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第二次エジプト滞在紀

第二次エジプト滞在紀

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2005年01月07日
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体験といってもまさしく本物の「田舎」なので、お金を出してもツアーを申し込もうと思ってもなかなか普通はできない体験をしてきた。

今日は金曜日。イスラム教では金曜日が休みの日になるので、日本で言う日曜日のようなもの。タンヌーラのガミール(歌)・ファーリス(笛)兄弟の村に行くことになっていた。兄弟の妹とそれぞれの奥さんに本当に仲良くしてもらっていて、私がエジプトに戻ったと知るとすぐに招いてくれた。今回で村訪問は三回目だが、今日は他に行く人がいないためかなりの長旅を一人ですることになった。

遠いと言っても所詮はバスを乗り継げばいけるところなので、最後に降りるところさえわかればあとはそこら辺のおじさんに聞いてまわるだけである。今日は久々に気持ちよく晴れていて、遠足に行くようなうきうきした気分でバスに揺られていた。11時の約束であったが、2時間強かかって11:30ごろ、通り過ぎるぎりぎりのところでバスから降りた。マアーデイから2時間なので、中心部のタハリール辺りからだと1時間弱でつくような場所だが、たったそのくらいの時間で景色はまったく違ってくる。去年乗ったアスワン行きの長距離列車から見えるような果てしない畑が広がっているのだ。また見た目だけでなく、生活スタイルも田舎そのもので、夏に行った時は「川(もちろんナイル)で洗濯、食器洗い」という世界であった。

金曜のお祈りの少し前に着いたので、ガミールがモスクに言っている間、そのちびっ子たちと遊んだ。上からムハンマド、アハマド、マハムードの3兄弟で、みんな半年見ないうちに随分大きくなっていた。一番上のムハンマドすらまだ小学校に上がっていないので、ほんとにちびっ子たちである。

ガミールが帰ってきてお昼ご飯となった。お気に入りのレダ特製のかた~いおせんべいのようなアエーシ(平たいパン)とサラダ、油で炒めて炊いたご飯、そしてサトイモのトマト煮がでた。

食べ終わるといよいよ畑に出発である。ガミール、ファーリス兄弟のお父さんは盲目の人で村のモスクで司祭をしている。この畑はレダのお父さんの持ち物で、花卉ととうもろこしなどが栽培されている。
夏に行った時はとうもろこしの最盛期で、畑の休憩場所に皆で座ってその場で焼きとうもろこしにして食べた。今は冬ど真ん中なので果実などはないがその代わりに色んな種類の花が競うように咲いていた。
バラ、ダリア、リンドウ、マリーゴールド…どれも花びらの一枚一枚が活き活きとして、ビロードのようである。レダの家系所有のロバに乗ってみたり、恒例のお花畑での写真撮影会を一通り終えて、休憩場所に座った。
この休憩所は数本の木に泥を塗り固めて壁をつくり、天井は布やバナナの皮で覆ってあるとてもシンプルなものだ。壁は三面のみで、開いた場所にはバナナ、グアバ、桑などの木が植えられている。お喋りでやんちゃなアハマドが、ガワーファ(グアバ)大きくなったら取ってあげるねと言ってくれた。
そのすぐ横にはトトロででてくるような汲み上げ式の水道?がある。レダの弟達がその場で作った薪で火をおこし、この水道の水で甘ーい紅茶を作ってくれた。この水、我が家の水道のような変な風味がない。レダにどこからの水か訊いてみると、地下水というではないか。村の水事情を考えて、ミネラルウォーターを買い忘れたことを後悔していたところだったが、これがまさしくミネラルウォーターである。コップ一杯みずを貰って飲んでみたら、今まで飲んできた水の中で一番美味しかった。今度来る時は入れ物持ってきなと言ってくれた。植物が活き活きするわけだな~と心底納得がいった。

村に戻って、今度はファーリスの家にぞろぞろ向かった。ファーリスの奥さんアマルちゃん(20歳だったはず)は村に置いておくのが勿体無いほどのちょっとどきっとするくらいの美女である。彼女も私をヌールヌールと慕ってくれ、夏の帰国の日はわざわざ村から出て会いに来てくれた。
ガミールの妹のサミヤもキュートな女の子で、8月に結婚したばかり。結婚後の彼女に会うのは初めてで、アマルちゃんともども再会を喜び合った。サミヤは現在妊娠3ヶ月で、私が帰国するまでには赤ちゃんを見ることができそうだ。
ファーリスの家に着く頃にはすっかりまっくらになっていた。家に上がってみるとファーリスは笛の手入れや微調整などをしていた。お腹はまだ空かないのだが、アマルちゃんがせっせと用意をしてくれ、夕ご飯までご馳走になってしまった。

ガミールの携帯にマハムードさんから20:30にどこかで私を待っているというような連絡が入ったらしく、ご飯の後一通り挨拶を済ませて慌しく村をあとにした。

マハムードさんはたまたま村(マナーシィという名前)に近い友人のところに行くことになったので、せっかくだからということで私を呼んでくれたらしい。
つい最近交通事故に遭ってしまったという裁判官やカイロアメリカン大学の先生という人など、一体どういう知り合いなのかわからない方々に紹介させられてしまった。
マハムードさんが私を過大評価(少なくとも人に紹介する時はいつも)しているのでどうにか萎縮せずに済んだが、実際の私のエジプトにいる理由を詳しく説明するとなると何とも心細い。

ところでこの裁判官は兎が好きでたくさん飼っているという。マハムードさんが一緒に見に行くといいというので、ついて行ってみた。想像以上に兎がいた。最初は子兎を触らしてくれたりしていたが、そのうち交尾を見せてあげると言い出した。交尾の前にオスはメスの周りでダンスするんだよといいながら、一匹のメスを次々色んなオスの檻に放り込む。確かに踊っているが、それは一回見れば十分である。おじさん、10回位は見せてくれた。写真も撮れという。もう結構です!とムキになるのもなんとなく憚られて、遠まわしなセクハラのような感じでいい気分ではなかった。
でも本当に兎を大事にしているようで、えさを丁寧にブレンドしたり赤ちゃんが冷えないように気を使ったりとこまめに世話をしていた。というわけでなんとなく「この兎はそのうち食べるんですか?」の一言が言えなかった。ふとした会話で「日本人も兎が好きな人が多くて兎はたくさん飼われています。でも日本では食べないんですよ」と言ったところ、「え?食べないんじゃ一体どうするの??」と聞き返された。

みんなのところに戻り、しばし談笑しているうちにタハリールまで車で送ってくれるという人が来た。実は昨晩全く寝ていなかったのでせっかくだったがマハムードさんに呼ばれたときは目の前が真っ暗になっていた。タハリールからマイクロバスに乗ってようやく帰宅。疲れすぎて寝られそうもなく、ここまで書いてみた。そういうわけでそろそろ横になろうと思う。





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最終更新日  2005年01月08日 08時01分35秒
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