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またカイロでテロが起きてしまった。
遅く起きてメールをチェックすると、日本大使館から「テロ情報」というメールが届いていた。 観光客が多く集まるハーン・ハリーリでテロが起きたばかりなのに、 今度はカイロの中心も中心、ど真ん中で起きたらしい。 アブドゥル・ムヌイム・リヤードという大きなバスターミナルで起きた。 犯人のエジプト人は爆弾を抱えて橋の上から飛び降り死亡。7人程負傷者がいるそうだが、 幸いにも犯人以外に死者はいなかった。 彼は前回のハーン・ハリーリのテロの容疑者で手配されていた。 さらにその二時間後シタデル付近でエジプト人の女二人が観光バスに向けて発砲した。 けが人は出なかったようだ。 一人はもう一人の女に射殺され、一人は自殺を図ったが警官に取り押さえられた。 二人ともこの連続テロ容疑者たちの関係者という。 爆発が起きたところは考古学博物館にとても近いところで、 エジプトを旅行する人ならほぼ集まる、タハリール広場からもかなり近い。 大型バスからマイクロバスまで非常に多くのバスが集まるところで、 私もよくお世話になっている場所である。 ついおとといだってその付近を歩いていた。 広場の上には橋がかかり、そこから降りてくる車も沢山ある。 主要な道が多数あるため、広場自体もいつも大混雑している。 テレビをつけてさらに衝撃だったのは、私がタンヌーラに行く時は必ず通る サイイダ・アーイシャ付近で第二の犯行があったことだ。 今日はタンヌーラの日だったが、体調がいまいちだったためいかないことにしていた。 犯行現場を見ると、私の乗るバスルートではなかったが、もし出かけていたら 大混乱に巻き込まれることは確実であった。 我が家は観光地とは無縁の、そして中心からほんのすこし離れている 閑静な住宅街の為、前回のテロは困ったものだと思ったが やはりどこか別の世界の事のように感じていた。 しかし今回はどちらの場所も観光客がおり、そして犯人は観光客をターゲットに しているが、非常に交通量の多い、エジプト人だってものすごくたくさんいる ところなのだ。 そして犯人からしてみれば旅行者と変わらない外国人の私も しょっちゅう足を運んでいる。 寒気がしているのは熱の為だけではなさそうだ。 一連の犯行グループは大きな反政府組織に所属しているのではないようだが、 こう続いてしまうとエジプトの経済に深刻なダメージを与えることになるだろう。 大部分が温和で人間臭い茶目っ気たっぷりのエジプト人なのに、 こんな愚かな少数の人間のせいで悪いイメージを植えつけられては困る。 最初のテロでエジプト人は「これはエジプト人の犯行じゃない!」 と言っていたのはなんとなく無責任のようには感じたが…。 気持ちはわかるが、他にばかり責任を押し付けていては いつまでたってもこういったことはおさまらないだろう。 とにかく大変な事件が色んなところで起きている。 日本の通勤電車の大事故を知った時、本当にどんなことが起こるか わからない、自分も気を引き締めていかねばと思ったが、 こうもすぐに身近で起きるとは。 安全な場所はどこにもないと肝に銘じて日々生きようと思う。 ※つけたし※ 今思い出したのだが、タンヌーラをやっているシタデルで ハーン・ハリーリのテロの一週間後あたりだろうが、 爆弾テロの予告があったらしい。 その日は水曜日でタンヌーラの日。私はたまたま行かなかったのだが、 エジプト人は一切立ち入り禁止になっていたらしい。 今回の犯人との関連はわからないが、いつ狙われるかわからないものだ。 身近すぎるタンヌーラだが、確かに観光客が多く集まる場所である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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