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今年ほど浮き沈みの多かった年は、半世紀にわたる人生ではじめてだったかもしれない。 4月に仕事関係の親しかった友人が亡くなったのをきっかけに、がくりと運勢が下向きになった。 立ち上げたアンサンブルの運営がうまくいかず、追い詰められた。 そしてヴァイオリンを弾くのがすこしも楽しくなくなった。 思うような音が出ない、表現したいものがまったく表現できない。
そうこうするうち、夏になって夕食のメニューを何にしたらいいのか、全然決められなくなった。 人に会いたくない・大好きだったプールに行く元気も湧かない。 抑うつ状態に突入したのである。
が、そのどん底期に、ヴァイオリンの先生をかえて一からやり直すことにしたこと、普段参加できない弦楽アンサンブルの合宿に参加したことが転機となって、秋に向けて持ち直していった。 秋になり、トルストイの『戦争を平和』を読み終え、ツルゲーネフや宮澤賢治を経て、トーマス・マンの『魔の山』に心酔。 文学の世界を堪能して元気になった・・・のか、ヴァイオリンの音が変わってきて元気になった・・・のか、再びスイミングを楽しめるようになり、長い距離を泳いで自分の中のものすべてを出し切るようになって元気になった・・・のか・・・たぶんそれらが複合的に組み合わされて、元気を取りもどしたのだろう。
元気になったら、アンサンブルでトラブったこともなんだかどうでもいいことになってしまい、再びもとの音楽仲間とのつきあいが復活。 その間、若い男の子と行き違いがあって悲しい思いもしたが、それも和解して「これからもよろしくね」ということで終結した。
トラブルと解決の年、が過ぎていこうとしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月29日 13時12分28秒
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