1つの物を創り上げるということ
最近大きな出来事が2つあった。1つは、3月に研修で来ていた金沢福祉専門学校の研修DVDが完成した。あとは学校側に郵送して、感想を聞いて、最後の仕上げの段階だ。あれから2ヶ月も経ってしまったけど、実際の製作期間は撮影を入れて約3週間。グリーンスクリーンの使用とか、音楽の使い方とか、今までに試した事の無い新しい手法をふんだんに取り入れた、会心の作品だと思う。欲しい方はメール下さい。もう1つの出来事としては、1月から続いていたドキュメンタリー番組の製作を下請けしていたのだけれど、あと残り1ヶ月という時点で、他の会社に乗り換えられた。うちの会社としてはもちろんビジネスを失ったという形になるし、うちの社長も納得のいかないようなことを言っていたが、俺からしてみればうちに頼んでいた日系某テレビ局のお偉いさん方が、いかに物の作り方ということを全く理解していないことが暴露された形にしか見えない。ロサンゼルスでは特にそうなんだけど、映像やコンテンツをアートとして見ている。ただお金をもらってどうこうとか、そういう域ではないんだと。はたから見れば負け犬の遠吠えにしか聞こえないかもしれないが、はっきりいって会社と会社がそうやって協力する中で、お互いの仕事の理解が無い限りは、両立することは不可能だし、ましてはいい作品なりアートを創作するなんて全く無理な話だということになる。ましては今回の乗り換えの話に限らず、4ヶ月足らずの製作期間の間にメジャーな方向転換がありすぎたし、何かあるたびに下請けのうちのせいにするし、そしてクルーをこうゆう形でころころ変えることで、作品自体が全く1つの方向を持たなくなってきている。ただ、問題は上の人達が、全くそういう部分が見えていないということなのだ。サラリーマン根性というのだろうか、「いい物を創る」というよりも、「いかに安い値段で早く終わらせるか」ということしか聞こえてこない実情。これはだめだ。。。と俺でも思った。ただ俺的には、他にもプロジェクトが2つ3つと待っていて、その程度の事でくよくよしている暇はないのだけれど、ただ、こういうことも現実の社会を歩いて行く過程の1つなんだなと、思い知らされた事をここに書き留めておきたかった。ちなみに昨日から製作に入った作品は、日本とアメリカを股にかける就職斡旋・研修コーディネート・そして教育を目的とした会社のプロモビデオです。完成予定は6月半ばなので、もう既にやばいです(笑)