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いつの年からか、春にだけ食べられるふきのとうやたらの芽を「おお、ありがたや~!」と拝んで食べるようになった。「去年お裾分けにもらったタケノコ、今年もくるかな?」と欲深い事を考えるようになった。確実に好みが渋くなっている。
小坊主が3歳を迎えた。3人のギャングの子育ても少し楽になった。我が家のあちらこちら、そこここで、そんな余裕が転がっているようになった。麻の布で手ふきを縫っている。おいしい卯の花の煮物が作りたいと頑張るようになった。ベランダには鉢植えがいっぱいになった。朝には鏡の前でスクワットをしてストレッチをする。 一山越えて気づいた事がある。子育てに追われすぎて、考えもしなかった。私が不器用で、手が頭が、そこまで廻らなかった。 きちんと、落ち着いて、ゆっくり、子供たちに大切な事を”教える”という事。とにかく毎日、やらなければいけない事が多すぎて、対処する事が多すぎて、子供の要求を聞いてやるだけで疲れきっていて、見えていなかった。例えば外出から戻ったら自分の靴を揃えること。脱いだ服は洗濯場に持って行くこと。食べ終わったら自分の器はキッチンへ運ぶこと。一つ一つの動作、ていねいな所作を、ちゃんと教えてやるのが私の仕事だったんだ。できなかったらイライラして怒るか、あきらめて自分がしてやっていたけれど、できなくて当然だったのかもしれない。だって、丁寧に教えてはいなかったのだから(子供の立場からすると)。ふと、そんな事に最近気づいた。自分の行いで子供たちに教えてやれるような親になりたいと思う。 子供たちの成長はゆっくりでも確実だ。親もそれを見逃さず、一緒に成長できたらと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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