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テーマ:猫のいる生活(138971)
カテゴリ:地域猫活動
ノラ猫のエサやりというのは、いくつかのパターンに分けられ、
結構多いのが、 「後先考えないエサやりをしておきながら、困ったら逃げ出す。もしくは他人に丸投げする。」 自分勝手・自己満足タイプ。 孤独な人間が動物に依存するのはよくある話しで、 無責任に可愛がることができるノラ猫がよくその被害にあう。 先日、地域猫活動のお手伝いをしたおばあちゃん。 おばあちゃんの年齢は87歳。 87歳に地域猫活動なんて無謀なんだけどさ、 最初に猫にエサやりをはじめたのは同居している息子さんのようで、 その息子さんが毎日せっせと猫の世話をしていることと、 ご近所さんも協力的ということで、 おばあちゃんに何かあっても、猫の世話は継続されることを確認後、 長崎市の地域猫助成の申請のお手伝いをした訳です。 実際、おばあちゃんが長期入院していた際には 息子さんがきちんと猫の世話をされておりました。 TNRが終了した今でも、 このおばあちゃん、何かある度に私に電話してきます。 大体は、身体の不調を延々と訴えるのですが、 不調の原因は、実は息子さんとの親子ゲンカだったりします。 息子さんと仲直りしたら、いつもケロっとしてますから。 まあ、そのくらいの愚痴ならたまには聞いてさしあげますが。。 ただ、最近は困った事態になりつつあります。 『・・手術した猫達が部屋にあがってきてオシッコをして 部屋の中が臭くなって息子が怒って困っている。 それが原因で親子の仲が悪くなり、 最近は息子が家を出て行くとまで言っている。 私のような年寄りがこの家に一人残されたら一体どうしたらいいんです?・・』 ちょっと地域猫と離れつつあるこの問題に 私の立場では、 「猫は一切部屋に上げないようにしてください。 あくまで地域猫、外猫なんですからそこは一線はひいていいんです。 粗相をした場所はキレイに掃除をして完全に匂いをとってください。 芳香剤も活用してください・・・。」 と、当たり前のアドバイスしかできないわけで。 しかし猫は勝手に戸を開けて入ってくると言います。 だったら戸にカギをつけるよう進言するのですが、 とにかく自分の言い分ばかりで人の話しを聞こうとしないから会話が全く成立しない。 電話じゃラチがあかないので 先日メンバーさんと一緒におばあちゃんの自宅に行ってきました。 一体どんだけ臭いんだろう? と、覚悟して家の中に入ってみるも、 ・・・全然臭くないじゃん! 玄関は猫トイレがあるから確かに匂うけど、それは以前からのことだし、 親子ゲンカの原因である室内のアンモニア臭というのは全くない。 ・・・と、言うことは、根本的な原因は他にあるな。。。 もちろん猫の粗相がきっかけになってはいるのだろうけど、 ここまでケンカが長引いているのは、猫以外に原因があるはず。 おばあちゃんは自分に都合の悪い話しは一切しないからなあ。 息子さんと会わせてほしいと何度となく言っているのだけど なんやかんや理由をつけて絶対に私達には会わせようとしない。 ば「もう身体が言うこときかないから、猫たちの世話なんてできないですよ。」 私「ここに朝晩カリカリ置いて、その時にトイレのウンチやオシッコ玉取るだけでいいんですよ。 できませんか?ノラ猫なんですから、それ以上の世話は何も必要ないです。 猫缶?やらなくていいです。 息子さんは以前はちゃんと世話していたじゃないですか?今はしないんですか?」 ば「息子はもうしてくれません! 猫もね~、小さい子猫の頃はよかったけど、大きくなったらねえ・・・。」 小さな子猫のうちは可愛かったけど、大きくなったら面倒になった? 最悪だな。 大体具合が悪いと言っても、寝たきりって訳じゃない。 ちゃんと歩いて近くの店まで買物も行ってるし、病院だって行っている。 なぜ玄関先でのエサやりができない? 今日も電話があって、 ば「もう、どうにかしてくれんですか?」と言ってきた。 私「どうにかしてくれってどういう意味ですか?!」 ば「猫たち、どこか持っていってくれませんか?」 さすがの私もこの言葉には切れた。 「いいですか?そこの子たちは長崎市の助成金を頂いて不妊手術をしたんです。 最初に行政の方からも説明があったとは思いますが、 もし、ここでの地域猫活動を放棄したら、長崎市から手術代の返還請求を受けます。 7頭分、10万円以上のお金を市に支払わなければいけませんよ。 それに、私に『持っていって』というのは、私に里親を探せと言っているのですか? 人慣れしていない耳カットされた大人の猫7頭、一体誰がもらってくれるんです? 里親なんか見つかるわけないでしょう?! それとも私に動物管理センターに持っていって殺してもらえと言っているのですか? 私は絶対にそんなことはしませんよ!どうしても殺したいならご自分で持っていったらいいでしょう? それに、1度市が地域猫として認定し耳カットされた猫をセンターは絶対に殺しません。 もしそんなことをしたらセンターは批判をあび、全国的大問題に発展しますよ。」 ば「じゃあ、どうしたらいいんです?」 私「○さんと息子さんが世話を継続するしかないんですよ!」 ば「・・・Nさんに相談してみようかね。何かいい方法を見つけてくれるかも。」 私「ええ、どうぞ相談されてみてください。でもNさんも猫たちを引き取るなんてことしませんよ。 Nさんだけでなく、どこの動物愛護団体に連絡されても引き取る団体はないですよ!」 このおばあさん、 助成金は市民の税金から出ているというのに、まるで感謝の気持ちがない。 そして、私たちが自分の為に どれだけのお金と労力と時間を使っているか全くわかっていない。 年寄りだからって、甘えるもいい加減にして欲しい。 それでも、猫達の為に何かしら方法はないかと探るも、 私たちに親子間の問題に介入する権利はない。 同居している息子さんに会うことができないければ、 他県にいる別の息子さんに話しをさせてと言っても承知しない。 自治会長さんに話ししましょうかね、と言ったら「昼はいないです」と言う。 ご近所さんに話しをしようと言っても、「あの方も今具合が悪くて寝ているはず」 担当のケアマネさん、地域包括支援センターに相談しましょうか?と言ったら聞こえないふりで愚痴を繰り返す・・・ ・・・そんなんじゃあ、解決のしようがないじゃん! もう・・・、TNRが済んだ今は、自分勝手な要求は一切無視しよう。 数日中にまたメンバーさんに訪問してもらうことになったけど、 また延々と愚痴を聞かされるんだろうな・・・。 メンバーさん、ごめんなさい。。。 ただ、このおばあちゃん、 決して珍しいタイプではないのです。 哀れなノラ猫を増やす原因の一つである無責任なエサやりさんというのは 大体は孤独で自分勝手なのです。 こういう方々の問題を一つ一つ解決していかないと、ノラ猫問題も解決しない。 これは動物管理センターでも猫ボランティアでもなく 福祉の手を借りなければいけないでしょう。 地域猫活動をやっていて思うのが、 「猫問題」なのに、 ノラ猫の知識はもとより、社交術やケアマネージャーとしての知識の方が役に立つことが多いこと。 問題がこじれるようなら、相談センターに行くことも考えなきゃ。 ポチっとお願いします にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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