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カテゴリ:ツーリング/散歩日誌
丹波・但馬ツーリング二日目です。泊まった場所は、竹田城のすぐそば。近くからシャトルバスも出ているみたいですが、一度行っているので今回はパスです。なにせ、3時までには愛知に戻ってないといけません。寄り道は諦めます。 まずは泊まりのお楽しみ、朝食です。身体に優しい食事を心がけているようなので、全体的にソフトな味付け。うーん・・・、まずくはないけどもっと塩分でパンチが欲しいです。 8時前にチェックアウト。スタートします。 下道で帰るルートは大きくふたつ。京都を通過するか、琵琶湖の上を通るか。時間的、渋滞の有無なんか考えたら感覚的には若狭湾経由、琵琶湖から南下が楽に思えましたが、ナビも同じ選択でした。 実測では距離の差はないんですが、意識的に日本海側に一度出るのはなんか気が引けます。まずはなんの面白みもない国道9号を進みます。 また福知山方面に向かうんですが、途中で姫路に南下する国道312号に交差します。南下すればすぐに竹田城ですが、今は確かシャトルバスでしか入れないはず。 今回はパスします。福知山を抜けて丹波綾部市へ国道27号を進みます。若狭湾に出るにはこの国道を北上すればいいんですが、もうひとつ北上ルートがありました。大江山を通って天橋立に抜ける国道176号。 鬼伝説の大江山。いつも近くは通るんですが、前回は雨で断念。今回は時間的制約で断念です。今回のツーリングは百人一首の歌からルートを選びました。小式部内侍の痛快な歌、 「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立」 この歌から来ています。高校生のとき、理系でしたが古文大好き。和歌も、その文化、背景から勉強し、歌の直接的な意味だけじゃなく、古の人々の心模様まで感じ取れるほどになりました。まさにシンクロするほど。 当時の貴族文化がそりゃー素敵。殿方はのら猫のよう。夜這い、通い婚がスタンダード。女性に養ってもらうスタイルです。まったく性に関してはオープンだった時代。夜、殿方が女性の下に行っても、いきなり家に入れてもらえるわけじゃなく、まず歌を一句詠みます。それに女答えていわく。返歌。 このやりとりで、その後のムードが決まってしまうという、ほんと和歌のスキルは男女ともに重要でした。小式部内侍に皮肉を言って、恥をかかされた殿方もボーイフレンドのひとりだったようです。 なので、いく野、生野、生野銀山だったんですが、あとで調べると福知山に生野というところがあるみたいです。今回の生野銀山はなんだったのか・・・。Anyway、平安貴族はエロイっていうだけで萌えます。 そんなことを反芻しながら、分岐点に。 なんだかんだ言いながら、渋滞でも京都を抜けたほうが早い気もします。左に行けば若狭方面。直進すれば京都方面・・・。 やっぱり若狭方面にシフトです。ただ、今回はねらっていた国道27号の抜け道を使います。この道を知ったから若狭方面経由をチョイス。国道27号は舞鶴に出てしまうので混みます。そこで見つけた小浜市へ抜ける県道1号です。 広域農道みたいなすっきり直線道路。交通量も少なく、舞鶴も通らないナイスなロード。快走で時間を稼ぎます。 あっという間に若狭湾に抜けました。相変わらずエメラルドグリーンな若狭湾。美しいです。道の駅うみんぴあ大飯で休憩です。 大飯原発方面によってみたかったけど、それも我慢・・・。トイレだけ済ませて先を急ぎます。 小浜市を抜けて、琵琶湖北部を進みます。高島市を抜けた辺りで空腹になりました。朝食、がっつり食べれなかったので。辛抱たまらず出てきたPAにエスケープ。 ここで、昨日コンビニで買って、結局食べなかった調理パンをいただきます。コーヒーも昨日購入したぬるいやつ。冷えてなくても気にならないくらい、暑くない不思議。ほんと天気に恵まれてます。 飲み込むようにパンを放り込んで、すぐに出発しました。琵琶湖をチラチラみながら、大好きな戦国ロード365号に合流。この道に出ればあとはほぼ道なりで、関ヶ原、桑名と南下していきます。 国道365号を南下していくと見えてきた小谷城。浅井氏の居城。ほんと、何度見ても大きな山城です。 ガソリンも少し心細くなってきました。関ヶ原で給油しようか、もう少し先に進もうか迷っているうちに養老を過ぎて、もう少しで桑名です。国道258号に入ってきました。300キロ弱走ってやっと給油警告灯が点灯しました。やっぱり燃費がよくなってる気がしますが、気のせいでしょうか。 結局国道23号に入ってから給油しました。これが最後の給油。1時半で名四に入れたので、間違いなく3時前には家に到着できそうです。帰りはどこにも寄らなかったけど、トイレ休憩だけで帰ってこれました。体力的にはまだ余力があります。使ったルートは正解だったのかもです。 もうすぐ家ですが、また事の発端を思い返してました。夏休みにテレビをみていて、出てきた国風文化の紹介。その中でチラッと映った十二単に激萌えしたのが始まりです。それから高校のころの思い出になり、和歌の中から小式部内侍を思い出したんです。それで、十二単を検索したら、倉木麻衣が十二単着てる写真が。くー、似合う。あまりにジャパンを感じての今回の旅路でした。大江山も生野もうちからは遠すぎ。また歌を痛感してしまいました。 2時半には無事帰宅できましたが、家に入ってしまう前にやることが。それは走行直後のタイヤの空気圧の上昇具合を調べるということ。少しは上がってるかと思ったんですが、走行前とまったく同値。タイヤは触ると暖かいですが、ワインディング走行直後とかじゃなく、市街地走行をそこそこしてしまうと、中の空気圧はキープできずに下がるのかもです。今度はワインディング走行直後に測ってみたいです。 フロントタイヤも・・・。ラウンドがなくなってき始めています。乗り味はすでにおかしくなってきています。これもそろそろ寿命です。 洗車とかいろいろしたいけど、それはまた次の週末にでも。 ひとまず、土壇場で行き先を変えた今年のツーリングも無事終了です。去年は豪雨のなか帰ってきたことを思えば出来すぎです。ポジションはきついマシンですが、総じて疲労の少ないマシンです。酷暑じゃないからですが、十分体力、気力を残して終了できました。質もよく、満腹ツーリングでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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