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第二次エジプト滞在紀

第二次エジプト滞在紀

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2005年04月21日
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3、4日前から体調を崩してしまっていたのだが、
出かける用事ができてしまったりなかなか体を休められなかった。
今日は明日婚約式をする友達のナグラーの家に泊まることになっていたが
この体調で他人の家で寝るのも辛いし、本番になって帰ることになっては
いけないので断ることにした。

昨日飲んだ抗生物質が効いたのか、夕方にはだいぶよくなった。
何がどう悪いのかわからないが、とにかく物が食べられないので、
夜は友達が持ってきてくれたそうめんを作った。
こんなに軽い食べ物のはずなのにやはりすぐ気持ち悪くなってしまった。

そんなことをしていたら、先日オムラーン教授に紹介していただいた
アハマド・マグラビー教授から電話がかかってきた。
今日夜9時半くらいからザールをやるけどきませんか、フランス人もいっぱいきてますとのこと。
先日会った時にザールについてちょこっと聞いていた。

ザールとはエジプト土着の呪術的な民間療法を執り行う人たち(ほぼ女性のみ)のことである。
タンバリンをもったザール達が病人をとりまいて、神を讃えるような文句を口にしながら倒れるまで激しく踊り、悪魔を追い払うというものだ。
近年ザールはどんどん減少しており、マグラビー教授はその保存に努めているという。
オムラーン教授によれば、ザールは表面ではイスラーム的な表現を用いるが、
実際は殆ど悪魔信仰に近いものらしい。
1952年のエジプト革命の折には、ザール達も投獄され、一部は処刑されたという。

オムラーン教授に是非見ておくといい、今度ザールのショーをやるときにはアハマド教授から連絡をもらうといいと言われており、今日がその日となったわけである。
そうめんで胃がやられた直後ですこし迷ったが、せっかくのチャンスなのですぐに支度をして出かけた。

着いてみるとすでにかなり盛り上がっていた。
本当に女の人がタンバリン片手に踊っている。それにバックでタブラを叩いている人も女の人ばかり。
踊っている人はものすごく通る声で歌っていた。
リズムといい歌の調子といい、私のイメージの「アフリカの音楽」そのものだった。
もちろんタンヌーラの音楽などとは程遠いし、イスラムの聖者の誕生日を祝うお祭り(マウリド)で聞く音楽とも全く違う。
ただヌビア地方の音楽には若干近いような気がした。
これをエジプトの伝統音楽と言っていいのかどうなのか悩むところである。
解説が必要であるが、マグラビー教授はホストなので引き止めてあれこれ聞くわけにもいかない。
改めて伺うことにしようと思う。

観客のフランス人たちも予想以上に大勢で、しかもみんな何度も見に来ているような感じであった。
タバコやビールを飲みながら「ショー」を見学している人や、
ザールたちに誘われて一緒に踊る人たち、また素晴らしいリズム感で
手拍子をする人たちなどそれぞれ楽しんでいた。
これは確かに西洋人受けしそうだなと思った。

一曲?終わると、残念ながら今名前がどうしても思い出せないのだが、大型の弦楽器が登場した。
奏者は男性で、数十秒パランポロン(表現力が乏しい…)奏でた後いきなり歌いだした。
どういう発声だろうという感じのすごく通る声。しばしソロの後女性達があとに続いて歌いだした。
ついでにもうひとりおじさんが、鈴のようなものが大量についた腰巻を巻いて
上手に腰を振りながら音を出していた。そのうちスレーベルのようなものも鳴らしだした。
曲がのってくると女性が踊りだすといった感じで、このパターンは3回ほど続いた。

さてタバコ吸わない酒飲まないの私はだんだん疲れてきた。
知り合いもいないし、目的が「知る」ということのため、音楽に没頭することもできない。
なんだか完全に場違いのような気がしてきてしまった。それに終電も近い。
きりのいいところで教授に挨拶をして出てきた。

なんと本当に終電に乗る羽目になってしまった。
終電は女性専用車両も男性が乗っていいことになっているらしく、
終始ピリピリして乗っていたが何事もなく過ぎた。
帰るとそうめんのつゆと薬味のねぎのにおいがたちこめていた。
その臭いでまたう~となる。明日は治ってますように。

ところで今日のザール、去年モロッコでたまたま見た「スーフィ」に似ていたような気がした。
モロッコのはこれがスーフィ!?というほど土着色が強く、そしてイスラーム色が薄いものだったが、あれは一種のザールだとしたらなんとなく理解ができる。
モロッコで見たときにこれは土着宗教が基盤にあると感じていたが、
おそらくザールと同じようなものなのだろう。
そこらへんはまた両教授に聞いてみようと思う。

それにしても今日はずーっと雷雨!!
雷の音で目を覚まし、そして今稲妻を見ながら寝ようとしている。
幸い外出の時は雨も止んでいたが、こんなに長いことつづくのははじめてである。
夜中でもむっとした空気なので、明日はきっとかなり暑くなるだろう。
あ~そろそろスイカかな。






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最終更新日  2005年04月22日 09時11分13秒
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