第二次エジプト滞在紀

今日はカイロ大日本語学科の学生、ノラ（noura）ちゃんのお誕生日。
彼女は日本人が大好きで、日本人留学生のほとんどの誕生日会を開き、
手作りのお菓子やエジプトらしいプレゼントなど、心づくしのおもてなしをしてくれる。
今日はそんなノラちゃんの誕生日ということで、私も前々から予定を空けておいた。

近所の文房具屋で誕生日カードを買い、日本から用意しておいたプレゼントを出して、45分遅れでノラちゃんの家に到着。
ビデオを撮ろうと思い、家で試してみたところやはり調子が悪く、出発前に時間を取られてしまった。そうでなくても若干遅刻だったが…。

着いてみると知らない顔が3人ほどいた。東京外大の学生さん二人と、エジプト国営の語学学校の生徒さんが一人。
初対面なのにこんなに遅れてしまって申し訳ない限りであった。
みんなとても感じのいい人たちで、これならカイロ大に顔を出してもいいかもしれないと思った。

ホールのチョコレートケーキと、手作りのゼリー、それにマハッラベイヤという牛乳プリンのようなものが出された。全て甘いものだが、それをペプシでいただくという苦行であった。（おいしかったけど）
甘いものの後はプレゼントタイム！
母がノラちゃんのために作ったレース編みと、私が日本で買ってきたピアスをプレゼントした。
他のみんなもそれぞれ素敵なプレゼントを用意していて、自分が貰うわけではないが、とっても幸せな気分になった。

ひとしきり喜んだ後は恒例のベリーダンス大会。ノラちゃんはダンス好きのエジプト人の中でも相当のダンス好き。
ノラちゃんの家に行ったら「必ず」踊ることになる。
ノラちゃんはものすごく痩せているが、それを活かしてというかなんというか、
とにかく動きが細かく激しい。
一緒に踊ろうというがついて行くのはなかなか至難の業。
男の人に見られるのはマズイので、部屋を閉め切って女8人で踊った。

ノラちゃんは20歳になったのだが、彼女のお姉さんがそのお祝いにと、
ナイルの船を予約してくれた。
船といってもクルーズ船ではなく、20人くらいが乗れるようなモーターボートだが、豪華な誕生日である。
お姉さんは私達に気を遣ってか一緒に来なかった。
ノラちゃんの家から歩いてナイルに行くと、一台の舟が待っていた。
かなり遅れてしまったので、キャプテンはご機嫌斜めだったが、気を取り直して出発。
電飾や音楽もついて、かなりいい気分だった。
カイロのナイルは橋の上から船を見るだけだったが、実際に乗ってみると想像以上に美しかった。
ナイル川沿いの高級ホテルやカイロタワーが美しく光っている。それに風もある。
真夏の夜なんかは最高だろうなーと思う。

途中すれ違った船は、乗客がエジプト人カップルのみ。みんなでうらやまし～と盛り上がった。
また私たちの船よりもグレードの高い船には40人くらいが乗っていて、どうやら結婚式らしい。
ナイル川の上で結婚式なんてかなり贅沢である。
羨ましいけどエジプト人と結婚でもしない限り、実現はないだろうと思った。
だってハネムーンがエジプトじゃあちょっと…