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カテゴリ:【映画】レビュー・私の感想
サヨナライツカ
あまりにも切なくて そしてどこまでも美しく仕上げられたラブストーリーです。 10年以上経ってもずっと綺麗な中山美穂さんと 最もセクシーな男優と言われる西島秀俊さんの競演とあれば 美しく演出できるはず。(映画は序盤でめっちゃ濃厚なラブシーンがあります。) ミポリン体当たりの演技に注目です。 この映画を観た人は是非 あなたのパートナーや 今一番愛おしいと思っている人に聞いてみてください。 「自分が死ぬときには 愛したことを思い出しますか? それとも愛されたことを思い出しますか?」 これが、この映画の本編を貫くテーマとなっているのですが 私はヒロインの沓子と同じで「愛されたい」と思う人なので 愛されたことを思い出す・・というか、そう思って死にたい(笑 何気なく、この映画を観ても 25年もたった一人の人を愛し、 ずっと同じ場所で待ち続けるなんてあり得ないし・・とか、男はずるい、とか 評価は分かれることになるかも知れない。 作家って想像だけで小説を書けるんだろうか。 原作者の辻仁成氏はどうなんだろう。 少なくとも まだ好きなのに、何かの事情でお別れしなければならなかった。 別れたことを後悔したことがある。 そんな恋愛経験がある人なら この映画を観ると心を揺さぶられるだろう。 私は映画の終盤から こみ上げてくるものが 抑えられず、グズグズになりました。 もう1つ、この映画がきれいに見えるのは バンコクのエキゾチックなロケーションが良く、目に焼きついています。 金色の王宮や寺院、チャオプラヤー川。 なにより印象的なのは世界屈指のラグジュアリーホテル 「ザ・オリエンタルバンコク」です。 ヒロインの沓子は ここの"サマセットモームスイート"に住み、 何不自由なく生活しているのですが。 こんなホテルがあったのですね。 もう、憧れとか通り越して夢の世界です。 最後に、主役の二人と並んで沓子の恋敵であり 豊の妻でもある光子の存在を忘れてはならない。 ある意味、この人が一番強い。 サヨナライツカというのは この光子の書いた小説なんですね。 +:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:++:-:+:- いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない 孤独はもっとも裏切ることなのない友人の一人だと思うほうがよい 愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある どんなに愛されても幸福を信じてはならない どんなに愛しても決して愛し過ぎてはならない 愛なんか季節のようなもの ただ巡って人生を彩りあきさせないだけのもの 愛なんて口にした瞬間、消えてしまう氷のカケラ サヨナライツカ 永遠の幸福なんてないように 永遠の不幸もない いつかサヨナラがやってきて、いつかコンイチワがやってくる 人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと 愛したことを思い出すヒトにわかれる 私はきっと愛したことを思い出す +:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:++:-:+:- 愛に浸れる映画でした。美穂さんのウエディングドレス姿も 美しいです。DVDが出たら買うと思う・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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