すべてが空振りツーリング・その1
やっとGWです。今回はGoProにお金を使ってしまったので宿代がありません。なので宿泊はキャンプ場です。夏はうまくすると2泊の許可が嫁さんからもらえるかもですが、今回は1泊。 距離もそこそこ走りたい、となるとキャンプ場への到着が遅めになります。そうすると、場所によっては空きがないことがあります。 それをなるべく避けるための日曜入りですが、念のため絶対に空きはあるであろう、前回の宿泊地にします。温泉も近くにあったので、その辺の心配もありません。目的地は3度目になる熊野です。 前日用意しておいたサイドバックをささっと積んで終了です。帰りは愛知の雨の確率が50%なのでレインも装着。夜の枕代わりにもなります。 完全ツアラー仕様です。最新のSSはデザインが細すぎてツーリングってできるんでしょうか?で、6時半過ぎにスタートです。 今回はお金がないので完全下道で行きます。走り出した瞬間、ハンドリングが明らかに違います。リアが切れ込むよう。ブレーキも利きがいまひとつ。荷物のせい?ちょいと注意です。ルートは、名阪国道は味気ないし、東名阪も使わないので、まずはR23で桑名まで行って、少し内陸に入って東名阪の変わりにR306を南下して、津・久居方面に下ります。 ルーティングは基本スマホナビに入れてますが、今回はほとんど知った道なので渋滞情報とかをキャッチするのが目的です。自分的西エリアの玄関口って勝手に決めている道の駅菰野までジャンプします。 日が昇ってくるまではまだまだ薄ら寒いです。首元、シューズの隙間に冷気を感じます。8時半に道の駅菰野に到着です。体力、気力はまだ大丈夫。水分補給もまだよさそうなので、トイレだけ寄って、再スタートです。 次に使いたいのが久居から曾爾高原に延びる県道15号。ここが、のどかな田園風景の中を線路、川と並走する県道で、快適です。天気もいいのでぜひGoProの撮影テストをしたいところです。 久居を目指して南下開始。走り出してすぐなんですが、寒さのせいかなんか尿意を感じます、県道15号沿いにはトイレスポットの覚えはなくて、あるとすれば次の分岐点、道の駅御杖なんですが、そこまでだとまだ距離があります。トイレを探しながら走っていると、2013年のマップルには載っていない道の駅が登場。 急遽寄ります。 ここでトイレによってまたスタートです。県道15号に入ったら、カメラのテストだなー、と気になってスマホとカメラをみると充電されていません。(給電されてない?)スマホのバッテリー残量が93%にまでなりました。テント内で充電できるようにバッテリーパックは持ってきてますが、それは夜伽用。走行中は使いたくないです。 前回は子供がライトのHI/LO切り替えスイッチをHIにしていたので給電されませんでした。今回はスイッチはLOで問題ありません。だったら・・・、ヘッドライトバルブのLOが切れた? まー、今回のバルブはクルマ用で耐震性とか弱いと思います。安いし、寿命かぁ?と思って路肩に停車。バルブを確認しますが、RLバルブともLOできちんと発光しています。 USB変換器から伸びてきているギボシ端子を触ると給電されました。接触不良とか、何かのトラブルでしょうか。とりあえず給電されたので、しばらくは様子見です。 で、県道15号に入って、カメラ撮影スタート! ・・・。 これがすこぶる調子が悪いです。露天のせいか、屋内では撮影できたのに今日はまったく録画カウンターが進みません。本番に弱いというのかなんなのか?何度かトライしますが時間ばかりが過ぎてしまうので、いい加減あきらめて先に進みます。偶然にでもなにか撮れていたらラッキー、なくらいです。 続いてのナビの分岐スポット、曾爾高原を過ぎて、道の駅御杖です。 自分が停めたときはバイクがほとんどいなかったんですが、直後に大挙してきました。トイレに行って戻ってきて出発の準備をしていると、「愛知からですか?」 みると、おじさんが。「愛知からです。」「泊まり?いいね。自分ら大阪から。」 そう言っている間に連れっぽい若者も会話に加わりました。お仲間のようです。二人で大阪から来て、名阪に抜ける日帰りツーリングみたいです。若者がぐるぐるとGSXを回ります。「へぇー、いいですね、これ初期型ですか?自分もK6あたりの中古探してたんですよ。」 見てるのは、タイヤの使い方なんだと思います。ふぃー・・・、チ○カスなんで見ても得るものないですよ・・・。二人のマシンは同じヤマハMT-09。ニーグリップパッドも一番強力タイプ。優しそうな色白の好青年と、癖のありそうな白髪丸坊主のおじさん。どういうつながりかわかりませんが、二人とも膝のバンクセンサーガリガリとズタボロのタイヤ。ほぼ溝なしのハイグリップタイヤです。やれやれ、ツーリング仕様のGSX、とんだ醜態です。 それからしばらく、バイクの話や使えねー車載カメラの話なんかしてましたが、ここでお別れ、先を急ぎます。ここから南下して吉野経由で、紀伊中腹縦断道、R169を目指します。川と並走、流すだけで楽しいR169へシフト。GW、新緑の時期はまたイメージが違います。川原にダイレクトに山が落ち込む様が独特というか、圧巻。紀伊の大河のイメージです。適度なR、交通量のロードを堪能しつつ、正午過ぎに目的地に到着です。 それ、この前偶然見つけた、ここ。 鍾乳洞。 なんですが、まずは昼食。名前がやっつけです。 中に入ると、食べてるお客さんはいませんでしたが、むわぁ・・・とします。なぜって、まさかの、 ストーブがガンガン焚かれてました・・・。「カレーって、ありましたっけ?」 カレーをオーダーです。 ひとくち・・・、あー・・・、うまい、ビーフカレー。食べていると、鍾乳洞から戻ってくる家族連れ、新たにくる家族連れが、断続的にきます。カレー1杯の間にこれなんで、結構な回転率です。入ってきた、とある奥様の、「ひゃあ!ストーブ?」 のひとことが秀逸。そりゃー、外は24度くらいでプチ夏日なので。お店の方の話だと、午前中は肌寒かったんだとか。 今回はカレーだけ食べていこうかと思ったんですが、こんな人気スポットならもういちどお参り?結局また不動明王様をお参りがてらミニ鍾乳洞ものぞくことに。大人500円です。鍾乳洞入り口。 その前には祠があって、お賽銭をあげてお祈り。終わってから、看板の説明をみると・・・、 おー・・・、不動明王様は、俗な願いを全力で応援してくれるそうです。そんな、ありがたい存在だったんですね!ってことで、もういちど、俗なお願いを懇ろにしておきました。 じゃあ、中に入ります。入るですが、先行で二組くらい家族連れが入って行ったので狭い中は窮屈なはず? 狭い洞内で頭をぶつけながら進みます。んで、中央の、地底滝と不動明王さんのスポットまで到着。ここから先に進もうを思ったんですが、奥に帰ってくる家族連れが見えたんで、引き返すことに。 外に出ると、いい天気です。吉野川でしょうか? おなかも膨れたので南下を続けます。無心にコーナーと遊びます。アクセルの加減速だけでクリアしていける程よいロード。新緑を楽しみつつ、絶対に寄りたいスポットに到着。一見してすぐにわかる、下北山のJAです。初めてR169に燃費の悪いVTRで来たときに心配になったのがGSの少なさ。あと、コンビニの少なさ。そんな中でショップが存在する下北山スポーツ公園周辺がオアシスに見えたのを覚えてます。 以来、ここで休憩、食材の買い込みをするのが決まりになってます? 今回も到着。あいかわらず利用客が多いです。 ここで夜と明日の朝の食材を買い足し。(結果、これが命をつなぐ食料に・・・。毎度下北山のJAは株を上げます?) ちょっと暑くなってきたので、エネルギー補給も兼ねてジョージア。飲むデザートでしゃっきりしました。 この下北山スポーツ公園の周りは並木が整備されていて、どこか高原の雰囲気が漂います。 気力もリセットで再出発。次の経由地までまたクネクネロードを南下です。南下していくと、深緑の大河がちらほら見えてきます。瀞峡が近づいた証拠。もともと、瀞峡に新入社員の頃、冬に泊まりツーリングに来たのがこのエリアを知ったきっかけです。 ということで、道の駅おくとろに到着。 相変わらず、なみなみとした流量です。雨が多いんでしょうか。 マップルでキャンプ場に直行しようか、もうひとつスポットに寄ってから行こうか調べていると、前のバイクにライダーが戻ってきました。チラ見すると、(うぉっ!ストレートロングの女性!) ・・・。 ジャケットなんか着込んで行く仕草が・・・、どこか優雅。まさか女性とは。だって、下品なフルカスタムネイキッド車両だったので・・・。今、グッドルッキンな車両って見ないです。流行じゃないんでしょうかね。 女性ライダーの発進なんか見たかったんですが、身支度が長ぇーので、辛抱たまらず先にスタートです。いろいろ考えて、寄り道はガソリン的にもやめておきます。目的地のキャンプ場を目指します。 目的地は熊野本宮大社近くの川湯野営場木魂の里。オートキャンプ場ではありませんが、きれいなトイレ、自販機完備でバイクが1000円。もし芝生サイトがいっぱいでも川原に設営し放題なので、泊まれないということはありません。温泉郷にあるので、キャンプ場にシャワーとかはありませんが、お風呂もちょいとバイクを走らせれば入れます。そこに3時に到着です。 サイトをみるとお客さんは全然少ないです。GWといっても明日は平日。学校はあるので子供連れの家族の姿はありません。昨日はもっと混んでたかも。作戦成功です。 どこに設営しようかな・・・。 この前は木の下に設営したら、夜に大きなナメクジが2匹も侵入してきたので、露天にしました。まだまだ涼しいので木陰じゃなくてもいいでしょう。川が見えるところに設営します。 久しぶりのテント、完成です。中に荷物を放り込んで着替えとタオルをウェストバックに入れなおしてお風呂とガソリン給油のために街に向かいます。 熊野本宮大社近くにGSが2つありますが、この辺だと貴重なスタンド。特にセルフのほうはマスツーリングのご一行様が占有していて無限の感じです。高い印象のコスモのほうで給油。9割くらいガソリンをいれてもらったところで、スタッフさんが、「このくらいでいいですか?ちょうど2000円です。」「・・・、すりきり一杯入れてください。」 端数でもいいので、少しでも多く入れておきたい紀伊の山深さです。バイクもずっしりしたところで入浴に出発です。この付近は川湯温泉郷。いろいろ入浴する当てはありますが、前回も行ったクアハウスを目指します。ここに行く途中、ちょっと道に迷って里山に入ってしまったんですが、頭上の枝を渡る野生のサルを目撃!あわてて停車したら、サルと目が合いました。カメラ、カメラ・・・。スマホホルダーからはずそうとしている間に去って行きました。残念。なんとか到着です。 中にはだーれもいません。受付の人はいたので、「入浴したいんですけど。」 って聞いたら、「申し訳ありません、今やってないんです。」 とかいう、意味不明の回答?聞くと、5月いっぱい?メンテナンス中で入浴施設が使えないんだとか。こりゃー困った。真夏ほどじゃないけど、ジワリと汗ばんだので、汗は流したい!「あー・・・、」 近くの施設をまた探さないとなー、と考えていると、受付のひとが、「近くの大露天風呂が使えますよ、そちらを利用されてはいかがですか?」「どこですか?」「川の向こう、もう見えてる施設です。橋を渡ればすぐですよ。」 歩いていけるところにすぐあるようです。ラッキー! バイクは置いたままつり橋を渡っていくと、 屋根に大露天風呂!のずばりの印字が。これなら間違うことはありません。中に入ると入浴券発売機があって、大人700円。タオルも買えますが持参しているので、700円で。 はぁー・・・、一時はどうなることかと思ったけどなんとかお風呂にありつけました。ここのお湯は熱い!ジリジリ芯まで温まります。 疲れた身体をほぐします。あー・・・、至福のひととき・・・。どうせやることもないし、存分につかります。 長風呂してマシンに戻ってくると、養生フィルムが破れてました。少しカウルに擦過傷。これくらいなら、コンパウンドで磨けば艶が戻るかなー、というくらい。磨いてダメならクリアをひと吹きです。 明日走るときはなにか養生を足します。 で、18時前。川原を見ながらやっと横になれました。あー、疲れた、疲れた・・・。 1時間ほど背中を伸ばして、マップルなんか見ていたんですが、まだやることが。そう、夜のクッキン!作るのは簡単なものですが、まずは米を炊かないと。 ここで、まさかのトラブル発生! バーナーの火力が弱い!? 何回やっても強くならず、最後は、消えました・・・。 ガスのシュー・・・、という音がしないので、着火装置じゃなくて、詰まってる?予備のガスに換えても結果は同じ。こっちはまったく点きません。なにをやっても点かなくなりました。完全に沈黙。 ・・・。一番の今回のツーリングのお楽しみ終了。哀愁です・・・。1kmくらい歩けば温泉郷の食堂街がありますが、それもなんか味気なく。 ・・・。 ・・・・・・。 お湯が作れないので料理だけじゃなくコーヒーもダメ。無為に過ごしていると、やっぱりでた!今度は毛虫です。屋外に吹き飛ばします。 ふぅ・・・。 JAで深夜の夜食用に買っておいたおにぎりを少々いただきます。あまりの衝撃で空腹感は不思議とないのが救いでしょうか。 マットに横になると疲れから眠気が・・・。子供がいないので非常に静かです。なので気づくと眠ってたようです。で、川沿いに設営したためか寒さで目が覚めました。たぶん防災用?のアルミシュラフカバーを追加して冷えはマシに。また温かく眠れそうですが、テント内の結露が気になります。 ・・・ やっぱり、バーナー復活にチャレンジしよう!深夜1時過ぎ、幸い自販機ではホットの缶コーヒーは売っていたので買い込んで、分解にチャレンジです。 工具はないですが、竹串をエクステンション代わりにしてバーナー部をまわすと分解できました。でも、肝心のメインジェットみたいな気化装置は一体構造のようでばらせませんでした。結局復活せず。 結露で髪まで濡れるほどです。 横になって、少ないながら撮れていたGoPro画像をみてみると、これまたファック!な出来。まともに撮れているのがありませんでした。 はぁ・・・、今回のメイン、カメラと自炊飯は不発でした。頻発する給電不良にテールカウルの小傷とか。クアハウスも閉まってたし、いろいろ不穏な初日となりました。まー、出先なんてこんなものでしょうか。それでもJAさんに感謝です。2日目に続く。