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カテゴリ:ツーリング/散歩日誌
5月1日のGWツーリング初日分をアップです。 ところが30日本降り、1日以降曇りという予報が、30日は曇り、1日が雨という予報に変わりました。3日には家族旅行があるので、2日には帰ってこないといけません。ということで1日出発は変えられず、5時半に出発しました。 雨は降りますが、西日本は午後から回復予定。今回のツーリングの行き先は姫路ですが、雨雲の動きをみるとこんな予報。雨雲は細く近畿から日本海側へかかっています。太平洋側ほど降雨の強い範囲が広いので、西進ですが、琵琶湖南部ではなく、北部から回り込んで舞鶴あたりから綾部、福知山方面へ南下する作戦です。やっと迎えたGWツーリング。本当は昨日の4月30日と5月1日のツーリング予定が、30日は雨、ということで1日ずらしました。宿を取っていたんですがキャンセルしてしまったので、急遽キャンプツーリングになりました。 天気の進む方向と自分の進む方向は逆なので、ひどい降雨区間を時間的に短くできるかもー、とレインを着て出発しました。 まずは名四国道にのって桑名あたりまで移動です。出発した時は霧雨未満でしたが、名古屋に入ったところで弱い雨を感じ始めました。本降りになる前にどこまで進めるかー。雨になる日のツーリングの唯一の楽しみ?はこの、雨雲レーダーとの鬼ごっこです。 名古屋でいったん雨が強まりましたが、桑名あたりからは雨は止みました。琵琶湖方面に向かうので関ケ原、米原に向けて北上します。長良川、揖斐川に沿って北上。この辺はまだ路面にドライ部分を残していますが、前方の伊吹山方面は真っ白。まー、降っていそうです。 案の定、養老のあたりから降り始め、関ケ原以降はシールド、スクリーンを叩くような雨に変わりました。 出発前に見ていた予報では、琵琶湖東岸部は雨はそんな強くなくて、日本海の若狭あたりで強い雨になる予報でしたが思いのほか早く強い雨につかまりました。 走っているときはその予報が頭にあるので、この雨は局所的ですぐに抜けると思ってたんですが、雨の感じだとちょっとくらい走った程度では雨の範囲を抜けそうにないです。 戦国ロードにのって、姉川古戦場を抜けたところにあるいつもの休憩スポット、道の駅浅井三姉妹の郷にエスケープです。高速のSAにある駐輪スペースのように屋根付きの場所はなし。 サイドバックにレインカバーは付属してるんですが、それを被せると前後ずれ止めのフックがかけられないので被せてませんでした。荷物は防水してからバックに詰めてますが、あんまり濡れさせるのも気が引けるので荷物ごと雨宿りしました。雨雲レーダーをみると、今が一番強くて、8時半過ぎには少し弱まりそうです。30分くらい雨宿りしました。 雨が弱くなったので再スタート。それでも降雨は続きます。琵琶湖北部を回って、若狭方面に抜けます。次のトイレ休憩&ナビの経由地として選んでいたマキノピックランド。街路樹100選の高島市メタセコイア並木を再び見たかったんですが、天候回復の兆しがないので、マキノピックランドは素通りすることに。次の舞鶴手前の道の駅までトイレ休憩できなくなるので、マキノ高原手前の道の駅マキノ追坂峠によりました。 マキノ高原あたりは空も明るくなって雨は小休止。シールドは水滴まみれなので、動画撮影してもなー、と思ってましたが、折角のメアセコイア並木。録画してみます。思ったより、水滴の影響はないですが、やっぱり青空に緑の並木がいいなぁ。 ここは素通りしていったん、若狭方面に北上開始しました。 目的地は内陸部。日本海側から南に降りていく国道は27号線が一般的だと思いますが、この前使った県道?府道1号線が舞鶴を通らなくて済むし、信号もない快走ルートだとわかったので、その分岐点、道の駅うみんぴあ大飯に向かいます。若狭に抜ける山中が少し雨でしたが、小浜市付近は降雨はありませんでした。朝の予報では沿岸のほうが雨っぽかったので、ここさえ降らなければもう雨のゾーンは終わりかも。そんな期待のなか、道の駅に到着。エメラルドグリーンの若狭の海は見られませんでした。 ここの道の駅の近くにホームセンターを発見。今日持ってきた食材の開封に、もしかしてハサミが必要かも、って思ってたんですが持参してきませんでした。念のためここでハサミをゲットしました。 ホームセンターの隣にドラッグストアもあったので、ついでに明日の朝の朝食用に菓子パンも購入。雨の中コンビニに寄りたくなかったので助かりました。 ここから県道1号で綾部方面に南下開始です。内陸に向かえば晴れてくるかと思ったんですが、逆。雨が強まってきました。 この県道1号は交通量も少なく、路面コンディションも良好。雨さえ降ってなければ快走ルートなんですが残念。どうも朝立てた作戦は失敗みたいです。クロスカウンターをねらうつもりが、琵琶湖を北上、南下するルートなので、縦に伸びた雨の範囲を上下に距離を走ってしまうという状況になってしまいました。前線ももっと速く移動するかと思ってたんですが、そこも読みが外れました。 それでもさすがに南西に移動していくにつれて雨は止んで、路面もドライに変わりました。 綾部、福知山と抜けてそろそろお昼時。昼食をとろうと思っていた道の駅農匠の郷やくのに到着です。ここでやっとレインを脱ぎました。 フェンダーレスなのでリア周りはドロドロ・・・。サイドバックも砂まみれです。 操作性重視でレイングローブじゃなくて、普通のグローブで来たんですが、すっかり雨水を吸い込んで不快です。昼食の間、マフラーの上で少しでも乾かします。 ここのドライブインは自販機が有名?変わった自販機でもあればそれを昼食にしようと思ったんですが、カップラーメンの自販機くらいしか食べてもいいかな、っていうものがありませんでした。わざわざカップ麺を食べるくらいなら、普通にラーメンをいただきます。うめぇ・・・。冷えた身体にオイリーなスープ。美味いです。食べてて気づいたラーメンにかまぼこ。斬新でした。 お腹を満たして再出発。この辺りは本当によく来ます。鳥取砂丘、竹田城、生野銀山なんかに行きましたが、みんなこの辺りを通過。流れが悪い印象がある沿岸ルートを避けているので他に選択肢がありません。今日は雨なので、すれ違うライダーもほんと少ないです。行楽の出も悪いのか、全体的に交通量も少なめ。 でも、逆にどこまで行ってもルート貸し切りの様相。雨のゾーンさえ抜ければ贅沢なのかも、と思えます。 今日の目的はただのキャンプです。泊まろうと思ってるキャンプ場のHPを見たら、たぶんバーベキューする場合のことなんだと思いますが、要予約の文字。これが宿泊の予約を表していて、泊まれなかったらこの辺りはキャンプ場が多くありません、次を探さないといけないので、少し早めの到着を目指します。 目的のキャンプ場近くの道の駅で最後の休憩。この前の津山ツーリングの時も雨宿りした、道の駅若桜に到着です。この近くにハヤブサの聖地、若狭鉄道隼駅があります。今回は寄りません。 ここでホットのコーヒー・・・。ジョージアのカップコーヒー、最近よく飲みますが美味い・・・。 今回のツーリングの目的値は姫路なんですが、泊まるのはほぼ鳥取という意味不明さ。経度でいえばとっくに姫路は通り過ぎてますが、姫路近傍だとちょっと走行距離が少ないのでチョイスしたキャンプ場。実は、隠れ理由がもうひとつあったんですが、それが夜の恐怖を増すことになりました・・・。 このときはそんなことを気にせず、キャンプ場に向かう道に入りました。うーん・・・、目の前の山は雲の中?あまり標高が高くないキャンプ場であることを祈ります。 はじめは快走路でしたが、だんだん道は狭くなってきました。おかしい?ナビにはきちんとセットしてあるはず?口コミでは鳥取市内から30分で好ロケーション、みたいなことが書いてました。いくら近くても酷道だと評価は下がるのではー、なんてクエスチョンが出始めます。 さらに不安になるのが、ナビのこの先のルートの色。赤色。これはたいてい酷道を示します。これよりさらに悪化するなんて、マジ勘弁。 ある分岐点に差し掛かり、ナビの方面に侵入すると・・・、先に道がない・・・。 いや、あるんですが半分以上落石で覆われています。とてもロードバイクじゃ無理。今まで結構酷道は制覇しているほうだと思いますが、身体中から「行ってはいけない」アラームが出まくってます。この先が無理だったとしても、Uターンするスペースはなさそう。荷物も満載。幸い、上り勾配だったので、後ろに戻ることはできます。 今のうちに引き返そう・・・。ナビは今時まさかの圏外? 熊出没注意の看板はいつも気になりませんが、ここはなんか雰囲気あるー。ほんとに出没してもおかしくなさそうです。 この分岐の左にキャンプ場みたいなのがありましたが、行きたいところとは名前が違います。確かに、目的のキャンプ場に行くには複数ルートがありましたが、幹線道路をナビは選ばなかったようです。(あとで地図をみると、林道を走らせるルートでした・・・。) あー、今回選んだキャンプ場には縁がなかった、ってことだなーと諦めました。拒絶されっぷりに意思を感じるというか?酷道好きだからって、ナビが学習した?まさか。こんなルート計算ミスをするなんてちょっと信じられません。なんつーか、拒否された感? でも、困った。ナビには正しくセットされているので、あらたな再計算をさせても、別ルート提示の余地がありません。マップルは濡れないようにサイドバックの奥深く。地図確認のために荷物をここで解くのも・・・。時間は4時近く。早く新しいキャンプ場を決めないと。 ということで、急遽鳥取砂丘を目指すことに!あと30キロちょっと走れば鳥取砂丘です。あそこには大きなキャンプ場があるので、まず確実に泊まれます。狭い道でヨチヨチ切り返して、急いで今来た道を戻りました。 ふもとの大きな国道にもどってひと安心。砂丘を目指して走っていると・・・、 (あった、目的地の公園の案内!)この、子供のマークも確実! 目的地は、安徳の里姫路公園でした。今回はこの子の伝承をマップルで知って追ってきました。もう行き過ぎて復帰できないルートだと思いましたが、まさかの邂逅。さっきはガレた道に阻まれましたが、今度はインビテーション?先を急ぎます。道は良好。これなら立派な公園がありそうです。道のわきに何回か安徳天皇の看板。もうナビは見ずに看板を追います。 もともと、このエリアでキャンプ場を探していたんですが、マップルで見つけたこの公園。テントひと張500円の安さと、自販機なんかもあって良さそうってことで選んだんですが、マップルのコメントに、「安徳天皇ゆかりの地」という説明があって興味が出ました。 歴史が好きなひとならピンとくる、安徳天皇。平清盛の娘が生んだ天皇。8歳で壇ノ浦の戦いで祖母とともに入水。平家とともに運命を共にした非業の天皇ですが、実は落ち延びていて、このキャンプ場の近くに廟があるとか。この手の話には必ずその手の伝説がありますが、興味深いです。 これも、去年の高野山紅葉ツーリングでたまたま寄った、平家落人の里からの縁?いや、自分の家系に伝わる落人伝承からの縁?Anyway、いろんな意味で今回選んだキャンプ場ですが、今度はやっと無事に到着です。 ずばり、安徳の里。雨上がりのせいか、親子連れが一家族遊んでいましたが、キャンパーの姿は4時過ぎでもありません。 管理棟で利用申請して、500円支払います。管理人のひとりのおばあさんが、荷下ろしする間はテントサイトの横にバイクを持ってきていいよ、ってことだったのでバイクを横付けします。 簡単なサイトの説明をしてくれましたが、おばあさんが、「これ、ハヤブサかね?スズキ、って書いてあるから。ハヤブサのお客さん、よーく来るからー。」 「隼駅ありますもんね。これ、スズキだけどハヤブサじゃないんですよ。」 「そうかー、なんか格好似てるからみんなそうなのかと思ってー。」 「今日はひとりですかね。」 「昨日は3組いたけど、今日はひとりかな。今朝は寒かったー。ありゃー、三河からとは遠くからだねー。今日も寒いから風邪ひかんように。」 なるほど、まだまだ寒いはず?桜っぽいのが満開です。 さて、テントを設営。このあと誰も来ないのが確定しているなら、濡れた地面の上じゃなくて、炊事場のコンクリートの上にテントを置きたかったんですが、さすがにマナー違反かと思い、思いとどまりました。鯉のぼりと桜。北国以外では珍しい構図です。 テントを張り終わって、荷下ろししたら特にやることがありません。トイレとかの場所を確認するためにテントサイトを歩いていたら、蔵みたいな建物の前に説明看板。天皇ゆかりの品々なんかが展示されてるとは、マジ?入口に見学料100円入れる箱がありましたが、見学希望者は管理棟まで、という説明書き。 5時半近くで、もう見れない気もしましたが、ここまで来て、見ないのももったいない?管理棟に行って、資料館みたいんですけどー、というと鍵を開けてもらえました。100円手渡し。 ま、ちょっと奇異なライダーかもです。こういうの見学するひと、まずいないだろうなー。あとで鍵を締めに来ますんで、ご自由に見学下さい、ということだったので、ひと通り見学。2階建ての蔵みたいなサイズ。もちろんそんな大きくないんですが、もうね、この肖像画をみたら涙を禁じ得ない・・・。 自分もまだ小さな男の子がいますが、いくら政争の末とはいえ、最期が非業すぎる。ほんと、どうか落延びていてほしいと願うばかりです。 そんな廟とされるのが、キャンプ場から歩いて行けるところにあるようです。 ま、まぁ、わざわざ現認にまで行かないかな・・・。資料館の中にはなぜか琵琶の複製品があって、耳なし芳一の肖像画が。 この説明書きを拾い読みして、自分は大きな勘違いをします。後で調べると、山口県に正式な安徳天皇と平家一門の廟があるらしいです。耳なし芳一は、そこの寺(現神社)の法師で、あとは怪談通り、平家物語を墓の前で夜な夜な語るんですが、ここで自分は、このキャンプ場の近くの廟が、この伝承のモデル地だと誤認・・・。すげー、怖ぇーーー!って、ブルっちゃいました。 ブルったくせに、時間もあるので安徳神社、廟のあたりへ散策しに出かけました。 神社はともかく、うっ、五輪塔はいいかな・・・。 大きな記念碑がひとつ。左に神社、この奥の路を進むと五輪塔らしいです。 この日は、令和元年初日。新たな天皇も即位してますが、図らずも幼帝の伝承に触れ、勉強になりました。 テントに戻ってきて、腰を伸ばしてひとやすみ。気温も下がり始めてすでにテント内に結露ができ始めています。7時過ぎから晩飯を作り始めます。前回、煮てご飯を作る、めし袋なるものを使ったんですが、味気が煮汁のほうに流れ出してしまうのか、お米の風味が皆無でした。なので、今回は面白みはないですが、安心確実なごはんパックにしました。 今回はハムステーキ。焼くだけ極上クック。食がすすみまくる、嫁業全否定の料理です。これがうめぇ・・・。 お吸い物の代わりに、ラーメンも添えて、enough・・・。そこに嫁さんから連絡。明後日の旅行のための買い出しで、自分に確認したいことがあるとかで、暗くなる前に帰ってきてほしいとの連絡。前回姫路から下道メインで帰ったら真っ暗でした。明日は高速多用確定です。 食べ終わった後、すぐに洗いものに出たんですが、あとからキャンパーが増えることもなく、ぼっちキャンプに・・・。もう、不敬ですが、暗闇に浮かぶさっきの資料館が怖くて怖くて・・・。 10時前に就寝したんですが、下の地面も冷たいし、周りも寒いしでなかなか寝付けません。レインを着たら、さすがに暖かくなって睡魔が襲ってきてくれました。 それでも夜中の1時前に目が覚めてしまって、今、テントの周りを平家の武者に囲まれていたら、まんま耳なし芳一!俺、耳どころか全身丸見えー!なんて考えたら怖くて怖くて・・・。また眠くなるまでぼんやり考えごと。明日姫路に行きたいのに、なんで鳥取?いや、ここの地名も姫路!奇遇ー。そんなんでやっと寝落ち。ところが、明日の朝、奇跡が起きました。 翌日に続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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