テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:本・映画・音楽
毎週「JIN-仁-」を見ていたら、何となく見たくなってしまった「ICHI」。座頭市の女性版です。
ほんわかした綾瀬はるかが、薄幸にして最強の居合の達人なんて全く結びつかなかったのですが、見てみたらきちんと絵になっていました。 予告編でさんざん聞かされた「どこ斬っちまうかわかんないよ。見えないんだから・・・」に期待?してたんですが、そんなに変なところは斬らないんですね。思ったよりスプラッタな描写は控えめでした(スプラッタ苦手だけど・・・) 大沢たかおは、トラウマ持ちの人の良い浪人・十馬。トラウマのせいでどんなに危機が迫っても、刀が抜けない。悪戯で鞘にセメダインでも流し込まれたの?っていうくらい抜けそうで抜けない。そんな危なっかしい大の男を綾瀬さんのヒロインががっつり守るあたりは、もはや先々週の「JIN」と同じ展開なのですが。もうどっちがヒロイン?みたいな(笑)。 でも物語の趣旨とは外れるんですが、十馬のキャラクターを見てしみじみと思ったのは、きちんと愛されたことのある人は、他人をきちんと愛することができる、ってことです。母親から愛情を受け取って育った十馬は市にまっすぐに愛情を注ぐことができ、最終的には愛されたことも愛したこともない市の心を開かせる。すごいギフトです。宿場町を去る市の顔が明るくなっているのが、印象的でした。(でもあのシーンて葡萄畑じゃないですか?江戸時代に葡萄畑・・・?) ICHI スタンダード・エディション 大沢さんはシャープな容貌なので「スカイハイ」のような怜悧な感じ、悪役のほうが合うと思っていたのですが、「JIN」「ICHI」を続けて見たら、多少ヘタレで人の良い役も実はものっすごく合うということがよく分かりました。笑うとくしゃっとなるあのタレ目の糸目がなんかクセになります。 先月から日曜日はもう8時からではなくて9時からが楽しみになってます。といいつつ、「天地人」も先週終わってしまいました。最後までスゴイ脚本で突っ走り、1年間妻夫木くんの笑顔の良さでもったようなもんですね。 来年は「龍馬伝」ですが、どうせなら内野@龍馬で1年間見たい気がするのは私だけですか・・・。江口@龍馬は悪くなかったけど、福山@龍馬は玉木@龍馬と同じくらいきれいすぎやしませんか(食わず嫌い)。もう少し汗くささというか、汚い感が欲しいような・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.11.24 21:23:03
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