ほぼ週刊☆東雲色Surf舟便

　生業の休日勤務やら何やらで、丘河童となった先週末。一抹の望みをかけ翌日に振替休をとるも、無念の海上家妻保険料振込みとなり、その反動で今週の仕事は密度を増し”大シケ”となった。だがしかし、書類の大シケにモミクチャにされながらも、頭の隅っこでは、週末朝練のMENUを模索していたりするのだ。幸いな事に、先輩諸兄からは、とてもタイムリーなアドバイスをwebで送信して頂いている。実に有り難い事である。（激！感謝）さて、そうこうする内に週末がやってきた。少々気だるさが残るものの、新MENUの感触を確かめるべく、いつもの弥生橋対岸へと向かい、舟を出した。

　今回、暗中模索の状況ながらも、諸先輩からのアドバイスを参考に組んだ朝練MENUは、『4.5kmのウォーム・アップ→10kmのマジ漕ぎ→4.8kmのクール・ダウンの合計19.3kmで、マジ漕ぎ区間では”１０パドル・ダッシュ”を3回、橋脚を回航点にみたてた”素早い回航練習”を行なう。』というものだ。

　午後からは雷雨という怪しげな天気予報を踏まえ、不測の事態には無線電話にて愚妻の救援を要請できるよう装備をし漕ぎ出した。すると、予報の南風（風速１m/s）は、気持ち強めに川面に吹き降ろし、小さな風波を発生させ、その風波がコンクリの垂直護岸に当って反射波となり、更に左右の護岸に当りチャポチャポと舟を揺らして、何と無く”海の揺らぎ”や”潮の流れ”の中を漕ぐ様な感じだった。4.5kmを下り、ストップウォッチをセットしてマジ漕ぎを始めた。折からの微風は更に強まり、時折、若干Paddleを押し戻す程にまでなったが、流石にそれ以上の”強風”というレベルには至らなかった。1週空けでのマジ漕ぎは、思いの外バテるのが早かった。喉も渇く感じがしたので、早めの水分補給を心がけた。１０パドル・ダッシュをしても舟の走りが重かった。『潮が上がってるなぁ…。1週空けには、ちょぃとキツ目だなぁ…。』そんな言葉が頭の中を廻っていた。久々の目標物をもった回航練習を無難に済ませ、今下った川を遡上する。途端に無風状態になる。単純計算で、風速１m/sは時速3.6kmくらいなのだから当然だ。それにしても暑い！アツイ！あつい！汗が噴出す、下を向くと眼鏡が曇る、かなりキツイ…。でも、上体を捻る事を意識した。引きを意識して漕いだり、押しを意識して漕いだり、極力、巡行速度を落とさないように心がけた。ラスト数百メートル、久しぶりに「ヒィ！ヒィ！」言いながら漕ぎ上がりFINISH！程なくして、南風がPFDごしに背中を押し始めた。『気持ちイイィ～♪』

　ゆっくりと漕ぎ上がる。時折、ちょこっと掘れた風波に乗って、ナンチャッテＳｕｒｆ気分で弥生橋対岸まで戻った。撤収していると鯉釣師の御仁がやってきた。暫し、和やかに釣談議、舟漕ぎ談議。互いに相手のジャンルを知らなくても、”川で遊ぶ者同士”という共通理解があれば、実に愉快な一時を過ごせると再認識した。

　しかし！マジ漕ぎ区間のタイムは1時間21分。”60分切り”が霧に霞んだ玉砕の朝練となった。みてろよ！来週は…。