第二次エジプト滞在紀

エジプトに行ったらブログをつくるように！とある友人に言われ、作る気もあまりなかったけど結構ヒマなので、始めました。8月末までの留学期間なので、その頃まではもたせるつもりです。どうぞお付き合いくださいますようよろしくお願いいたしますm(_ _)m

さて日記です。

エジプトに到着してから今日で3週間。
初めの二週間ちょっとは母も来ていて、家探しや挨拶回りに本当によく付き合ってもらった。
苦労の末見つかった家では毎日料理をつくったり、洗濯したりとつかの間の親子みずいらずを楽しんで、日曜日に帰国。ずっと一緒だったから、今一人でいるのがなんだか違和感。

ところで、エジプトの冬は寒い。
母を空港に見送って帰宅後、体調を崩してしまった。
それから今日の夕方までベッド生活だった。昨日タンヌーラのボスのマハムードさんが
心配して電話をかけてきてくれ、今日は行くと約束していた。
あまりの寒さに昼ごろ眼を覚ますと、寝室のクーラーの室外機に何かが当たっている音がする。ベッドから起き上がって外を見るとなんと土砂降り！
去年も冬に何度か雨は見ていたが、これほどのは初めて。
でも雲の層はそれほど厚くないので3分くらいで止んでしまった。

寝室を出ると、キッチンのそのまま外に繋がっている換気扇のせいで、家中極寒になっていた。
熱いシャワーを浴び、昼ごはんを作り終えてさあ食べるかというその時。
窓の外からまたもものすごい音が聞こえてきた。こんどは人の叫び声まで。
見ると、台風くらいの勢いで嵐が起こっていた。とみるみるうちに「ひょう」が降ってくる！
でもそれも２，３分でおわり。
その2時間後には綺麗な夕日が落ちていくのが見えた。

なんとかという彗星が10日ころまで見えるというニュースをネットでみた。
タンヌーラの帰りに見られるかな。

久々の外出。Qal'a(Citadel)まではメトロでel-Malik el-Saleh→マイクロバスでes-Sayida Aisha→徒歩10分。
メトロを降りてマイクロバスを待っていると、男（30代？）がサイイダアーイシャなら一緒に乗るか？とタクシーの便乗に誘ってきた。
寒いしなかなか来ないので乗ることにした。タクシーが走り出すと、男はサイイダアーイシャの後はどこいく？
そのあとは？などと聞いてきた。面倒なことになりそうだったが、一応「アラア（ムハンマドアリモスクのある城砦のこと）」と答えるとその男、
「俺まだ行ったことないから一緒に行ってもいい？」
「………。いや、でも仕事でいくようなもんだし、友達もいっぱいそこにいるし……。」
「そっか。。でも君にどうしてもらいたいとかそういうんじゃないんだよ。ほんとだよ。」
「うん、でもいいや。ありがとう。」
そんな会話をしながらとうとうタクシーは門についてしまった。
今、究極にお金（正確にはエジプトポンド）がない。こんなとこまで来ちゃったらいくら払うんだろ。
と思いつつタクシーを降りると、その男まで降りてきた。
幾ら払ったらいい？と聞くと、
「何言ってんだい、そんなのいらないよ。エジプト人は気前がいいって知って欲しい。ところで俺、一緒に行こうか？」
「ありがとう。あーでも急いでるから…。。」そう答えるとその男はわかった、じゃあね。と笑顔でタクシーに乗り込んだ。
途中、「知らない人についていってはいけません」というフレーズが頭をよぎったが、
ほんとに好意だったようだ。でもなんだかラッキーといえるのかどうか、複雑な気分だった。

土曜日ぶりのタンヌーラ。異常に混んでいた。
混みすぎててしかも背が低い為に今日は見つけてもらえない。
しばらく各国の観客達とおしくらまんじゅうをして、ようやくイブラヒームにみつけてもらった。
今日の席は「ガンブ　レダ（レダの隣）」　床に座るよりましだが、全体が見えなくて好きじゃない。
でも今日のサガート、ムハンマド・ユーセフはよく見えるからよしとしよう。
今日はよく盛り上がってた。観客が大喜びだと、私も誇らしげになる。

帰り道、空を見上げてみた。たしかプレアデスのあたりに見えると書いてあった。
空はとっても澄んでいたのに、残念ながら今日は見つからなかった。それともエジプトでは見えないのかな。
彗星を探していると皆が星をみてるのか？と聞いてくる。
説明したいが彗星なんて単語知っているわけもなく、風邪で2日間眠っていたせいで、いつにも増してスピーキング力が低下していたため
ただのロマンチックな人間のような印象を与えてしまったかもしれない。
因みに精一杯自分の言葉で説明してようやく「特別な星で、いつもはないやつで、動いてるもの」
情けない。
地理の先生もしているガマールさんに英語交じりで聞いたところ（これもかなり時間がかかった）、
彗星はアラビア語で「mudhannab（ムザンナブ）」だそうだ。
ためしにマハムードさんに今日はムザンナブが見えるそうです、といったらホントに！？と食いついてきたので、
ちゃんと使えるアラビア語ということがわかった。

第一日目にしてこんなに書いてしまったので、今日はこの辺で。
この勢いを保てるといいけど。。。