カテゴリ:ムートンのこと
今日はストがあり、クレッシュにも人手が足りないと言う事で
ムートンをお休みさせた。 朝はぐっすり寝たのでご機嫌なムートンであった。 天気はいまいちだが、 先週買ったサッカーボールを持って公園に遊に行こう。 寒くなってきたので いつものJジャンの中に トレーナーを着せようとしたが拒む。 身軽な恰好が好きなムートンなので こういうpull(*1:セーター)類が嫌いなのである。 仕方なく少し着慣れているgilet(*2:カーディガン)に変える。 なんてやさしいママンだ! しかし、いくらgillet+Jジャンでも寒そうだ。 風邪をひかれたら困るので 袖無しのdoudoune(*3:ダウンジャケット)も着させようとすると すごいcrise(*4:癇癪)を起こした。 これがもう大変だった。 トレーナー以上のcriseで引きつけを起こしている。 それでも、ボールで遊べるよなどと誤摩化してみても 地べたに這いつくばって、 建物全体に聞こえる大声でわめくので、 一旦家の中に戻り話し合うことにしたが、 泣きわめく態度は酷くなる一方。 いい加減、忍耐の緒が切れた私は 上着を全部はがしてbodyとズボン姿にし、 ”来たくないなら、着なくて結構! このままの恰好で行きなさい!” と怒鳴りつけ、家を出た。 2歳半の子供にそこまで怒らなくてもいいのだろうが、 この頑固さにはほとほと参っている。 たかがセーター一枚だったり、シャツの色だったり… 靴下からピロッと出ている糸くずという事もある。 細部を説明すればきりがない程、 神経質というか”うるさい”のだ。 好き嫌いが異様にはっきりしており、 その上望むものが”こんな感じ”ではなく、 ”コレ”という位決まっているので、 簡単に事が進まないのだ。 半袖でプセットにのったまま公園へ行く。 北風ピューピューとまではいかなくとも寒い陽気だ。 公園に行くまでも何回か、 “寒いんでしょ?コレ着る?” と聞くが、答えは相変わらす”Non”であった。 公園に着き、 半泣きのムートンに ”ほら、遊んでいるみんなも ちゃんとmanteau(*5:上着)着ているよ。” と行ってみたが、”Non”という返事。 今回は絶対折れないと決めたので、 ”遊びに行きたいんなら、着なさい”攻撃を続けた。 いくら意地悪と言われようが譲らないぞ。 この子が風邪をひこうが、通り過ぎる人が不思議に見ようが 断固このmanteauを着るまでムートンの要望は聞かない! しかし、5分経っても、10分経っても、 絶対着ようとしないムートン。 なんて頑固なんだ! 鳥肌が思いっきり立っているにも関わらず、 折れない2歳半児! 恐るべき精神だ! このまま大きくなられては困るのだ! この頑固さで思春期でも迎えられたら、 本当にいつか私はこの子を家から勘当するに違いない! ラチが開かないと見たので、家に戻る事にした。 もちろんbodyとズボン姿のままで。 家に着いて、お説教でもしよかとソファーの上を片付けて 入り口に置いて来たプセットの中にいるムートンを見に行くと、 寝ていた。 こっくりこっくり、こっくりさん、だ。 泣きつかれて寝てしまった。 作戦失敗。 ここで話し合いが出来ないのでは意味がない…。 単に意地悪なママンで終わりだ…。 ”嫌なものを着させようと、意地悪な事をするママン”で ムートンの頭にインプットされてしまった。 起きたらどう反応していいのだろうか…。 意地悪な私のことだから 今日一日冷たい態度をとるんだろうなぁ。 2歳半児相手に折れない3●歳の頑固者だからなぁ。 ムートンの頑固な所は母親譲りか…。 血を憎むよ。 この時期の子供を育てるのは penible(*6:骨の折れる)と聞いているが、 ほかのママンはどう乗り切っているのだろうか…。 それも子供の性格によりけりなんだろうが、 こんな頑固者を相手では本当に困るだけだよ。 この世にごまんと居る2歳半児のママンの中で この冬に着させるコートをどうしようかと頭を痛めているのは 私くらいなもんだろう…。 *1:pull〔ピュル〕 *2:gilet〔ジレ〕;いわゆるチョッキ。前ボタンの上着類をさす。 *3:doudoune〔ドゥドゥウヌ〕 *4:crise〔クリーズ〕;本来の意味は危機、発作、不況など。 *5:manteau〔マントー〕 *6:penible〔ペニーブル〕;辛い、とても不愉快な。 ”あー、マジでつらいわ…。”は =”Qu'est-ce que c'est penible….”となる。 〔ケス・ク・セ・ペニーブル〕 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.10.05 00:56:11
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