カテゴリ:本・映画・音楽
BBCの3回連続ドラマ、「シャーロック」をNHKのBSプレミアムで見ました。
別に原作ファンでも何でもないんですが、とても面白い。1回が90分なので映画並みの濃さで楽しめるのもいい。 舞台を19世紀末から21世紀初頭に置き換え、あらゆる装置を現代のものに替えても、ちゃんと話が成り立っているし原作の雰囲気も壊れてないところに、製作側のアレンジ力の高さを感じます。 スマホや科学捜査ではなく、シャーロックとジョンの友情、犯罪心理や、その謎を解きあかそうという好奇心など、ある意味普遍的な「人の心の動き」が話の主軸になっているからかもしれません。 もう主役のベネディクト・カンバーバッチがこのシャーロックのために生まれてきた、というくらいお似合い。 個性的な顔立ちですが、不思議な色気がありますね。特に瞳。細身のダークスーツとコートがこれまた似合うこと。冷たくて不敵な表情といい、全身で孤高の変人、天才探偵を具現しています。 素晴らしいのは相棒ジョン役に彼と好対照のマーティン・フリーマンをキャスティングしたこと。 一見人好きのする役柄は彼の得意とするところだろうと思うのですが、ジョンは心の奥には闇(傷)を抱えているし、時にシャーロックより大胆な行動に出たりして、案外アドレナリン中毒の気もある。見た目とのギャップがすごくいいなと思います。 二人は天才探偵とその助手、でも人間としては完全に互角。そういう二人の関係性が何だか好きなんですが、モリアーティはジョンのことを(シャーロックの)ペットだなんて言ってましたね…まあそれもあながち否定できないような。 獰猛な爬虫類が巣穴に迷い込んできた小動物をいつでも食べられるのに、動きが面白いから観察している・・・というような感じがしないようでもない? とりあえず、第3話は「え―っ!」な状態で終わってしまいました。 IMDbを見ると続編もあるようなので、またNHKでの放送を期待しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.08.24 22:04:38
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