テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:本・映画・音楽
前作よりも、ストーリーは分かりやすく、展開はバタバタ(タイムリミットが前提の話なので息をつくヒマもないほど)していました。昔、ブラピが主演した「セブン」をちょっと明るくして「24」風に演出という感じでしょうか。
そして見事にローマの観光名所巡りになっていました。昔行ったイタリア旅行の思い出が次々とよみがえり、ここ行ったな~これ見たな~なところばかりでしたが、まさかひとりの彫刻家でつなげるとは。ダン・ブラウンは奥さんが美術史家だそうで、彼もその方面にかなり興味があるんでしょうね。前作もそうでしたが、西洋美術好きにはたまらない内容かも。 というか、主人公のラングドン教授がそもそも宗教象徴学者なので、美術&歴史好きなダン・ブラウンの分身のような気がします。 教授は今回さらにアクションも増えて水泳で鍛えた肺活量で大活躍します。そして、これだけ知的でセクシーでタフなのに、なぜか腕時計はミッキーマウス。一瞬出てきただけなので、しっかり覚えてないけど、確かこんなデザインだったような↓ 世界限定9900個。ミッキーのファーストモデルを完全復刻. 全編にみなぎる緊張感に一瞬水をさすような、でもほっとするような、教授の新たな面を垣間見られるような不思議な一場面でした。 予告編では教授に寄り添う黒髪の美女が気になりましたが、フタをあけてみると前教皇侍従を演じるユアン・マクレガーのキラッキラのブルーアイズのほうがよほどヒロイン度が高かったです。あんな目をした前教皇の養子を誰が疑うでしょうか。少なくとも私はダマされました(笑)。 事件の発端が権力欲ではなく、あまりにも純粋すぎる信仰心なので、事件が片づいたときのあの後味の悪さ。そして完璧だったはずの彼のプランが、監視カメラによってあっさりダメになるのですが、監視カメラ=科学によって作られた目=科学+目=イルミナティのシンボルなんですよね。ダン・ブラウン、すごい~。 それにしてもどうして教授は、毎回、彼にぴったりの知的な美女とご縁があり、長時間行動を共にして、数々の危機を乗り越えるという完璧な経験までするのに、その後何事もなく独身のままなんでしょうか。ああ見えて草食系男子なんでしょうか。 とはいえ、教授のキャラは知性とユーモアのバランスが絶妙なトム・ハンクスの当たり役だと思うので、また次回作が映画化されたらぜひ主演してほしいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.05.31 22:34:47
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