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カテゴリ:ツーリング/散歩日誌
梅雨が明けたら行こう、行こうと思っていた1泊ツーリング。一応ぎりぎりまで週間天気予報とにらめっこ。土日にまとまった降雨はない、と判断して宿を予約。 ひとまず愛知近隣の県は緊急事態宣言とかでてないので、お邪魔させてもらいます。施政者が聞いたらひっくり返るような所業。今回の目的地は開業時間の制限があります。14時半までには着きたいです。距離は少し寄り道で増し増しにして、350km弱。なので早めに出発したかったんですが、まさかの盲点。 靴下がねぇ!ねぇ、っていうか、靴下が片方しか見つからず。いつもあるところに、ない、ない。まさかそれごときで嫁さんを起こすわけにもいかず、左右長さが違う、色の似た靴下で行くことに。トラブルで予定より遅れてのスタートになりました。 ガソリンも100km以上走っていたので給油。もう少し走ってから給油したほうが、ルート上にある峠越え区間が安心なんですが、この時間、郊外に向かうのでスタンドがやってるか不安。まずは給油しておきます。 5時20分くらいにスタート。朝日が昇ってきました。 北上するんですが、久しぶりに木曽路、R19号を走ってみます。いろいろ抜け方はあるけど、途中までは面白みのないR153号で向かいます。153は早い時間帯でも交通量があって避けてるルート。 案の定、そこそこクルマがいます。かならーず、大名行列を作るクルマがいるんでげんなり。この道には登坂車線が出てこないのが難点です。 久しぶりの伊勢神トンネル。旧トンネルは愛知有数の心スポ。別物だけどこの字は陰鬱なものがあります。 伊勢神をパスして、道の駅どんぐりの里稲武を通過。ここ、マスツーリングの集合場所になりやすいのか、ほんといつ通ってもバイクであふれてます。 6時だから朝練と称したイエローカットガンガン系のお人たちが集ってるかと思ったけど、すでに旅だったのか珍しく閑散としてました。 早朝なので暑くはないけど、逆に早朝特有の湿気で体がひんやり。地味に尿意。R19号に出てから道の駅に寄ろうかな、と思ってたけどその手前の道の駅信州平谷でトイレ休憩です。ここも時間が経つと混雑する道の駅です。 R19号に出てからの交通量増加は想定内ですが、その手前はなるべく快走したいので先を急ぎます。 平谷の先の治部坂、寒原峠は名前の通りメッシュジャケットでは肌寒い気温。19度。熱中症とかも嫌だけど、青空ものぞかない低温の山間部はテンションも上がりません。 R153からお目当ての分岐点、R256。南木曽を抜けて木曽路に向かいます。 このR256を進むと、昔よく通った木曽見茶屋への交差点にぶつかります。まあ、酷道の県道8号。飯田方面からのアプローチのほうがコンディションが悪いです。まだ、この南木曽方面からのほうがマシ。 ここラスト数回の木曽見茶屋訪問はすべて閉鎖中だったので、もうやめちゃったのかな。それかまだ開いているのか。あそこでそばとコーヒーをいただくのが楽しみでした。 この先、妻籠、R19号へのパートは開放的な区間。ペースも上がります。太陽も昇ってきて、雲が山々から湧いてます。 R256から久しぶりの中山道、木曽路R19号へ。いいねぇ、この山塊。熊野あたりへの南下もそうですが、山、川を視界にとらえながら延々と走るのは嫌なことを忘れられるというか、郷愁感があるというか、個人的に落ち着くシーンです。 これを味わいに来た、と堪能しているといやーな出店に遭遇。 いや、別にクルマにくっついて走ってるだけなので、問題ないですが、なんか捕まってるクルマをみると庶民いじめというか・・・。もっとえぐいタマ、いくらでも走ってるだろ、と思います。 そのあとちょうど出てきた道の駅大桑にちょっと立ち寄ります。 記念に夏の山と青空をパチリ。 ちょっと確認したかったのが、この後のルート。R19号は明日の帰りに使うとして、今日はいったん山に入って峠を越えます。山間、峠にはいると松本あたりまではGSは出てこないはず。 ナビの再設定をしたくないので、マップルでここから松本くらいまでの距離感を確認。今、給油するにはちょっと早いけど、松本まで無給油でいくとなると・・・。 缶コーヒーを飲みながら、しばし思案。いつも大体260kmくらいで燃料の警告灯が点きます。そのあと残量4リットルのはずなので、そこから80kmくらい走ったらアウト。 ・・・。 ちょうど峠付近で260kmを迎えそう。そこから松本まではさすがに80kmはないからいけるだろう・・・、といかにも遭難者が判断しそうな自分に都合のいい判断をすることに。いつも通りのマシンコンディションなら行ける、イケル。 ということで再出発です。こういう算段もツーリングの味付けです。 R19号の代わりに使ったのが久しぶりのR361開田高原ルート。 ここは路面もビューイングも素晴らしい魅惑のルート。今日は特に最高!青い空、白い雲と白樺。 まだ早めと言える時間帯。交通量は少ないですが、R361に折れてからずーっと後ろについてくる青いSSが嫌。青。自分より高年式のGSXっぽい。 車間を詰めて突いてくるような雰囲気はないけど、先行はヘタレの自分にはプレッシャー。目の前に現れたトラックを狭路イエロー区間前でパス。狭路をしばらく行くとミラーに先ほどのSS。狭路で無理に抜いてくる感じかー。気持ちはわかるけど。 テールトゥノーズなんかにしないほうが賢明。野良猫のけんかとおんなじ。刺激する前に距離をキープしたほうがよさそう。ひとつ、ふたつコーナーの死角に入っては、距離を開けます。ソーシャルディスタンスはバイクでも大事。 広くはないワインディングですが、ほんと久しぶりにコーナーを堪能。戻したマフラーもいい感じ。ぐいぐい立ち上がります。 そしてドーンと開けた視界に御嶽??すげ!圧巻です。 狭い区間を抜けて平地の快走路に。ふぅ・・・。後ろに入ってきた数台のクルマの後に例のSS。後方のクルマをパスしてくる気配もなし。たぶんお互い満腹なんでしょう。ディスタンスキープ。やっとリラックス。 でも心はドキドキ。ガソリン使っただろーなー。ここからさらに峠に入るのに・・・。今、警告灯が点灯したらどうしよう。さっきのスパートが凶とでるか、凶とでるか。 ここから向うのはずーっと行ってみたかった、野麦峠です。 日本人なら聞いたことがある?野麦峠。ここを越える厳しさはいかほどだったんだろうかと。 峠に向かいますが、とりあえずガれた酷道、というほどではないし、急こう配ヘアピンとかがあるわけでもなく、バイクなら問題ないレベルです。 何台かクルマとすれ違うし、先行するクルマもあるので、目的地の峠には訪問客がいるものと思って、出てきた駐車場へ入ってみましたが、ほとんどクルマはありません。結構日常的に使われる道なんでしょうか。 到着したのは野麦峠の館。トイレ休憩もかねてなんですが、そもそもクイックに調べた以上の野麦峠の知識はナッシン。 なにが野麦峠を野麦峠たらしめるのかー。資料館に入ってみます。受付閉鎖中。でも無料で見学どうぞ、という感じでした。 入り口でアルコール消毒&コロナ感染経路特定のための、訪問者リストに記帳して入館。 入り口にドール!まさかのお出迎え。自分が行くところにドール多し。嗜好が嗜好を呼ぶんでしょうね。クオリティは高いと思ったけど、この軽装で雪山なのかー。 ふと入り口近くの文言。おー、今の自分も畏れ多いですがプチそんな感じ。ガソリン心もとなし。 で、中の展示場はワンルームという大きさ、決して広くはないけど、目を引くのは映画野麦峠関連の資料。 文学も映画も読んでない、見てないので、タイトルくらいしか知らないんですが、この雪中行軍はやべぇ! 史実なんだろうけど、うー、と胸が苦しくなります。 今の時代の装備なら、いいもの、便利なものがいろいろあるけど、当時はなぁー・・・。これ、下手すると八甲田山。 いや、対露戦訓練のため、とかいう軍事教練のような無謀は冒さないと思うけど、大変すぎでしょ・・・。 史実はこんな過酷だったんでしょう。 ちょっと沈痛な面持ちになりましたが、不謹慎にも映画のワンシーンが、どっか日活ポ〇ノライク?撮影時のテイストのせい、ということにしておきます。 パネルの説明をみると、なるほど、その時代のお話か、と。確かに生糸が主要な輸出品って習った覚えがあるけど、それで浮かぶ鉄の城、軍艦を調達してたのかー、と思うと感慨深く。 女工哀史なんて言いますが、映画、レンタルしてみようかな、なんて思いました。夏のいい宿題です。 資料館の上にはトイレと休憩所みたいなのが。ここでは休憩しませんが、軽食なら頂けそうです。流れてくる物悲しい音楽は、野麦峠関連のもの? で、この駐車場にありました。Wikiとかに出てくる彫像はここにあったのか。きっと映画とかみると、このシーンの意味が分かるんだろうな、 きっと最重要なシーンなんだろうと思うけど、もう少し表情の方向性はあったんじゃないかな、と。いや、これでいいのかー。それも映画で確認です。 駐車場には展望台も併設されていて、そこからの眺望がすばらしい!!乗鞍。 峠でこんなに快適に過ごせるとは思ってなかったので、ほんと満足。御嶽、乗鞍。マジ雄大。 さて、そろそろ下界に降りるか、とバイクに近づくと、これまたいい画でした。空も青白。SUZUKIカラー。 これぞサマー、っていう画が撮れました。午前の目的地はクリア。次は今日の一番の目的地です。距離はもうそんな遠くないけど、お昼をゆっくり食べたりしていると危ないかも。 下界に降りて、給油と昼食をとることにしました。 その2に続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.09.17 00:38:29
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