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第二次エジプト滞在紀

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2005年02月05日
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今日初めてアラア(タンヌーラの会場、シタデル)にバスで行ってみた。我が家から徒歩10分弱のマトバアというバスターミナルから出ているミニバスで、乗り換えナシでアラアに直行できる。
帰りに乗ったことはあったものの、いつも時間に遅れそうになるので確実な方法(地下鉄→マイクロバス)で行っていた。今日は若干余裕があったのでマトバアまでてくてく歩いていった。

道すがら色んな便利そうなお店を見つけた。それも我が家の通りに。いつも通る道以外は近所といえども探検したことがなかった。私はもともと「開拓精神」が薄く、行ったことのない場所やお店には行けない性格である。マトバアも近所のバス停のおじさんが教えてくれなかったら未だに気づいていなかったと思う。

バス停に着くとお目当ての45番バスは二台待機していた。一台目に人がある程度乗るといざ出発。実はこのバス、家の目の前を通っていたので、ますます利用価値が高い。
このバスのルートの一つマアーディは去年週3~4回も通っていた場所なので、私には現在の我が家周辺よりも馴染み深い。なのでバスがどこを通るかはなんとなく想像がついていた。しかしこのバス、明らかにおかしな道を通り始めた。そこに行くにはこの道入るはずなのに…と思った瞬間には真っ暗な悪路に迷い込んでいた。
マアーディは他の地域に比べて確かに道がわかりにくいし、一方通行も多い。しかし決まったルートを走るはずのバスが間違えるとは何事!?こっちは急いでんだよ!!と思うのは日本人の私だけのようで、エジプト人の乗客で責める人は誰もいない。穏やかに「このバスはバサーティーン行きますか?」とか、「アラブ(広場)はここ左に曲がっても一度左行くとでられるよ」というだけ。
そうそう、この運転手、カーブの時に停まっていた車にがしゃーんとぶつけていたが、気にするどころがなかなか進まない前の車にクラクションを鳴らしまくりというツワモノ。

日本だったらあらゆるところでクレームがつきそうだけど、こういう緩い感覚がエジプトなんだなあと思う。ガイドブックの投稿によく「エジプト人の仕事はなってない」とか「高級ホテルとは思えないサービスだ」とか書かれているのを目にするが、それは先進国の日本の感覚。技術や品質が一定のレベルに達した後はサービスの分野でしか勝負できないし、またサービス向上に心血を注ぐだけの社会的余裕があるということだ。
至れり尽くせりのサービスを高級ホテルで味わいたいのなら、なにも途上国のエジプトなんぞ来なくても良いのである。(もちろん世界レベルの超高級ホテルもあります!)
ピラミッドは見たいけど、エジプト人は嫌い!という人は写真で満足すべきである。

かなりわき道にそれてしまった。さてようやくもとのルートに戻り、3分の2も過ぎようかというころ、一人の男性が乗り込んできた。なんと乗車券の抜き打ちチェック!バスに乗ったときにお金を運転手に支払い、ぺらっぺらの「チケット」を受け取るのだが、こんなことは初めてだった。確かにチケットには「このチケットは降車まで保持し乗務員の要求があれば、提示してください」と書いてある。
日本の先払い式のバスと同じようなもので、払わずに乗り込むなど不可能に近いのだが、人件費を投入してまで徹底するほどの事なのだろうか…。

ところでこのバスは復路でアラアの目の前を通るが、往路では反対車線に降ろされることがわかった。これは大変なことである。というのはアラアに面している道路はカイロでも屈指の交通量(×スピード)の多い道で、実際に死亡事故も多数発生している。しかも道幅がかなり広い。今回は仕方ないので意を決して渡ったが、今後はちゃんとサイイダアーイシャで降りて歩いていくことにする。
色々あったバスだったが、約40分でついた。迷った分を抜かせば30分前後だろうか。料金は地下鉄→マイクロバスルートと同じだが、ストレスは少ない。これで毎回楽にタンヌーラに行けそうである。

水曜日は体調を壊してタンヌーラに行けなかったので、月曜日ぶりだった。小さな会場が壊れるんじゃないかというほどの盛り上がりようだった。久々に全身で感動をおぼえた。
特に音楽部門が素晴らしく、ラバーバ(弦楽器)・カワラ(笛)・歌がそれぞれ熟練の技を光らせていた。ハサンおじさんのぶれのない、それでいて表情豊かなカワラと、シャイフ(司祭shaikh)・サイードの堂々とした自在な歌声に、異教徒ながら天に持ち上げられるような心地よさを感じた。

ほんっとうにお金とればいいのに!!「タンヌーラ」のショーはレストランやクルーズ船でやるような生半可なショーとは比べものにならない。始めて見たとき100ポンドでも安いと思ったものだ。まあそれではとても通うことなどできず、こうして仲良くなることもできなかったのだが…。実際海外公演するときはお金をとるのだから、ここでもとって良さそうなものだが、1988年の創設以来一貫した姿勢である。
お金をとらない理由はマハムードさんが話してくれたが、一応内部事情ということでここでは割愛させていただく。

さて明日は念願のブックフェア会場でのショー!私一人でも行けるのだが、アラア正門で待ち合わせをしみんなのバスにのっかっていくことになった。みんな5時とか5時15分とか5時半でもいいとか色々言っていたが、イブラヒームの「ヌールはいつも15分遅刻する」という一言で5時ピッタリ!!ということになった。すっかりエジプト人だねと言われるが、これはエジプトのせいではありません。もともとです。ちなみに15分の遅刻なら良いほう。





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最終更新日  2005年02月06日 11時25分37秒
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