家族も知らない時期に、彼はどのように生きていたのか。彼が行方をくらましたのは、彼が犯人だからなのか。
 少し違うのは承知で、本書を読みながら連想したのは、同じく火村先生&作家アリスシリーズの長編​『鍵の掛かった男』​で、こちらも、主人公といっていい男性の過去が重要でした。
 本作の、ある親子の話では思わず涙してしまいました。
 なんともやりきれませんが、印象的な物語でした。

(2024.08.15読了)

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Last updated  2024.08.17 12:46:54
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