長野ツーリング7/24・その2
野麦峠を後に下界に下り始めます。下りはなるべく重力でヘロヘロ下ってエコラン。山を下りたところで大きくて美しいダム?湖が広がりました。 ここまでくればいつ給油警告灯が点いても大丈夫。気が楽になりました。 ダムの突き当りが国道158号。松本方面に折れると、トンネル内で渋滞ハザード点灯。なにがそんなに混むのかと思ったら、たくさんバスが来ます。 あれか?その先にある上高地行きのシャトルバス? 帰りは158号を使わないように決定。こんなバスの後ろについたら苦痛以外のなにものでもないです。 R158号を松本方面に進んでいくと、急に現れた道の駅。結構大きそう。この規模ならレストランもありそう。小腹も空いたので10時半で早いけど、レストランが混む前に昼食をとることにしました。 体も熱いので、冷たいものでも。信州ならそば。そばつゆもじゅるじゅる堪能したいので、とろろそばに。 ひと口・・・。 旨い! そばつゆがいい感じ。もちろんそばも。そば、つゆ、それぞれ風味があるので、組み合わせによって好みがでると思うけど、この味は個人的にパーフェクトでした。 ふぅ・・・。ごちそうさまでした。 このころになるとたくさんのライダーとすれ違います。みんな手を振って夏を謳歌。今年はコロナ前の夏と同じ感じに思えます。 来年こそはもっと普通であってほしいと、切に願います。 で、やっと下界松本市に降りてきたところでコスモ石油を発見。給油に寄ります。なんだかんだ270km走ったけど警告灯は点きませんでした。 給油量は11リットル。燃費は25弱。いままで最高記録。開田高原のスパートはむしろ良かった?たまにはトルクの谷上をキープするのもいいかもです。 お腹もいっぱいになって、さらに北上。松本市内寄りじゃなく、安曇野寄りの安曇野アートラインを使います。 安曇野。あずみの。なんかいい響き。 もちろん?思い出すのはこれ。 命が儚い、切なくてくらーい話ですが、その分際立つ美しさ。感じる生足。個人的1,2位を争う美脚です。 それと同じくらい美しい安曇野の景観。とても開放的。アートラインというだけあって、美術館、ギャラリー、カフェみたいな施設が点在。どっか垢抜けてます。 安曇野を抜けて大町へ。 いきなり左手に大きな湖。予期していなかった出現に思わず息を飲みます。あー、青い、碧い~。テンション上がります。 その先にもうひとつ湖が出現。この辺、湖多い? この感じ・・・、謎の水棲生物とか居そう。そんな神秘性を感じます。遠方には雪渓を頂く山々。麓には湖沼。このエリアはなんかずるいです。 そんな北アルプスが近くに見えてきました。スキー場のゲレンデの薄緑のゾーンもいいコントラスト。 で、今日の目的地に到着です。 白馬ジャンプ競技場。 1998長野オリンピックジャンプ競技場。当時はテレビでみた風景。今年は東京オリンピック開催。だけど無観客開催。個人的にはオリンピックはテレビでみるもの、っていうすり込みがあるので、放送を見てる分には、あまりコロナ開催を感じません。でも、きっと国内で開催されるってことは、独特の興奮があるんだろうなー、ということでその残照を求めてやってきました。 選手の練習が15時からある日は、一般客の入場は14時半までです。13時に到着。十分余裕をもって到着。いざ、入場ゲートに向かいます。 通路トンネルの壁には「NAGANO1998」!オウリンピック、イェ~~!!! 結構、観光客がたくさん。家族連れが多い印象です。 入場チケットを買う前に、消毒、検温、入場時間、連絡先を記入。460円支払って、リフトでスタートタワーに向かいます。 で、乗ってから思い出した、ウェアラブルカメラ、装着してねぇ! このリフトに乗った状態で撮影しようと、わざわざiPhoneとチェストバックを買ったのに。目に入ってきたジャンプ台にすっかり興奮して忘れてしまいました。 横をみると、あり得ない傾斜の着地面。 これ、どうみても死亡遊戯。早く着地したい素人の心理からすると急斜面だといつまでも着地出来ずに焦れそうだけど、確かに水平面に着地なんて、それこそ地面に激突なんだろうから、この傾斜は必要なんだろうな・・・。なんだろうな、と思うけどMADです。 前をみるとスタートタワーが。五輪のマーク。オウリンピック、イェ~~!!! スタートタワーの内部。 おー、当時のポスター?ふぅん・・・。美術の教科書っぽい。アートです。オリンピック一色。 エレベーターもあるけど、自分は階段を上ってみます。1/216ってことは、216段の階段?少ないような、多いような。 階段の踊り場の壁には様々なポスター。 白馬!海外の方が好みそう。クール。 このポスターの画風はなんか、ヴィレヴァンとかで売ってそう。 コカ・コーラ!これもヴィレヴァンっぽい。でも、たしかにフェス感はあります。 中階にはオリンピックギャラリーがあります。 おー、日の丸飛行隊。いやー、当時は見た見た。 じゃあ、さっそく最上層へ。 しっかりした階段だけど、思えば網鋼板。下丸見え。これ、ダメなひとはダメかも。各所に隙間。下を撮ろうとしてスマホ落とした人いるんじゃないかな。自分も嫌な汗でスマホが滑りそうだったので。 ふぅ・・・。最上層からの眺め。白馬、きれいな街並みだなぁ。なんか日本じゃないみたい。 では、ジャンプ台をみてみます。 ・・・。 これは、死亡フラグ。思ったより高い印象、恐怖はなかったけど、滑り出したら賽は投げられた状態。飛んだら着地しないといけないけど、事故とかないのかな・・・。小ジャンプから繰り返して練習するんだろうけど。 ちょっとこれからジャンプ競技を見るときの印象が変わりそうです。 帰りのリフトに乗る前に、痛い装具を装着。ボディバック。これにスマホを固定します。黒の服に合わせるとまったく目立たないです。普通っぽい? で、リフトに乗って撮影した結果がこれ。 うは、大失敗。リフト上の姿勢もあると思うけど、空しか映ってねぇー。ちょっと、装着には工夫が要りそうです。 ・・・。 早い。早すぎ。 14時に本日の予定終了。宿のチェックインまであと3時間。早めてもいいけど、宿に入ってもやることナッシン。3時間どうしよう。バイクに向かって歩いていると、エントランスで観光客の方が話す声が。 「今日は練習ないから、2時半以降も入場できるんだって。」(えー、それを知ってたら、もう少し寄り道してきたのにー。) 残り3時間弱。片道1時間ちょっとで行けるところを探すことに。50km離れたら難しそうです。 選択肢は、・糸魚川へ。日本海に到達してみる。・戸隠方面へ行ってみる。・黒部ダム方面へ行ってみる。 距離で近いのは黒部ダム。もちろん、ダムには到達できませんが、駅までなら行けそうです。GWでもやった、駅まで行ったら、目的地に着いたも同然理論で、黒部ダム制覇に向かいます。 せっかく白馬まで北上したのに、黒部方面へ再び南下することになりました。 南下開始。 所詮駅まで行ってみるだけ。時間はまだ余裕があるので、さらに南下中に寄り道します。眺めの素晴らしかった青木湖に行ってみます。 とりあえずぐるっと一周してみます。道を間違えて時計回りに。反時計回りに走れば良かったと後悔。それでも貸しボート屋さんがあるあたりはレイクサイドの趣があります。 ですが、奥に入ると狭路に。これはクルマのすれ違いが困難なレベル。今日初の酷道を映し出してしまいました。それでも与作がいそうな山奥と違って、視界に見え隠れする湖岸は美しいです。 湖岸でBBQ。スモークの香りが・・・、旨そう! 青木湖を離れて、黒部ダムの看板方面へ進んでみます。 これが、予想外の光景。なんか明るくて開放的。 黒部ダム、っ聞くと難工事ってイメージがあるので、急峻な峡谷沿いを行くのかと思ってました。でも思えば、そういった区間の手前に駅があるはずなので、そこまでは普通のルートなのかもです。 ということで無料駐輪場に到着。 そこから少し歩くと、扇沢駅です。ふぃー、ここまで。こっから乗ってダムまで行っちゃうと宿の夕食18時はしんどいかも。 ここまで来たら黒部行ったも同然理論で終了です。マジで来るなら、家族連れがいいです。 ちょうどいい時間潰しになったところで、白馬に戻ります。 途中見えた戸隠、鬼無里の文字。今回は白馬だったけどもう少し東の、長野方面に行くことがあったら寄ってみたいエリアです。 ナビで今日の宿に向かいます。幹線から一本奥に入ったところでした。 宿に到着です。無駄な?黒部南下往復が効いて下道450Kmは満腹です。 ロッジ。メインは冬のスキー客ターゲットと思われます。バイクの音を聞いて主人が出てきてくれました。他にも4名のライダーがいるとのこと。なんと彼らは連泊組。うらやましい。 部屋に到着。ひとりなので十分な間取りですが、 おぉ・・・、日本人形ですか。 ま、まあ、愛らしいかな。もっとリアル系だったら夜ゾクゾクします。 夕飯は18時半にしてもらいました。夕飯前にお風呂に。 くぅー、という熱いお湯。飲めない、って書いてあったし色からも温泉、鉱泉かな。腰をほぐします。 夕食前、ロビー辺りからおかみさんの声。どうも雨が降ってきたみたい。 しまったー、バイク濡れるのはいいけどヘルメットを吊るしたまんま。水が溜まってしまう! 慌ててメットを取りに出たら、ありゃ?メットがミラーにかぶさってました。向かいから歩いてきた、他のお客さん、ライダーさんですが、「メット、中濡れると思ったので、ミラーに被せておきました。」「あー、ありがとうございます!」 さすが、同業者。よくわかってくれてます。メットはおかみさんの好意で宿の物置に置いてもらいました。 さて、夕食。 やった、お刺身もある。冷しゃぶも。火照った体にいい感じです。 もちろんビールもつけてもらいました。 ひとり飯ですが、まずはビールをひと口・・・。 うめぇーーー! ビールうめぇ!毎度ツーリング先で吠えてますが、旨い! お刺身、揚げ物、豆腐料理に冷しゃぶ。それを肴にぐびぐび。はぁ~、生き返るなぁー。この1杯のために走ってきた感じです。 ふぅ・・・。 満腹。お腹が割けそうなくらい。あとは部屋に戻って、東京オリンピックをテレビでちらり。まあ、テレビで見る限りは選手のアップが多いので、普通に見えます。 明日はビーナスラインを抜けるか、松代大本営跡まで行ってみるか、川中島古戦場まで行ってみるかー。なんて検討していたら、下の子から帰ったら遊びたいリクエストリストのメール。 ありゃー、こんなの届いたら早く帰るしかないかぁ。後日のお楽しみってのもあります。明日はまっすぐ帰るに決定しました。