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ほぼ週刊☆東雲色Surf舟便

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2008.02.09
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カテゴリ:Surf-Kayak
 Surf-Kayak4度目の出撃である。今回は、Kayakを始めた時から御付合い頂いている、チンピラ親父にとっては”兄ぃ”的存在のZg氏とコンビを組んで出かけた。週末間際までハードなコンディションが続いていたのだが、沖を通過する低気圧の速度が遅くなり、息継ぎの如く一日だけ状況が緩む予報が出た。『土曜日ならば…。』との判断で向ったのだが…。

 「もうダメ!ここらで一息入れないと自爆しそうだ。」「御無沙汰でしたよねぇ。」Zg氏の生業が、この時期激務ゆえ、久々の出撃と再会に盛り上がる早朝の車内。「先週の中川漕ぎ、盛り上がったみたいぢゃん。ブログ読んで、一人、羨ましがってだんだぁ。」「でも海は、先週の方が”ひよこ倶楽部”向きの状況だったんですよぉ。」「そっかぁ…。Apollo(Zg氏のSurf艇)に乗るのも久しぶりだからなぁ…。まぁ、無理しないでいこうよ!」「了解でっすぅ~♪」そんなこんなの会話中、ラヂオの波情報は向う先のエリアを「天候は晴れ、雲多く風は弱いoff-sure。波のサイズは腹~胸、時々肩。」と告げていた。

 6時半現着。水平線に四角っぽい日の出を見るも、すぐさま部厚い雲に隠されてしまう。4回目にして、初めての曇天Surf。更には内陸部に雪が降るという極寒日だ。「さっぶぃねぇー!」「でも、波は丁度イイ感じですよねぇ。」「そうだねぇ。確かに時々大きいのが来るけど、大体OKだね。今日は時間が経つごとにサイズが上がってくるから、即、入ろう!」近所の学生達が集い、クラブの朝練で賑わう浜。怪しい親父2名が、如月の海へと入っていった。

 まさしく”時々”やってくる肩サイズの波。浜から出る時には都合が良かったが、アウトを目指す途中で『ん?』と妙な感じが沸き起こる。明らかに、これまで出会ってきた波よりもデカイ波なのだ。しかも奴等は徒党を組んでやって来る。『こりゃ、ちと踏み違えたかぁ?』自分の判断力の甘さを悔いたが、もはや前へ進むしかない。1度転がされたが、何とかアウトへ出る事ができた。振り返ると、結構南に流されている。『こりゃ肩サイズが増えたら、岸に戻るのも一苦労だなぁ…。』さすが”ひよこ倶楽部”である。沖に出て、ようやく練習日和では無い事に気づいたのだ。

 それでも岸を見ながら自分の位置を確認し、”ちぃ~む時々肩”を遣り過し、ユルユルでは無いのだが、『自分サイズかな?』と思う波にAttackする。ちょこっと斜めっては転びを繰り返しつつ、『やっぱ今日の波は力強いなぁ。』とROLLをしていると、”ちぃ~む時々肩”がやって来た。タイミング的にバックブリーカーは必至。『やべぇ!ROLLで逃げきれるかぁ?!』意を決してSet!コポポポッ、水中で、ゆっくりとバウを持ち上げられるのが判る。『はや?また射出されちゃぅかなぁ?』と次の瞬間、グドドドドドッ!地響きのような音と共に、ボトムへ強烈な重圧を感じたかと思ったら、間髪入れずにSet状態のまま木の葉の如く水中で転がされた。一瞬にして、前後左右上下が判らなくなった。『うへぇっ!潜った!』少々パニクる自分に『待てっ!ジタバタするな!必ず舟が上になって浮いてくるから!』と言い聞かせる。いつもより、ちょこっと長めに息を止めていると、ボッコリ!と舟が浮かぶのが判った。『よし!』ROLLで起き上がり、浜へ向った。

 「見た目より、結構ぉ、厳しいねぇ…。」Zg氏も浜に上がったところだった。「温かいヤツを飲んで、一服しましょ。」持参した珈琲を飲みつつ波を見る。「ココから見ると、大した事無い気がするんだけどなぁ…。」「そうっすねぇ…。ん?でも、何と無くサイズが上がってませんかぁ?微妙にぃ…。」「あぁ、そう言われるとそうだねぇ。肩サイズが増えたかもぉ。」「ともかく1本!目指して、もう一回出ましょう。その後は様子見で!」そう言って再度海へ入る。しかし今度は”ちぃ~む時々肩”に阻まれ、なかなかアウトへ出れない。間合を計っていたら”ちぃ~む時々肩”第1波の飛沫がゴッグルの中まで入り込んできた。『なぬぅ?!』一瞬の動揺の隙を、第2波が絶妙のタイミングで畳み掛ける。ROLLで起き上がるも、眼球洗浄状態のゴッグルで周囲の状況が掴めない。『ありゃりゃん。目がぁ…。でも、ここでPaddleを離すとヤバイよなぁ。おへっ?!』ここぞ!とばかりに第3波に容赦無く転がされる。再びROLL。『ん?浜だ。今、浜の方を向いているぞぉ。ともかく、戻ろう!』微かな視界を頼りに漕ぐ背後から、第4波の波音が”せせら笑い”のように迫ってきて引っ繰り返される。流石に息が苦しい。3度目のROLLを、第5波の力強いスープが『そうは、させじ。』とばかりに半起き状態でグイグイ押してくる。Paddleが潜って地面に当った。再沈…。『かなり浅い所まで来ちゃったなぁ。ん~、ここらが潮時ってかぁ…。』脱艇し浜へ上がった。

 「いやぁ~♪アウトへ出るのを諦めて、インで直線番長やってたけど、久々で気分が良かったよぉ♪やっぱ、Apolloのスピード感は愉しいねぇ!でも、ちょっとサイズが上がってきたかなぁ…。」Zg氏が上がってきた。「いやはや、ひよこ倶楽部の私には、これで充分です。お先に上がりますぅ~。」貧弱装備でプルプルしている私に「僕も、足先が痛くなってきたところだからぁ…。今日は、これくらいにしましょうぉ♪」とZg氏。御気遣い頂いたようで、恐縮至極であった。その後は罰ゲームのような撤収&御着替えタイム。二人して「くぅー!」「う゛ぅぅ~!」「がぁー!」「お゛ぉー!」と唸り声を上げつつの作業は、傍目にかなり怪しい…。人気が無いのが唯一の救いか?!

 正味1時間の第4回出撃。日差しが無いって事は、それだけで充分ハードな状況なんだって事を痛感しつつ、『時々肩ってのは、まだ入れないレベルなんだなぁ…。』と認識。(遅いって!:苦笑)それでも、次回出撃に期待を膨らませるチンピラ親父であった。御同行頂いたZg氏には、感謝至極。コンビを組んでもらった御蔭で、往復高速道路を使用でき、更には撤収が早かった事もあって、昼食は自宅で摂れた。御家族のウケも良く、次回出撃の予約を入れることに成功ぉ!来週は土曜、再来週は日曜、どちらかに『腿~腰、時々腹。』が来てくれればイイんだけどなぁ…。





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最終更新日  2008.02.10 18:02:56
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