カテゴリ:カテゴリ未分類
二週間以上も探し回った末、ようやく決まった我が家は日本にいるときからの希望だった
マアーディにある。 文化省(の文化宮殿セクション)から近いということもあって、マハムードさんはカイロ市中心部のサアド・ザグル ール周辺で探していた為に、家探しのほとんどはその辺りだった。 しかし私はサアドザグルールはもともとあまり好きでない。文化省に用事がなければ決して行かない。文化省にして もQasr el-Aini通りから入るので、滅多に足を踏み入れる事はない。地域自体がもう寂れた感じがするし、それ は眼をつぶるにしても、なにしろ学校が多い。 この国でいちばんやっかいなのは中、高、大生辺りの年代の男だ。 そいつらは日本人(始め、アジア人)を見かけるととにかく野次らずにはいられない。無意味に急接近してみたり、 わけのわからない彼らなりの「アジア語」を大声で叫んだり、隙あらば触ってやろうとばかりに後をついてきたりす る。実際痴漢も多い。 そんなサアドザグルールだが、いい家も何件かあった。しかし何故かあと一歩というところで だめになってしまう。 そんなことを繰り返しているうちに、すっかり落ち込んでしまった。母国語以外の言葉で交渉するのも大変なストレ スであった。そんなわたしを心配して、本当に多忙にも拘らず、カイロ大学日本語学科長のカラム先生の奥様が家を 探してくださった。家が決まるまでずっとやっかいになっていたイマーン先生とマアーディに行って、奥様と待ち合 わせをした。すると、もう何軒か見つけたよとのこと。一人息子のナイル君もついてきてくれ、ぞろぞろと見に行っ た。 一件目はキリスト教徒のちょっとこわめのおばあちゃんがオーナーのお家。4階(地階があるので日本でいう5 階)でエレベータなしだが、こぢんまりと清潔で明るい階段で好感が持てた。ちょっと開けにくいドアだったが、入ってみ て一目ぼれだった。一人暮らしには丁度良いサイズで、必要なものはほぼそろっていた。エジプトにはめずらしいオ ープンキッチンもポイント高い。しかも即日入居可。その後何件がマアーディで見たが、心は決まっていた。 次の日オーナーのおばあちゃんに電話して、その次の日にはもう暮らし始めていた。 マアーディは去年度通っていたFAJR という語学学校があるし、エジプトにしては木々がたくさんあって気持ちがいいところだ。また、外国人(とくに韓国人)も多く住んでいて、エジプト人の反応も極端ではない。そういうわけで、 今エジプトで自転車生活を計画している。女の子が自転車に乗るのはハシタナイという社会的な風潮があり、さらに エジプト人の特に好きな日本人が乗っていては大騒ぎは必至ということで、去年から諦めていた。でもエジプト人も マアーディなら大丈夫というので、今度店をあたってみようと思う。 明日は金曜日でお休み(私は毎日休みだが…)。タンヌーラの歌手とカワラ(笛)とタブラ(太鼓)の3兄弟の村に遊びに行くことになっている。11時にその村で約束してしまったので、明日は早起きしなくては。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年01月07日 06時17分58秒
コメント(0) | コメントを書く |
|